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つぶやき‐弐‐
ふふ・・は、ははは・・。
笑い声が、勝手に口から零れる。
「いいよ。皆、いい顔だよ。」
カタカタカタ・・。
トットットットットッ。
音を立てながら、映像を映し出すのは、映写機。
映っているのは、恐怖が張り付いた死顔。
それを眺める口角は上向きに歪められていた。
眸は、どこまでも仄暗く、どこまでも冷たい。
音もなく、恐怖に慄くシーンが続く。
そして、光を失う瞬間まで。
繰り返される、死の瞬間。
呵々。呵々。呵々。呵々。呵々。呵々。
哄笑は、高まる。
全てを嘲笑うかのように。
―――まだだよ。まだ足りない、盈には。