課題
周りをぼーっとみていると、一人のスタッフの男がスクッと立って他のスタッフに視線を配った。
(そろそろ始まるのか?)
俺は気になったのでしばらく様子を見ていたが、スタッフたちはそれ以上の行動は起こさなかった。
(なんだったんだ?)
ピーンポーンパーン♪
『え〜マイクテス、マイクテス、深い谷底から見える空は綺麗です。あーあー。』
((!!!!))
調査に参加した奴らみんな驚いて動きを止めた。
地上にはスピーカーのようなものが見えない。
(もしかして、谷底からか⁉︎)
『初めまして、そしてようこそ未知の世界へ。
あなた達はこれから非科学的な世界を探す旅に出る。だがしかし、今のあなた方はこれから行く世界にとっては、きっと豆腐より脆い立場だろう。よって、旅に出る前にまずその体を鍛え、テストさせてもらう。身構えることはないが、かと言って身の安全を保障することはできない。物語の世界のようにハッピーエンドで終わるとは思うな。
なお、保険証は対応が異な為、参加は自己責任だ。以上。この後のことは地上にいるスタッフ達に聞いてくれ。』
(なんか………鳥肌立ってきた!!やばい、超絶楽しみ!!)
俺は鳥肌を抑えることができなかった。
「え〜只今より、訓練を開始させていただきます。私、スタッフリーダー兼この調査の副隊長であるサダール・オン・マッケンジーと申します。私のことは副隊長とお呼びください。この会場には役30名のスタッフがおります。何かあればいつでもお声がけください。次に、今回の訓練についての説明をさせていただきます。今回の訓練の目標目的は、この深い崖を最下層まで降り切れる体づくりと精神作りです。最終試験は半年後の今日。それまでに私たちが課す課題を乗り越えてください。課題の資料はスマホに送信いたしました。スピードは問いません。それでは、ご武運を。
ピロン♪
(早速課題が届いた)
課題
・3ヶ月後に行われる格闘技大会で3位までに入ること
・1ヶ月の間、太陽の元に出ないこと
・ミューレ山脈の頂上に建つ塔へ行き、そこに住むものに地獄とは何かを聞くこと
・死ぬ覚悟を持つこと
(死ぬ覚悟かー自信ないなー。てか、これクリアしないと試験受けられないんだろ⁉︎格闘技大会で負けた瞬間受験資格なくなるってことかよ⁉︎)
だが、俺は焦りと同時に興奮した。なぜなら、自分がクリアするイメージができたからだ。
(やってやるぜ!!!周りの奴らもみんな蹴散らす!)
俺は心の中でそう意気込んだ。




