Gとの再会と嵐
(ケータイの指示通りの場所についたはずなんだけどな...。)
というのも、俺は今、とてつもなく深い崖の目の前に立っている。
(おいおい、冗談はよしてくれ。物理的に地獄に行かせる気か?俺はまだ14歳だぞ⁉死ぬにはまだ惜しいだろ!)
焦っている俺に、一人のきれいな男の人が声をかけてきた。
「君、とても若いね。一体何歳なんだい?僕はね~16歳だよ~。チャーク・ジューチルって言います。よろしくね!ちなみに、この後何するのか知っているかい?僕はね~知らないんだよ~ワクワクしちゃうよね!あ!僕のことはチャー君って呼んでね!」
(こいつ、めちゃくちゃしゃべるの早いな...。16歳か。にしては大人っぽいな。)
「俺はジュジュ。14歳だ。よろしくチャー君。この後のことは俺も知らない。」
すると、チャー君が目をかっぴらいてさっきよりも早口で話し始めた。
「え!!!君中学生なの⁉家は⁉学校は⁉僕は一応高校生だけれど、今回の調査に参加するために休学しているんだよ~!ジュジュもそうなのかい?にしてもその年齢で一人でここまでくるだなんてすごいね!」
(まずい。こいつと話すと気力が削れる。)
「そ、そうなのか。俺は家出をしたからこの先は分からないし、学校も勝手にやめたから戻らない。いざとなれば自分で勉強すればいいだけだ。だから心配しないでくれ。」疲れながらも返答した俺はチャー君から目をそらし、あたりを見渡して身代わりを探した。すると、少し離れたところに見覚えのあるやつがいた。
(ちょおっと待ってくれよ。なんであのG野郎がこの場所にいるんだよ⁉世間狭すぎるだろ!)
睨んでいた俺も悪かったが、G野郎と目が合ってしまった。G野郎は、すたすたこっちに向かって歩いてきて、フードを広げて言った。
「チャークさん!御目にかかれて光栄です!私はクス・チクと申します。あなたに憧れて今回の調査に参加しました!サインください!!!」
チャー君は驚きもせず「わあ!僕のファンかい?うれしいね~。」といった。(慣れているのか?というか、こいつのどこに憧れたんだ?)
クスがまた興奮気味に話した。
「あ!あの!私、今回こちらを持参しました!」
袋からガサゴソと出てきたのは、まぎれもない、あのGロボットだった。(初対面でそいつ見せる奴いるか⁉嫌われるぞ⁉)
チャー君は驚きながら言った
「それ!僕が作った平たいクワガタ1250号じゃないか!そんなマニアックなものよく知っているね~!。」(お前が生みの親かよー!!!)
「はい!チャークさんの発明はとてもユニークでいて、高度な技術力を持っているものばかりです。特にこのロボットは僕の一推しなんです!」(ゴキブリが一推しって聞いたことねーよ!)
「それは作った甲斐があったよ!ぜひ君の感想を聞かせてはもらえないかな?」
「是非!!!!」
二人は息があったのか、そのまま別のところへ行った。
俺は嵐が過ぎ去った後の静けさの中その場に立ち尽くした。
(この先が不安だ…。)




