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【完結済】魔法学院の異常者 ~転生であらゆる魔法の無力化と模倣が出来るチートを得たので最強ですが、学院で気楽に青春を謳歌します~  作者: アズト
第4章

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第143話 遭遇と混浴②

 おれがエルフィ先輩と混浴し、一悶着があった後。なお、一悶着という言葉には揉め事という意味があるが、文字通りエルフィ先輩の胸を揉んでしまった。しかも、その後で裸まで見てしまった。


 だから、エルフィ先輩には非常に申し訳ないことをしてしまったと思う。にも関わらず、謝ったらちゃんと許してくれる優しい先輩で良かった。とはいえ、また後日に改めて謝罪をしておかないとな。いや、おれも風呂を出た後で、すぐに謝罪に行くべきか?


 そう考えつつ、おれの頭はつい先ほどの出来事を思い出してしまう。今までも、事故で女の子の胸を揉んでしまったことが数回ほどあった。だが、服や下着の上からでなく、直接だったのは今回が初めてだ。


 あれが女の子の生胸か……。なんというか、圧倒的な破壊力がある揉み心地だった。服の上からでも充分に柔らかいのに、直接だとあそこまで柔らかくて温かくて気持ちいいのか。あんな武器を二つも装備しているとか、女の子というのはある意味で恐ろしい存在である。


 そう思いながら、おれが手に残る感触を反芻してしまっていると、脱衣所の扉が開かれた。なんだろう、エルフィ先輩が戻ってきたのかな?


「もしかして、誰かいらっしゃいますか?」


「え、シェーナ先輩?」


「その声はバーンズアークさんですね」


 まさか、エルフィ先輩だけでなく、シェーナ先輩とも露天風呂で遭遇するとはな。そうなると、おれとしてはシェーナ先輩とも混浴したいところだが、さすがにそういうわけにはいかないだろう。


「おれはもう出るので、シェーナ先輩はごゆっくりどうぞ」


「あ、待っていただけますか?」


「いいですけど、なんですか?」


「実は、バーンズアークさんと二人きりでお話ししたいことがあるんです。ご迷惑でなければ、ご一緒してもよろしいでしょうか?」


 なん………………だと………………!?


 まさかの展開と言わざるを得ないが、エルフィ先輩との混浴を果たしたおれに断る理由はもはや存在しない。


「あ、はい。シェーナ先輩さえ良ければ、おれは全然いいですよ」


「ありがとうございます。では、少々待っていてくださいね」


 位置関係の都合で見えないが、どうやらシェーナ先輩は身体を洗い始めたようだ。見たい、……が見るわけにはいかない。はあ……、次に生まれ変わったらそのときは泡とかタオルになりたいなあ。あ、もちろん、相手は美少女限定で。あ、でも、美女でもオーケーです。


 そんな益体のないことを考えていると、シェーナ先輩が風呂のほうに歩いて来る気配がした。なので、おれは仕方なく……、ではなくマナーとして岩のほうを向いて自分の視界を塞いだ。


 その後、ザバっと音がしたのでシェーナ先輩が風呂に足をつけたのだろう。そのまま、こちらへと歩いて来る音がする。


「お気遣いいただきありがとうございます、もう大丈夫ですよ」


 その言葉でおれが正面に向き直ると、視界の左端にシェーナ先輩がいる。もちろん、シェーナ先輩もマナーとしてタオルを外しており、その代わりに身体を両腕で隠していた。


「……そ、それで、話というのは?」


「……さすがに詮索は良くないかと思い自重していたのですが、やはりどうしてもお訊きしたいことがありまして……」


「そうなんですね。なんのことだかは分かりませんが、遠慮なくどうぞ」


「感謝します。では……」


 シェーナ先輩はコホンと一つ咳払いをして、おれのほうに身体を向けた。そして、そのきれいな目を輝かせながら口を開く。


「会長が左手に付けている指輪はバーンズアークさんが差し上げた物でしょうか?」


「ああ、あれですか。はい、おれがアイシス先輩に渡しました」


「まあっ!! やはり、そうだったのですね!! ということは、会長がご結婚なさるのはもう時間の問題!! ああっ、会長のウエディングドレス姿を見るのが今から楽しみです!! きゃあ~~~~~~~~~~!!」


「ちょ、ちょっと、シェーナ先輩!! 前前っ!!」


 あろうことか、シェーナ先輩は両手を頬に当てながら叫んでしまった。つまり、身体を隠していた両腕を離してしまったため、そのきれいな身体が丸見えになっている。


 端正のとれた身体付きに、ウエディングドレスのように白い肌。腕も脚も腰も細いのに、それらとは正反対に大きく膨らんだ胸。当然、おれはそこから視線を外すことができなかった。


 そんな、ずっと見続けていたい光景は、我に返ったシェーナ先輩が再び身体を両腕で隠すことで終わりを迎えた。


「………………お見苦しい物をお見せしてしまい、大変失礼致しました」


「い、いえ、そんな全然」


 お見苦しいところなど存在しない素晴らしい身体だった。許されるなら、何度でも見せていただきたい所存である。


「それで、話を戻すのですが、バーンズアークさんは会長に指輪を差し上げる際になんとおっしゃいましたか?」


「えーっと、『これからは、なにがあってもおれがアイシス先輩を守りますよ』って言いましたね」


「まあっ!! 『守る』だなんて、まさに会長の信念と言っていい言葉を用いた素敵なプロポーズです!! それで、会長はなんと!?」


 プロポーズってなんのことだろう? 一瞬そう思ったが、興奮しているシェーナ先輩を前に他のことを考えている余裕はなかった。


「アイシス先輩は、『私のことをよろしく頼むよ』って言って幸せそうに微笑んでましたね」


「まあっ!! 会長がそんなお顔を!! ああっ、是非ともこの目で拝見したかったです!! それから、それからっ!!」


「ちょ、ちょっと、シェーナ先輩!! 落ち着いて!!」


 興奮のせいかおれに近づいて来るシェーナ先輩を止めようとして、おれは反射的に両手を前に出した。すると、おれの両手に少し前に感じたのと同じくらい柔らかい感触が走る。


 見ると、シェーナ先輩はまたしても腕で自分の身体を隠すのをやめてしまっていた。そして、その代わりに、シェーナ先輩の豊満な胸をおれの両手が隠している。いや、その豊満さゆえに両手だけでは隠しきれていないうえに、隠すというよりは揉んでしまっている。


 そのせいで、シェーナ先輩の興奮は収まりフリーズしているようだ。だが、数秒後にはフリーズが解除され、真っ赤な顔をしながらおれから距離を取り身体を隠す。


「……わ、わたくしとしたことが、またしても大変失礼な真似を……」


「い、いえ、そんな全然! おれのほうこそ大変失礼しました!!」


「………………やはり、会長の話になるとわたくしは駄目ですね。すみませんが、話の続きはまた後日に改めてということでよろしいでしょうか?」


「あ、はい、もちろんいいです」


「ありがとうございます。では、これで失礼しますね」


 おれが岩のほうを向いて視界を塞ぐと、シェーナ先輩が風呂から出ていく音がした。


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