表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
目的地は地獄  作者: ゆた
5/5

女とホスト

(まずは格闘技について聞き込み調査だな)

競技会場のあるモルスに行くか。

モルスはここからバスで1時間ほどの所にある町だ。

ゴーザス国で最も血が流れる危険地区としても有名である。

俺と同じ考えのやつも多いみたいで、バスの乗客のほとんどが今回の試験の受験者たちだった。

その中で、結構目立ったのが細身の体でモデルみたいにかわいい女だった。発育は...。そこまでよくない。まな板だ。

(残念。)

俺がじろじろ見すぎていたからか、その女が殺気を持った目でこちらを睨んできた。

(怒っても美人だな)

すると、隙間なく詰められているバスの中で、女が俺に近づこうと周りのゴリラみたいなやつらを押しのけた。

俺は、結構力があるんだなと感心していた。ゴリラたちは不満そうな顔をしていた。

そして、その女が目の前にきて怒り気味に話した。

「なあ、今私のことを女だと思っていただろう。私が男だということを見分けられないなんて、どれだけ目の質が悪いんだ。

呆れたよ、そんなんで半年後まで生き残れるのかな(笑)。」

(男かよ!!そりゃあまな板なわけだな。にしても、呆れるといわれると腹が立つ。)

「そんなに俺のことが弱そうに見えるなら、降りてから1試合してくれよ。」俺はそいつに試合を申し込んだ。

「いいけど、負けたら何してくれるんだ?」

「は?」

「だって、無償でする試合なんて何にも面白くないじゃないか」

(困った。俺は今なにも持っていない。)

「分かった。じゃあ、お前が勝ったら俺を半年間こき使ってくれていい。ただし、逆も同じだ!」

「ん~。まあ、いいよ。でも、君では私の駒図解にもなれないと思うけど、それでもいかい?(笑)」

(何っっっっっだこいつ!!!)

「なんか面白いこと話してんじゃん、俺も混ぜて☆」

横から、参加者と思われるホストみたいな男が入ってきた。

全身真っ白のスーツで、試合には向いてなさそうなブーツを履いてる。嗅いだことのない香水の匂いがほのかにする。

女野郎が言った。「いいですよ。この後試合をするのですが、その時に審判をお願いできますか?」

「何勝手に決めてんだよ!」と俺は怒ったが、ホスト野郎は「やったー☆」と喜んでいて、俺の話には聞く耳を持たなかった。

(また面倒なのが増えた。)

目的地に到着するまで、俺は女野郎から目を離さず、ぼっこぼこにするシミュレーションを何度もした。

ホスト野郎はずっと笑みを浮かべてこちらを見ている。


バスが止まり、ようやく目的地に着いた。

女野郎は、なれたように町に降りて簡易闘技施設に入った。

町の名前が「死」というだけあって、いたるところに似たような施設があり、どこもかしこも血が飛び散っている。人間だったものも、陰になるところに転がっていたりする。

(すごいな。地獄の調査に行く前に地獄に来たみたいだ。)

施設の中は意外にも整備されており、想像していたようなひどいものではなかった。

「さあ、始めようか。私は君を今後も使うつもりでいるから、再生不能にはしないつもりでいる。だから、勝ち負けは先に攻撃を入れたほうが勝利でいいか?」

「ああ、いいぜ」

「じゃあ、白いスーツの、審判を頼むよ」

「ああ☆俺はエリュー・バーツという。

白いスーツなんてダサい名前はやめてくれよ☆」

(さすがホスト(仮)。自己紹介の仕方がきらびやかでウザい)

「すまなかった。私はシュー・ファービットだ。よろしく」

「俺はジュジュ...よろしく。」

「よろしく。俺のことはエリューと呼んでくれ☆」

「私のことはシューでいい。さて、試合を始めようか。」

「ああ。」

「二人ともがんばれ☆」

俺たちは、リンクの上に上がった。

(まずはこいつを蹴散らす)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ