最悪の出だし
家を出た俺は集合場所に行くため、家から近いシュー駅に行きそこから12駅離れたミャーチ空港に行って、テュート大陸のゴーザス国にある世界最大の山脈「ゴーザス・ミューレ山脈」行の飛行機に乗った。
ポーン(アナウンス音)
「皆様こんにちは。本日もミャーチ航空ゴーザス便をご利用下さいましてありがとうございます。皆様のお手荷物は上の棚などしっかりと固定される場所にお入れ下さい。帯電話など電波を発する電子機器の使用や化粧室内の喫煙は法律で固く禁じられております。すべての電子機器の電源が切れているかどうかお確かめ下さい。皆様のご協力をお願いいたします。
皆様にご案内いたします。(略)」
初めての飛行機だからいろいろワクワクするな。
(ガサゴソガサゴソ)
意外と揺れないもんだな。
(ガサゴソガサゴソ)
「...……。」
(ガサゴソガサゴソガサゴソガサゴソ)
「すいません、うるさいんで静かにしてくれませんか?」俺は怒りを隠しながら明るく言った。
(ガサゴソガサゴソガサゴソガサゴソガサゴソガサゴソガサゴソガサゴソ)
プチン!(怒りの音)ついに怒りがマックスになった俺は隣のやつに怒鳴った。
「おい!!その、なんかよくわからない、動いてる虫を止めろ!うるさいんだよ!ってかなんだよその虫!」
すると、隣の客がさっきまでかぶっていたフードを最大限まで大きく広げ、かぶったまま話し始めた。
「この袋に入っているのは虫ではなくオピューゼという小型のロボットだ。それに、このロボットはただ動いているのではなく、この袋の中を楽しんでいるんだ。つまり、この動きには意味があるんだよ。君のように知識のない浅はかな人間にはこのロボットの素晴らしさは分からないだろうね(笑)」話し終わると隣のやつはフードを元に戻して、またこの虫ヤロウを観察している。
(なんっだこいつ!!これがロボットだって⁉︎ゴ〇ブリの間違いだろ⁉︎まじかよ、このせっまいスペースであと......5時間も一緒なのかよ⁉︎)耐えれないと感じた俺は、添乗員さんにほかの席を用意してもらえないか聞いた。が、「大変申し訳ございません。ただいま別のお席をご提供できない状況でございます。」
と言われた。仕方なく、耳栓とアイマスクをもらうことにし、それら全てを装着したのち、さらにその上に、家から持ってきていたヘッドホンをつけて隣と俺のこのたっっっったの数センチしかない空間を感覚的に広くした。
〜数時間後〜
ポーン
「まもなく当機は着陸いたします。揺れにご注意ください」
(あれ、もう着いたのか早いな。)いつの間にか外れていたヘッドホンのおかげでアナウンスが聞こえ、目が覚めた俺はそっと隣を見た。すると、隣のやつはまだあの「G型ロボット」を見ていた。
(もう気にしないようにしよう)
飛行機から降りて、ゴーザス空港に降り立った俺はケータイに送られていた集合地点へ向かった。




