表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シノビ町~忍法伝~  作者: 鞘笛(サヤブエ)
2/5

其の一 『受け継ぎ、目覚めよ!』

_________________

 昔々、忍と言われる存在がいた・・・。

 忍にはいくつもの種類がありそれぞれが別の場所にすんでいた。伊賀、甲賀、代表的なものから当時の人々も知らない小さなものまで、様々なものがあった。

 そんな数ある里の中に、忍術の精と呼ばれる者と、共に生き、暮らし、そして戦う忍がいた。忍術の精は、炎や水、さらには光や闇までも、操ることができた。さらに、人と忍術の精の絆が深ければ深いほど、とてもすさまじい力を出すことができた。そんな特殊な忍たちが住む里。

 その名も・・・・っ!


青龍セイリュウの里』!!!


???「はぁ・・はぁ・・くそっ!」


???「フフフ・・そろそろおしまいね♪・・・。」


 焼けた木々……崩れた家屋……その中には一人の男と一人の女……。


???「目障りなあなたがいなくなると思うと、すっきりするわ!」


???「はぁ・・はぁ・・そりゃどうも・・・。だけどな・・こっちにも・・意地って物があるんだよ!」


 男は懐から一つの巻物を取り出した。


???「あら、まだ巻物を使う力があったのね?でも、強い巻物はみんな封印しちゃったわよ?」


???「確かに、この巻物じゃ、お前は倒せない・・だが!」


 男は覚悟を決めて巻物にあった術を唱えた!


???「『魔邪(マジャ)封印(フウイン)』!」



 男がそれを唱えると、男の体におびただしい数の印が現れた!


???「なっ、まさか・・っ!」


???「お前の魂を・・刺し違えてでも封印する!」


(シュピーーーン!)


???「イヤーーーー!!」


_________________


 男は女を封印することに成功した。だが、男の体はもう……動かなくなってしまった……。


???「若ーーっ!何処に居られるのですかーー!若ーーっ!はっ!」


 しばらくして、一匹の忍の精が現れた。


???「若!しっかりしてください!若!」


???「・・あぁ・・『爪紅(ツマクレナイ)』・・ははっ、お前はいつも丁度いい時に来るな・・。」


ツマクレナイ「く・・っ!すみませぬ!若っ!私が不甲斐ないばかりに・・。」


???「いいんだ・・それよりも、子供は・・・」


ツマクレナイ「若の命令通り、しっかと!」


???「そうか・・悪いが此処に連れてきてくれ・・・頼む。」


ツマクレナイ「!かしこまって!」


 そう言って、爪紅と呼ばれた忍術の精は飛び去っていった。


 少したってから、爪紅は一人の赤ん坊を連れて来た。


ツマクレナイ「若、連れて参りました。」


???「ありがとう。ツマクレナイ・・ついでに頼まれてくれないか?」


ツマクレナイ「はっ!なんなりと・・。」


???「ーーーーーーーー」


ツマクレナイ「なんと!よろしいのですか!?」


???「時間がない・・た・・頼む!」


ツマクレナイ「・・・承知しました・・・。」


(オギャーーー!!オギャーーー!!)


???「最後に・・お前に・・俺の全てを託そう・・・時が来るまで、命を・・繋いでくれっ!」


 男はそう言うと赤ん坊の方に這っていき、軽く手を添えた。


???「我が全て、汝に託す!『忍力(ニンリョク)伝承(デンショウ)』!!」


(シューーー・・・・)


(オギャーーー!!オギャーー・・・・)


 頼んだぞ、子孫達・・・。


 この一件以来、青龍の里は姿を消してしまい、新たな村ができた。その村が発展する頃には、青龍の里があったと言う話もされなくなってしまった・・・・・。

_________________



???「忍術の精かー・・本当にいたなら、何で今居ないんだろうな?」


 所変わって、ここは四野日町シノビチョウ……。青龍の里があったとされる場所にできた町だ。田舎か都会かというと、都会に近いが、『この物語の主人公』が住んでいるのは町の中心から離れたところにある。


???「あーあ、眠っ・・、こうも暑いと、眠くなってくるな―。でも、今日学校出たら夏休みだから、頑張るかな―」


 この少年の名は『一竜イチリュウ)聖也(セイヤ』。この四野日町に住んでいるごく普通の高校一年生だ。得意教科は数学、社会は全くできない。そして、彼の一番の長所は、運動神経のよさである!


青年「うわわーー!あぶなーーい!!!」


セイヤ「うお!?」

 

 突然後ろから自転車がっ!


セイヤ「あぶねっ!」(ピョン)


(ガチャーーーン!)


 セイヤは寸でのところでかわした……が、


セイヤ「・・・あっ!だ、大丈夫ですか?」


青年「いててーー・・・う、うん・・・大丈夫・・・。」


セイヤ「(いや、明らかに大丈夫じゃないだろ)」


青年「それより君は?大丈夫?」


セイヤ「は、はい・・・。」


青年「そっか、よかった!それじゃあ!」(カチャン)


 青年は自転車を起こして去ってしまった。


セイヤ「・・・頑丈だな、あの人」


???「おーい!セイヤー!」


セイヤ「ん?あぁ、コウジか・・・。」


 後ろから走ってきたのはクラスメートの『坂本(サカモト) 孝二(コウジ)』だ。コウジはセイヤが小学校の時からの幼馴染みで、勉強が全くできない(いわゆるアホである)


セイヤ「アキはどうしたんだよ。」


コウジ「え?あぁ、今来るよ。」


???「ちょ、ちょっと待ってよー!」


 さらに後ろから足を引きずらせてきたのは来たのは、クラスメートの『橋元(ハシモト)(アキ)』だ。セイヤたちとは高校で知り合ったが、家が同じ方向にあることと、その明るい性格から、すぐ仲良くなった。ちなみに、勉強は3人の中で一番出来るが、運動は全くできない。


アキ「もーー!!!どうして置いてくのよー!」(ズリズリ)


セイヤ「そうだぞ!家同じ方向なんだから一緒に来ればよかっただろ?」


コウジ「へへっ、わりぃわりぃ!実はさっ!面白いもん見つけたんだよ!」


セイヤ「わかったから落ち着け・・で、何なんだよ面白い物って・・・」


コウジ「はぁ・・・、お前ほんと冷めてるな」


セイヤ「さめてるんじゃない、冷静なだけだ。」


アキ「ねぇ、そんなことより早く見せてよ!」(ワクワク)


コウジ「お前はお前で、いっつもうるさいな・・・」


 そう言いながら肩に下げていたカバンからなにか取り出した。


セイヤ「何だよ、それ。」


コウジ「マーキーモーノー!!」(ドラ○もん風)


セイヤ・アキ

 「・・・・・・」


コウジ「ご、ごほん!!」


 咳払いをしてごまかしたが、滑りまくっている・・・。


 それはそれとして、コージの手にはボロボロの巻物があった。そして、その巻物には『封』と書かれていた。


セイヤ「何だよ、それ。」(二回目)


コウジ「マーキーm セイヤ「やめろ!」


 セイヤの持ち前の超反応て同じやり取りを防いだ。あぶないあぶない。


セイヤ「どうしてそんなもの持ってきたんだって聞いてるんだよ。」


アキ「そうよ!そんなもの持ってきて何するのよ!」


 あっという間に責められたコージ。しかし、そんなことでは気を落とさないのがコージだ。少し呆れた顔をして、


コウジ「お前らそりゃあ・・・、この巻物開くためだろ!?」


セイヤ「?開けないのか?」


コウジ「あぁ、この札が邪魔してるみたいなんだけど・・・ぐぐぐぐっ!・・・はぁ・・はぁ・・ほら、全然外れないんだよ・・・はぁ。」


 かなり本気で引っ張っていたのが見ただけでもわかった。コウジに取れないのならあとの二人にも無理だ。コウジはここにいる三人の中で一番力が強い。コウジもわかっているはずだが・・・


コウジ「ちょっとやってみろよ!」


セイヤ「アホか!お前が一番力強いだろ!」


アキ「そうよ!そうよ!」(便乗)


コウジ「いや、そういうことじゃなくて、ほら、なんて言うんだっけ?あれ・・・そう!『インミョウシ』!!  セイヤ「『陰陽師(オンミョウシ)』だろ!」


コウジ「そう!それそれ!お前の名前それっぽいだろ?」


セイヤ「人を名前で判断するな!」


アキ「あははっ!二人とも漫才みたいで面白ーい!」


 あっそ、という顔をするセイヤ。しかし、確かに自分の名前には疑問を持っていた。


セイヤ「(俺の家は普通の家族だし、霊とか妖怪とかにも関わったことはない……そなのに『一竜(イチリュウ)』って、変な名前だよな・・・。)」


 ・・・っとそんなことを考えていると


コウジ「おい!セイヤ!お前やってみろよ!」


セイヤ「ハイハイ・・・ったく。」


 しぶしぶ巻物を取り。


セイヤ「封印よー解けろー(棒) ほら無理だ。」


コウジ「え!?適当じゃねーか!」


セイヤ「そんなことよりいいのか?学校始まるぞ?」


アキ「あーーー!!ヤバい!!急がないと!!」


コウジ「わー!やべっ!俺ら先に行ってるぜ!あと、それやるから!」


セイヤ「あっ、おい!」


 セイヤの言葉を聞かずに二人とも行ってしまった。


セイヤ「っていうかアキ速すぎだろ・・・」


 人間死ぬ気になれば何でもできるというのはほんとうなんだな・・・と、学校へ走りながら考えていた。


________________


(放課後)


セイヤ「はぁ・・・ったく。」


 セイヤ、ふきげんだぜっ!


 それもそのはず、朝から二人に(主にコウジに)振り回されたからである。


セイヤ「明日から夏休みだっていうのに・・これ完全にごみじゃねーか・・・」


 歩きながら文句をいっていると、ゴミ捨て場が見えてきた。いつもは素通りするが、今日はここに用がある。


セイヤ「さてと、さっさと捨てて帰ろ」(ガサガサ)


 自分が持っているカバンから例の巻物を取り出し、捨てようとしたその時!


???「うわーーーっ!やめんかコラーーー!」


セイヤ「うわ!?な、なんだなんだ?」


???「こないに郵書正しい巻物をっ!!捨てる奴があるかーーい!!」


 セイヤ「なんだ!?誰だよ!」

 

 慌てて周りを確認するセイヤ。しかし、姿は全く見えない。


???「おお?お前わての声聞こえとるんかいな?」


セイヤ「え?あ、あぁ、まぁ」


???「おお!ほんまか!いやーごっつ焦ったわー」


セイヤ「(勝手に一人で安心してるし・・・。)ど、どこにいるんだよ!」


 少し威圧的に聞いてみる。が、いぜん態度が変わらない


???「ここや!ここ!お前の手元や!」


セイヤ「え?手元って・・・巻物しか・・・。」


『ない。』と考えたがすぐに理解することができた


セイヤ「まさか、この巻物が?」


???「そーやそーや!!あーーようやっとみつけてくれたわー!もう死んでもエエでほんまに!(グスン)」  セイヤ「いや死ぬのはダメだろ・・・(いや、突っ込んでる場合じゃない!何なんだこいつ?声から判断すると男みたいだけど・・・。)」


???「そんなことよりも、はよここから出してくれへんか?狭っ苦しくてしゃーないわ。」


セイヤ「いや出したいところ山々なんだけど・・・出し方が分からなくて、どうすればいい?」


???「簡単や!『封印!解除ーーー!!!』って言えばええねん!ほれ、やってみ!大丈夫や!わての声が聞こえとるさかい出来るはずや!」


セイヤ「えぇー…封印……解   ???「ちがーーう!!もっと力強くや!はいっ!もっかい!」


セイヤ「えぇー……(キョロキョロ)


 周りを確認するセイヤ。


セイヤ「(この台詞はなかなか恥ずかしいっ!!幸いにもあまり周りに人はいないみたいだけど・・・。)


セイヤ「すーーふーー・・・よし!」


???「心の準備、できたみたいやな。さぁ!両手で巻物を持て!もっかいやるんや。」


セイヤ「あぁ!(バシ!)封印!解除!」


(ピカーーーーーーーーーーン!)


セイヤ「!! なんだ!?うああああああ!」


 巻物の声に従うと、凄まじい光が出てきた!


セイヤ「(ま、まぶしすぎるっ!目が全く開けられないっ!)」


???「ふふふっ・・・アッハハハハハハ!」


セイヤ「(や、やっと目が慣れてきた・・・!? なんだ?巻物からなにか出てきて・・・。)」


???「いやーほんまに助かったわー。お陰で自由に動けるわ……。まずはお前に……たっぷり礼をさしてもらわんとなぁ!!……。」


 不気味に笑いながらそいつは近づいてきた。まぶしすぎてよく分からなかったが、セイヤは相当危険なものだと確信した!

 逃げようとしたが・・・、


セイヤ「や、ヤバい!!前が見えない!」


(ピカーーーーーーーーーーン!)


セイヤ「うああああああ!!」

 

 さらに強く光輝く、まるでセイヤを逃がさんとするかのように・・・。




『終わったか・・・』




 ・・・・・・


 ・・・・・・


 ・・・・・・(完)


 いや!終わらないからーっ!

_________________


 ・・・・ん?


 気がつくと目の前には俺の胸から頭まで(だいたい45センチくらい)の生き物が・・・・浮いていた。


???「わっははははー!どや?驚いたか?」


??????????????????


セイヤ「ん?ん??何が起きたんだ?」


??????????????????


???「アホやな―!わいは命の恩人にそないに失礼なことせぇへんって(笑)


セイヤ「(イラッ)悪かったな!アホで!っていうかお前誰だ?」


???「ズコーー!な、なんで分からんねん!」


セイヤ「?その声もしかして巻物の中にいた!?」


???「そうや!わいの名前は『光天(コウテン)』、この巻物に住んどる『忍術の精』や!」


セイヤ「え!?に、忍術の精!?大分昔にこの町に住んでたっていう…あの?」


 目を輝かせるセイヤ、それもそのはず、実はセイヤは昔から密かに信じていたからである。


セイヤ「(ずっと架空の話だと思ってたけど、まさかほんとに居たなんて!!)」


コウテン「そうや。自分、えらい詳しいやんか。」


セイヤ「すごいっ!本物の忍術の精だー!みんなにも見せないと」


 さっきまでのテンションとは全く違うセイヤである・・・。


コウテン「こらこら、わいは見せ物ちゃうで!それに、お前以外には見えへんようなってるねん。ほれ。」


 コウテンが指差した方向を見ると・・・。


子供「お母さん、あの人一人でおしゃべりしてるー!」


セイヤ「(ドキッ!)」


母親「ま、まぁとても楽しそうねー!・・・早くいきましょ!(スタスタ)」


セイヤ「(ズキッ!ドキッ!はっ恥ずかしい!!)」


コウテン「良かったやんか!友だち減らんですむで! 」


セイヤ「いや全くよくなーーい!!」


コウテン「わっははは!!お前といると退屈せぇへんな―!」


セイヤ「はぁ・・・、そりゃどうも・・・。」


 クラスメートのコウジからもらった巻物はなんと、かつて青龍の里と呼ばれたこの四野日町にすんでいた忍術の精の巻物だった!


 そして、この出会いがある戦い引き起こすことになるとは、セイヤも・・・コウテンさえも・・・知るよしもなかった。


_________________


(少年帰宅中)


 本物の忍術の精に会えて少し嬉しいセイヤ、しかし、同時に気になることがいくつもあった・・・。


セイヤ「・・・・・。」


コウテン「いやーーやっぱ外の空気はうまいわー!」


セイヤ「・・・なぁ。」


コウテン「おー!あれうまそうやなー!1個買うてくれへん?」 セイヤ「無視かよ!」


コウテン「なんや?人の『くいじ』を邪魔すんなや!」


セイヤ「それをいうなら『恋路』だろ!」


コウテン「はい!お後がよろしいようで。」


セイヤ「よくない!それよりも、何で関西弁なんだよ」


 ちなみに四野日町は東日本です。


コウテン「なに言うてんねん。わて関西出身やもん。」


セイヤ「えぇー!?そうなの!?」


コウテン「いや、普通気づくやろ・・・。」


セイヤ「そ、それよりも聞きたいことがいくつかあるんだけど、いいか?」


 そういうとコウテンはやっと話を聞く体勢に入った。


コウテン「おう!このコウテン様に何でも聞いたってや!」


セイヤ「それじゃあまず一つ、コウテンってどんな力が使えるんだ?」


 コウテン「ほー、なかなかいい質問やんか!特別に教えたるわ!わてはな、ズバリ!光を操ることが出来んねん!」


セイヤ「なるほど。(だから『光天』なのか……。)」


 改めて容姿を見てみると、黄色い肌に少し濃い黄色の髪の毛、鼻が少し伸びていて目の色はオレンジ色。服は・・・着ていないように見えるがそこにはあまり触れない方がよさそうだ。


コウテン「どや!カッコエエやろー(ドヤ顔)


セイヤ「あ、あぁ……。(所々ムカつくやつだな。)」


 そういう話をしているうちに自分の家についた。セイヤの家は2階建ての一軒家になっている。


コウテン「はー!ごっつええとこ住んどんな―!」


セイヤ「いや、そうでもないよ……。」


_________________


(セイヤの家)


セイヤ「ただいまー。」


セイヤの母「あら、おかえりなさい♪おやつあるわよ♪」


セイヤ「小学生か俺は!」


コウテン「なんやテンション高いやっちゃな―。おまえのオカンか?」


セイヤ「あぁ。そうだよ?」


セイヤの母「ん?誰と話してるの?」


セイヤ「あ!い、いやなんでもない!(母さんにも見えてないのか・・・。)」


セイヤの母「あ!そうだわっ!セイヤちょっと買い物に行ってきて欲しいんだけど。」


セイヤ「あぁ、いいけど……先に荷物置いてきていい?ほら、いくぞ?」


コウテン「自分せっかちやな―。」


__________________


(セイヤの部屋)


 セイヤは部屋に入り自分のベッドに寝転んだ。まず着替えろ!


セイヤ「ふぅ、疲れた……(今日は色々あったからな―。っていうか・・・) 何でいるんだよっ!」


コウテン「は?当たり前やんか、忍術の精言うても寝るとこくらい必要や!せやからここに住ませてもらいますわ。」


セイヤ「(急に丁寧に・・・まぁいいか。)わかったよ、でも迷惑はかけるなよ。」


コウテン「よっしゃーー!これで寒い思いせんですむわー!」


 調子がいいやつである・・・。


コウテン「そや、お前オカンに呼ばれとったんとちゃうか?」


セイヤ「あっ!そうだ買い物だ!急がないと!」


_________________


(蜉蝣商店街(カゲロウショウテンガイ))


(ザワザワ) (ガヤガヤ)

(ザワザワ) (ガヤガヤ)


 ここは蜉蝣商店街、セイヤの家から5分くらい歩くと着く、この町最大の商店街である。


コウテン「おー!人がぎょうさんおるでー!」


セイヤ「町最大の商店街だからな。ここで・・えーと・・あった!買ってくるのは……全部野菜じゃねーか!」


コウテン「5分ぐらいやったらオカン一人で来れるんとちゃうか?」


セイヤ「そういえば、何で俺に。また面倒押し付けられたか……。」


 こういうところで騙されるセイヤである。


セイヤ「まぁ、いいや。さっさと買って帰ろ。」


コウテン「はぁ、お人好しやな―。」


セイヤ「(さてと、八百屋探すか……って言ってもすぐ見つかるよな。)」


 八百屋を探して歩き出したその時!


青年「わあーー!あぶなーい!!」


セイヤ「え!?あっ!今朝ぶつかりそうになった人だ。」


 後ろを向くと今朝と同じ展開!しかし・・・


青年「うわーー!と、止まらないーー!!」


コウテン「な、なんやと!?」


セイヤ「あの人ハンドルに手がかかってないぞ!?」


コウテン「当たり前や!あのチャリ『邪鬼』がついとるんや!」


セイヤ「は!?じゃ、邪鬼ー!?」


「おい!あぶないだろー!」


「きゃ!ちょっと!なにするのよ!」


青年「うわーー!助けてーー!!」


セイヤ「早く逃げた方がいいんじゃないか?」


コウテン「アホか!逃げとったらいつまでたってもらちがあかん!戦って倒すんや!」


セイヤ「えーーー!?」


 無茶ぶりとも言えるコウテンの言葉に、冷静だったセイヤの心は一気に混乱した。

 しかし、迷っている暇はない。


コウテン「何しとんねん!!お前が戦わんかったら怪我人ぎょうさん増えんで!それでもええんか!」


セイヤ「!!(俺が戦わなかったら……もっと被害がでる……。そんなこと………絶対に………っ!…………ゆるせんっ!!)」


コウテン「?(なんや?こいつの目付きすこしかわったで?)」


セイヤ「コウテン!どうすればいい!?」


コウテン「お、おう。まずは敵の姿を見つけなあかん。あのチャリに向かって印を結ぶんや!今はみんな混乱しとるさかい、ちょっとぐらい目立つ動きしとってもだいじょぶや」


セイヤ「どんな感じで手を組めばいい?」


コウテン「左手の親指をたてるやろ?その指を右手で掴んで人差し指をたてるんや!めっちゃ簡単やろ?」


セイヤ「よし、こうだな……。」


 結んだ印を暴走自転車の方に向けると・・・。


(ピカン!ピカン!ピカン!)


セイヤ「うわ!指が光った!」


コウテン「そのまま会わせるんや・・・。」


 さらに指を会わせ続けると・・・。


セイヤ「?自転車の周りに、何か・・・」


(シューー……)


???「オニーー!!」


セイヤ「うお!?なんか変なのが数匹出てきたぞ!?」


コウテン「あれは、事小鬼(ジコオニ)や!」


 なんと!暴走した自転車を動かしていたのは事小鬼という……ちっちゃい(45センチくらいの)鬼だった……しかし弱そうだ。


セイヤ「・・・なんだあれ、鬼?」


コウテン「鬼やない、邪鬼や。」


セイヤ「・・・なんか違うのか?」


コウテン「全然ちゃうわ!邪鬼っちゅうんは『人に災厄をもたらす存在』や。」


セイヤ「は、はぁ。つまり、鬼の中でも悪い奴ってことか・・・。」


コウテン「まぁ、ざっくり言うとそんなところや!」


ジコオニA「オニーーー!!!」


青年「た、助けてくれーー!!」


ジコオニB「オニオニーー!!」


青年「うわーーん!!下ろしてーー!!(泣)」


 青年よ、泣いてしまうとは、情けない・・・。


セイヤ「泣き出したぞ、あの人。」


コウテン「あかん、早いとこ倒さんと・・・。」


セイヤ「ん?ジコオニ達が離れたぞ?」


ジコオニA「オニーーッ!オニー!!」(ポンッ!) (ポンッ!)


セイヤ「うお!?でかくなった!」


 青年の周りから離れた事小鬼達は、なんと!一回り大きくなった!


コウテン「あちゃー……成長してもうたか。ジコオニはな、人に怪我させたり、恐怖させたりすると、どんどん成長していくんや。ジコオニが成長しきると、こんな軽い事故や済まされへんようなるねん!」


ジコオニA「オニ?」


セイヤ「あっ(やばいっ!目が合った!)」


ジコオニA「オニ!オニオニ!オニー!(おいっ!こいつ俺達のことが見えてるみたいだぞ!)」


ジコオニB「オニ?オニ、オニオニ!(はぁ?そんな訳ないだろ。)」


ジコオニC「オニ、オニオニオニ!(攻撃してみればわかる話だっぺ!)」


(オニオニ) (オニオニ) (オニオニ)


セイヤ「なに話してんだ?」


コウテン「あいつら小鬼やからな、人の言葉を話せんねん。」


セイヤ「コウテンにも分からないのか?」


コウテン「おう!まぁな!」セイヤ「いや、威張るなよ・・・。」


コウテン「せやけど、穏やかじゃないのは確かやで?」


 そう言ってコウテンは事小鬼達の方を指差した。


コウテン「気ぃつけや?来るで!」


ジコオニC「オニーッ!」


セイヤ「うわっ!」


 突然事小鬼の一匹がセイヤに向かって襲いかかってきた!


セイヤ「あぶっ!」(ピョン!)


(ズガーーン!)


 セイヤは辛うじて事小鬼の攻撃をかわした。しかし、かわした場所には、まるで巨大なハンマーで叩いたかのようなひび割れた地面が出来ていた。


セイヤ「な、何だよ…夢じゃ…無いよな……。」


ジコオニC「オニ!オニオニー!(あっ!こいつ!おら達の姿が見えてるっぺ!)」


 続いて他のジコオニ達も、戦う姿勢に入った!

 蜉蝣商店街の真ん中で、誰にも知られない戦いが始まった…………。


コウテン「ここは危険や!人気が少ない場所にいくで!」


セイヤ「わ、分かった!」(ダッダッダッ・・・)


(オニ!オニ!) (オニ!オニ!)


_________________


(四野日町 駐車・駐輪場)


 セイヤ達は事小鬼から距離をとり、人の少ない、開けた場所にたどり着いた。


セイヤ「はぁ…はぁ…何処まで行くんだよ……。」


コウテン「そうやなー……そろそろやな!」(フワフワ)


セイヤ「や、やっとか…ふぅ…。」


コウテン「なんや!だらしないなー。」(フワフワ) セイヤ「お前浮いてるじゃねえか!」


コウテン「お前もほんまに文句が多いやっちゃな―」


セイヤ「ところで、こんなところまで来てどうするつもりだよ、隠れるのか?」


コウテン「ちゃうわ!さっき言うたやろ?あいつら倒すんや!」


セイヤ「はぁ!?それ本気か!?」


コウテン「本気や!」


セイヤ「いやいや!ちょっと待てって!俺の力じゃ絶対無理だって!」


 いきなりへたれてしまったセイヤ。まぁ、誰でもあんなの見せられたら臆病になるよな。


コウテン「誰もお前一人で戦え言うてへんやんか!わいの力を使うんや!だいじょぶや、ちっとは信用せえ!」


セイヤ「コウテンの…力?」


コウテン「巻物出してみぃ?」


 セイヤはコウテンの巻物を取り出してコウテンに見せた。


セイヤ「これをどうすればいいんだ?」


コウテン「まずは術を使えるようにせなあかん。巻物の名前を言って『解放!!』って言うんや。」


(オニ!オニ!) (オニ!オニ!)


コウテン「はよせぇ!鬼共がきたで!」


セイヤ「わかった!(この際、恥ずかしさなんて捨てろ!やらなきゃ・・・死ぬんだっ!)」



 セイヤは巻物をしっかりつかみ、覚悟を決めたっ!ここに今、新たな忍が誕生するっ!


________________


セイヤ「コウテンの忍術書!解放!!」


(シュルシュルシュル・・)


セイヤ「あっ!巻物の紐が・・・。」


 ほどけたと同時に巻物が開き……、


(クルクルクルクル)


 セイヤの腕に巻き付いていった……。


 セイヤ「うおぁ!?な、なんだ!?」


(ピカーーーーーン!!)


_________________


コウテン「おっし!成功や!お前ほんまに一般人か?」


セイヤ「あ、あまりに突然すぎてついていけない・・とりあえず、成功?」


 そう言って辺りを見渡すと、さっきと違うところを2つ発見した。


セイヤ「コ、コウテン」


コウテン「ん?なんや?」


セイヤ「その服・・・。」


コウテン「おう!これか!これがわいの真の姿や!」


 巻物を解放する前は何も着ていなかったが、今は天狗のような服を着ている。


セイヤ「それが本当の姿・・・(かっこいい!)」


コウテン「ドヤー!カッコエエやろー(笑)」


セイヤ「(イラッ、やっぱ今の無しだ。)」


 そしてもう1つ、セイヤの手の甲に黄色い模様が浮かび上がっていた。


セイヤ「コウテン、これは?」


コウテン「それは術を解放しとるっちゅう証や。わいは光やから黄色い模様が出とんねん。」


ジコオニ「オッニーーッ!オニー!!」(プンプン!!)


コウテン「おっとっと、そろそろカンカンやで?」


 あまりにも無視されていたのでジコオニ達はますます狂暴になってしまった。


ジコオニA「オニーー!!」


セイヤ「うわっ!」


(ズガーーン!)


セイヤ「っと、あぶね!」


 事小鬼の攻撃を寸ででかわしたセイヤ。


セイヤ「コウテン!どうすればいいんだよ!」


コウテン「アホか!何のために術解放した思とるんや!」


セイヤ「えぇーー!?でも術なんて知らないぞ!?」


コウテン「この中から選んで、印結んで唱えるんや!」(パラパラ)


 コウテンは自分の巻物を広げて見せた。


セイヤ「えぇーー!?選べって、一体どれを・・・。」


 そうこうしているうちにまたまた攻撃の構えを見せた。


ジコオニ「オニーー!!」


セイヤ「わっ!(こ、これにするしかない!)ひ、『光避(ヒカリト)びの術』」


(ズバーーン!!)


 次の瞬間……セイヤの体は真っ二つになってしまった……。


セイヤ「ぐああああ!!・・あ、あれ?」


ジコオニA「オ、オニーー!!(ま、眩しいー!!)」


 いつの間にかセイヤはジコオニAの後ろにいた。


セイヤ「い、一体どういう・・・。」


コウテン「おー!上手いこといったな!まさかそれを当てるなんて思いもせぇへんかったわ!まっ!どれ唱えても当たりやったけどな!」



 コウテンがにやにやしながら言っている……ムカつく!


コウテン「今のは『光避びの術』や。これを唱えれば敵の攻撃を受けてもうてもカウンターで後ろに行けんねん!今がチャンスや!一発入れてこい!」


セイヤ「え!?でも実力差が  コウテン「ええからはよせぇ!全力やぞ!!」


セイヤ「あ、あぁ。おりゃあああああ!!」


ジコオニA「オニ!?」


(バゴーーーーン)(ズガーーン!)


セイヤ「えーーーー!!??ふ、吹っ飛んだーー!!」


 セイヤの全力の拳はジコオニAに見事ヒットした!確かに全力で殴ったが、もちろん、こんな力はあるわけない。


ジコオニA「オ……オニ……(ガクッ)」


 ジコオニAが吹っ飛んだ方を見ると、ジコオニのこん棒攻撃にも負けないほどのヒビが高い塀にできていた。


セイヤ「こ、これも術の力?」


コウテン「いや、お前の力や。正確に言うとお前の潜在能力や!さぁ!休んどる暇ないで!構えるんや!」


セイヤ「おう!」


 セイヤが次の攻撃に備えると……、


セイヤ「あ、あれ?残りのジコオニが居ないぞ!?」


コウテン「あ、あそこやっ!」


 コウテンが廃ビルの屋根を指差した。

 そこにはジコオニが、こん棒を持ってたっていた!


ジコオニB「オニオニッ!オニーーー!!(これでも喰らえー!!)」


(ヒューーーン!)


コウテン「こん棒投げてきよったで!」


セイヤ「えーーっと・・・よし!『光壁(コウヘキ)の術』!!


(ズーーーン!ピカーーーン!)


 セイヤが術を唱えると、目の前に壁のようなものが出てきた!


セイヤ「これは、光の壁?」(ペタペタ)


(ヒューーーン・・ガキーーーン!!)


セイヤ「うお!?(ドサッ!)いってて、あれ?」


 いかにも脆そうな光の壁、しかし、壁は壊れてはいない!それどころか・・・。


(ピカーーン!)(ヒューーーン!)


ジコオニBC「オ、オニ!?オニ!オニ!(わーー!跳ね返ってきた!!)


(ヒューーーン・・ズゴーーーン!!)


セイヤ「あっ!当たった!」


コウテン「またまた大正解や!それは『光壁の術』で作り出した光の壁や!」


(シューーーン・・・)


セイヤ「あ、消えた・・・」


コウテン「これに飛び道具が当たるとビューンと跳ね返ってくんや!すごいやろ?」


セイヤ「何でもありなんだな・・・。」


コウテン「今がチャンスや!遠距離で一気に吹っ飛ばせ!」


セイヤ「『光弾(コウダン)連射(レンシャ)の術』!!」


(ホワーーーン・・・)


セイヤ「ん?なんか手が熱くなってきた。」


コウテン「ジコオニ共の方向けて、おもいっきり手ぇ開いてみ。」


セイヤ「?こう?」


(ビュビュビュビュビュビュビュ!!)


セイヤ「うわっ!」


 セイヤの手から無数の光の玉が発射された!


(ビュビュビュビュビュビュビュ!!)


ジコオニ達「オ、オニオニオニ!!(痛っ!痛い!痛い!ギャーー!!)」


コウテン「よっしゃー!クリーンヒットや!」


セイヤ「よし!これで。」


(オニーーーーーーーー!!!!)


セイヤ「ん!?なんだ?この声・・・」


 なんと!事小鬼は最後の力で叫んでいた!


コウテン「あいつ、仲間呼びよったで・・・。」


セイヤ「え!?それじゃあ・・・。」


(オニ!オニ!) (オニ!オニ!)


 なんと、新たに5匹の事小鬼が現れた!


コウテン「くそっ!こうなったら奥の手や!」


セイヤ「奥の手だったのか?この術。」


コウテン「ええからはよ唱えんかい!」


ジコオニ達「オニーーー!!」


 新たに集まった事小鬼達は、セイヤに向かって一斉に襲い掛かった!


セイヤ「『光速(コウソク)の術』!!」


(ビュンッ!!)


 術を唱えたとたんにセイヤの周りに淡い光が出てきた。そして・・・。


セイヤ「ん?なんだ?急にジコオニのスピードが・・・。」


ジコオニ「オーーーーニーーーー!!・・・。」


セイヤ「・・・すごいスローだな・・・。」


コウテン「お前が速なったんや。」


セイヤ「(なるほど・・そう言われれば、体が軽くなったような気が・・・。)」


コウテン「ちなみに、今のスピードはだいたい20倍速ぐらいやな!」

セイヤ「20倍でこんなに違うのか!?」


(早送り×20)


コウテン「さっ!術が解ける前にさっさと倒すて!」


セイヤ「わかった!」


(倍速なし)


ジコオニ「オニーーー!!(こいつっ!全く避ける素振りがないぞ!もらったぜ!)」


 ジコオニ達が頭上から迫ってくる。その距離が、10センチ……8センチ……5センチ……どんどん迫ってくるッ!


ジコオニ「オニーー!!!(一撃だー!!)」


(ズゴーーーン!!)


セイヤ「遅いっ!」


ジコオニ「オニ!?」


 セイヤは、残り1センチというところでかわしていたのだ!だが、そんなことは今のセイヤにとって造作もないことであった。


セイヤ「一気にいくぜ!うりゃりゃりゃりゃぁ!!!うおりゃぁ!!」


(ダダダダダダダダダダダダッ!ドカーーン!!)


 セイヤの無数の拳がジコオニ達に襲いかかった!当然ジコオニ達は避けることはできなかった。そのまま全弾喰らい……。


(オニーーー!!) (オニーーー!!)


(ドゴゴーーーーーン!!!)


 またもや高い塀に衝突した!


コウテン「おし!やったな!」


セイヤ「・・・・・(ポカーン)」


コウテン「こらっ!なにぽけっとしてんねん!」


セイヤ「・・・信じられない・・俺が鬼を・・邪気を倒したのか・・・?」


コウテン「せやなー・・わいも驚いとるわ。お前ほんまに、ほんーーまにただの人間なんか?」


セイヤ「あぁ、そうだけど・・・。(その、はずなんだけど・・・)」


 コウテンの説明や助言もあって、無事にジコオニを撃退したセイヤ。しかし、自分と言う存在に疑問を抱いたのであった。


コウテン「そういや、お前の名前聞いとらんかったよな?何て言うんや?『ソーダ』やったっけ?」セイヤ「ちっげーよっ!」


コウテン「なんやー・・はよ言わんかい・・」


セイヤ「(興味なさそうだな・・ムカつくっ!)俺はセイヤ、『一竜 聖也』だ。」


コウテン「ふーん・・イチリュウ・・なっ、なんやとー!?」(ガシッ!)


セイヤ「いきなり胸ぐらを掴むなよ!」


コウテン「お前!今、『イチリュウ』言うたんか!?」(ブン!ブン!)


セイヤ「あ、あぁ・・そうだけど?」(グラグラ)


コウテン「まさか・・ほんまに会えるなんて・・・っ!。」


________________


『一竜様!』


________________


(次回予告!)

コウテン「いやー!ついに出よったなー。」


セイヤ「すでに色々見すぎて疲れてます・・・。」


コウテン「この物語を閉める最後の敵!」


セイヤ「ちょっと待て!それは出てないっ!」


コウテン「その名も  セイヤ「ダーーッ!言うなーー!」


コウテン「『無令多亜(ナレイタア)』」


 え!?私ですか!?


 次回!シノビ町~忍法伝~其の二

『仲間を探せ!』

 ・・・私の立場は保たれるのでしょうか・・・。


コウテン「分からん!」


セイヤ「予告しろよ・・・」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ