三十一話 受け入れる事
か、かけました。
と言っても話は全く進まず汗
それでも良ければ見ていって下さい。
「ーーー」
私は長さんの所に戻って来た。
だけど私は入る事を躊躇ってしまう。
「舞奈?如何した?」
一行に入らない私の手を無理に引かずだけど握ったまま私を見つめる雪灰。
その灰色の瞳には私が映っている。
「ーー入れない、それに私はやっぱり雪灰の傍にいたら」
まだこの世界の事は解らないことだらけだけど。
神だから、いずれ色んな場所から呼ばれる。
このままで居られる訳じゃ無い。
だからって雪灰に甘えちゃ、それにーー雪灰は見た、そして聞いたはず。
私の嫌う力のこと、ずっと使わなかったのに、耐えられなかった。
「一緒に居ようと言ったのは?やっぱり私が怖い?」
震える私がさっきまでの雪灰の事が怖かったのかと勘違いする雪灰。
だけどそう思われても可笑しくない、だけど怖いのは私自身だ。
「ち!違う!これは私の問題でーー私はーー私は」
方法は違っても人の思いや記憶ココロが解る。
それにこの世界で何故か私の力は私の知るモノとかなり違った。
結果は私が望んだモノだけど。
だけど、私にも全貌が解らない未知の力。
また私は壊すのが、雪灰との関係も皆ーーーーそれが怖いの。
だったら今のうちに。
壊す前に離れていた方が、一緒に居ようと言ったのは私なのに。
こんなにも簡単に私の覚悟は壊れてしまう。
私はやっぱり臆病なまま、何も変わらない、周りは壊して変えられるのに。
自身は変えられないーーー。
「ーーー舞奈」
少しの沈黙の後握った手を強く握り引き寄せられる。
「ゆ、雪灰?」
あっさりと抱きしめられている私は混乱する。
何で離れようと言ってる私は抱きしめられてるのだろうかと?
「シャロにも、私にも約束しただろ?」
「え?」
「ご飯、作ってくれるんだろう?」
「な!雪灰?」
なに、ご飯って?
確かに約束したけど?
私が言ってるのあの力の事よ!
あの力で私は色んな大切な者を壊して変えてーーー。
今回は上手くいったけどーーもしかしたらって考えると!
「さっきのは核を見る力だろ?母さんや他にもこの世界には何人か居る」
雪灰の言葉に何故か耳を疑う、だけどこんなに間近で聞き間違える筈が無い。
私と同じ力を持った人が居る?
私が居た世界には居なかった、だから異質で。
だけど、此処は別の場所、あり得ない話では無いかもしれない。
だけど、力の根本はそのまま、それは変わらない。
「そ、そうなの、だけど!」
私はココロが皆の気持ちも記憶が見えるのよ!
そんな化け物をーー!
「舞奈は私の核を見てないだろう?」
「え、うん」
核なんてさっき知ったばかりだもの?
だけど、雪灰も、ましてこの世界にきてからはあのドランって人の核が始めて。
寧ろ両親が居なくなって以来何年も使っていない力だ。
雪灰に使う筈が無い。
あり得ない別の異世界?に飛ばされても。
自分のために使おうとは思わなかった。
いや、間接的には私自身のために使ったのだけど。
「私と友達になったのは舞奈の意思だろう?」
「あ、当たり前でしょう!」
迷ったけど、自分の意思で雪灰に関わりたい、関係ないとは言われたく無かった。
友達になりたいと思ったのは私の意思。
それは私の力とは関係ない。
「だったらいい、舞奈は舞奈だ。その力も含めてさ」
「!」
何でそんなに簡単に受け入れるのよ。
私が居た世界じゃ異質で皆を壊してきた力を。
どうしてこんなにあっさり。
「お、おい、舞奈」
何故か抱きしめる力を強め私を肩口に埋めさせる。
「っつ、雪灰?」
「み、見てないぞ」
「え?」
「涙は、流した方が、楽になる!」
耳に届く雪灰の慌てた声。
僅かな視界には耳がほんのり赤くなってるのが見て取れる。
そして私は泣いていたことを自覚する。
だけど抱きしめられて拭えない、だから雪灰の肩をぬらしてしまう。
だけどそれを気にしないから泣けと言う雪灰。
それがとても嬉しくて止められなくなった涙は雪灰の肩口を塗らす。
「有難う、雪灰」
「舞奈ーーー「何で鏡様を泣かせてやがりますか!」」
舞奈が私に何か言おうとしたのを遮るようにシャロの声。
その声に同調するように緑の光が私達の間に風?を起こす。
「きゃ!」
「わ、な、何だ」
「なんだじゃ!無いです!姉さん何鏡様を泣かせてるんです!」
「や、まてシャロ!ってうお!」
あっという間に少し離れた雪灰を光達が包み込む。
「あ、シャロ?私の事は舞奈で良いよ?様もいらないし?」
シャロに風を向けられ自由を奪われてる雪灰を余所に私はそんな提案をする。
シャロは雪灰を傷付けないと確信しているから。
「あ、ですが、はい、ま、ま舞奈さん」
少しの躊躇いの後に戸惑いながらもはっきりと名前を呼んでくれる。
「うん、シャロ」
「おい」
何故か風、緑の光に包まれた雪灰が冷めた目で私達を見ていた。
でも抵抗しないのは雪灰らしいけど。
「「あ」」
「なんだ、その忘れてたって反応は?」
「ごめん、雪灰」
「姉さんが悪いんです」
「は?」
未だに視線はそらしたままだけど会話はしている。
だけど喧嘩口調は緊張からかな?
「ーー舞奈さん」
何故かシャロは持っていた小包を渡してくる。
「ん?これって?」
開いてみると衣類が入っていた?
「この国の服です、その服では目立ちますし、汚れてしまいます」
「え、この制服?でも汚れたりしてないし?」
そういえば、だけど全然汚れないのよね?
「それは舞奈さんの衣服に加護が働いて居るからです」
光達は知らない間に加護をしてくれていたみたいだ。
役立たずなんて言って少し悪かったかな?
「解った、着替えてくるね」
「はい、ではその間にーーー姉さん」
私が了承すると同時に雪灰の力を解くシャロ。
「わ!おい急に解くなよ!」
急に解かれて空中に放たれてもしっかりと着地する雪灰。
私だったらあの高さだと最低でも足はくじいてた。
「材料調達です!姉さんは肉です!」
「は?」
そう言い残すとシャロは緑の光に包まれ飛んでいった。
「なんなんだ?シャロの奴?」
「材料よろしくね、雪灰、あんまり大きく無くて良いから」
「あ?ああ」
「帰ったか?」
思いの外落ち着いた声が頭に響いてくる。
「はい、ただいまです」
それが当たり前と言うように返事を返す。
「あぁ」
長さんへの挨拶をほどほどに私は雪灰の寝床で着替える。
シャロが持ってきてくれた服もズボンで動きやすい格好。
制服、と言ってももうあの光に呼ばれた時が卒業式だったから。
あの時を最後に着なくなる予定だったものだけど。
この世界に着てからずっと着ていた。
せっかく大学生デビューに向けての第一歩だったのに。
弟に待ち伏せされ、さらに嫌になってこの世界に連れてこられて。
だけど元の世界から持ってこられた少ないもの大切に鞄の中に収納。
「ほう、似合って居るぞ」
「ありがとう、長さん」
それから長さんに心界の中であったことを話していると二人の声が届く。
「ちょ!姉さん大きすぎます!どれだけ食べる気ですか!」
「いいじゃないか!」
「駄目です!しかも処理されてないし!かして!」
「っておい!」
「雪灰?」
「もってかれた、牛」
「ーーーー鳥とか小さいので良いのに。ってそれは?」
「キノコ?シャロが持ってきた、こんな腹の足しにならないだろ?」
野性的な雪灰の言葉はスルーする事にする。
だって、肉だけって!
無いわ!
「ーーーー良かった、何が食べれるのか解らなくて」
「それは何よりです」
そこには処理を済ませた肉の塊を持ったシャロが此方に向かってきていた。
風で包んで宙に浮いてる肉の塊は異様だが、確かに衛生的だろう。
そして暫くしてシャロに貰った調味料などで味付けし、長さんお手製石で料理。
そして備蓄していた木の実やシャロが持ってきてくれたパンを合わせて食事が完成した!
そう!食事が完成したのよ!
そして何より!
「んーーーー」
私は噛みしめていた!
「なんで血抜く?」
血抜きを済ませてカットされたお肉にシャロが採ってきたキノコを焼いたもの。
勿論調味料もありしっかりとした料理といえる品。
「生臭くない、美味しい有難う、シャロ」
「いえ、私は処理しただけです、調理したのは舞奈さんです」
「それでも有難う」
「はい」
「ーーーま、悪くない」
雪灰も一緒のものを食べてまんざらでもなさそうだ。
「あり得ません!」
そう寝床に入ったシャロの第一声がこれである。
「なんだ?空洞で寝るのが何が悪い?」
「姉さんは別にいいです、舞奈さんはどうやって?」
「え、雪灰のしっぽの上?」
唐突な問いかけだけど今までずっと雪灰のしっぽで寝ていた。
革製のソファーのような寝こごちで多少雪灰の動きでゆれるけど?
慣れると地べたの岩肌で眠るより断然楽なのだけど?
「論外です!」
そう私達を指すと直ぐに私達を寝床から出す。
「お!おい!」
何故か何処からか風によって運ばれてくる葉っぱや木材。
それがどんどん形をなしてベットが完成し、食べ残しなどのゴミなども一掃された。
「す、凄い」
正直感激した。
食べ残しの骨などは実際あまり見たいものじゃなかった。
だけど触るのもーーと困っていたし。
まともな寝床が確かに二つ目の前に出来ていた。
勿論雪灰がドラゴンになっても余裕があるように配置されていた。
「ところで、なんで寝床が二つもあるんだ?私は何時ものように寝るぞ」
「何勘違いしてますか?これは舞奈さんと私の寝床です」
「は!」
「一月後の満月の日まで私が舞奈さんの側役です」
「そんなの必要ーーっておい」
私は早速寝床に入ると何故か止める雪灰の声。
私はふかふかの寝床にもう意識を持っていき欠けられていた。
いや、持って行かれない方が可笑しい。
むしろ、寝かせてーー。
「ま、良いじゃ無い、雪灰」
こんなにいい場所が出来たんだし、一月?
誰かに会うんだろうけど、今は寝たい。
「だが、一ヶ月ーー心界に行くんだぞ!」
「そうね、でも何時までも逃げられないし、ま、一月後の私がなんとかするでしょ」
今の私がするのは眠る事ーーそれ以外に無いわ!
「長様や舞奈さんの許可は得ましたのでーーでは」
そう言ってシャロもあっさりと眠りに入る。
実際あれだけの力を行使したのだから相当の疲労だろう。
だが、あんなにも避けた私の居る場で良くも寝れる?
いったいシャロに何を言ったんだ?舞奈?
本当に君は如何してこんなにも変えてしまうんだ?
「おい、脳天気にもーーーって」
だけど幾らまっても返事が二人から来ない。
二人とも夢の中だ。
ーーーー。
「はあ、寝る」
ーーーーー 。
ーーーーー。
ーーーーーーーーー。
ドラゴンの姿で眠っているのに寝れない?
「ーーゆきはーー」
舞奈が呼ぶ声、寝ぼけている?
夢でも一緒か?
CHIMERAの人型になって舞奈の寝床に舞奈を抱きしめて眠りにつく。
そうだ、最近は身近に舞奈を抱きしめて(しっぽで)寝てたから。
こっちの方が落ち着く。
私はこの鼓動を無くしたくない、傍に居てーーー舞奈。
そう願って私は目を閉じた。
トックン、トックン。
その時私は知らなかった、舞奈の鼓動に合わせるように鼓動を刻むペンダントの鼓動に。
「ごめんなさいーー『===』」
私にはストックは無理です!
書いては消しの繰り返し!ですのでかけたらその都度更新です。
そんな私ですが、気長にお待ち下さい。
では今回もお読み下さり有難う御座います。
ではまた。




