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隣のライバル

作者: おもち

 幼馴染の晴馬を好きな女の子ができた。

その子の名前は高木さん。私の席の隣の子で、冴えない見た目だった印象がある。その彼女が体育でケガをした時に晴馬がおんぶして、保健室まで運んだらしい。

保健委員の私が保健室に入った時、彼女は冬なのに頬を赤らめながらぼーっと遠くを見ていた。彼女に声をかけるとはっとした顔をして、ぎこちないが普段の彼女に戻っていった。


 その後は、アイツを眺めて嬉しそうな顔をしたり、休み時間中にアイツと楽しそうに話したりしていた。

彼女がアイツを好きと意識し始めてからは、眼鏡もコンタクトに変え、ボサボサ髪から艶のあるセミロングと…どんどんアイツ好みの見た目に変わっていった。その変わった彼女と彼女の行動力が良かったのだろう。


 次第に晴馬も彼女のことを意識し始めた。


 私は彼女が苦手だ。仲良くしていた唯一の幼馴染を取られたから。彼女の晴馬に対する恋とわかる行動の一つ一つがずるくて、幼馴染の私にはできないから。彼女は努力家で、愛しい性格だから晴馬が守りたくなってしまう気持ちが、自分も痛いほど共感できるのが憎らしくて辛いから。


…こんな強すぎるライバル、ほんとは友達なんかなりたくない。でも、彼女の魅力がわかりすぎて応援したくなってしまう。


 「ほんと、私の青春を邪魔する彼女が気に入らない。」

ボソッとつぶやいた私の声は、授業の空気に吸われていった。


 気に入らないからといって、私の実らない恋を打ち明けるつもりはない。

でもひどいかもしれないが、彼女が私の思いを聞くことでいつもの楽しそうなあの表情から笑顔が消えるなら少し見てみたいと思ってしまう。


 もし、二人のうちのどちらかに自分の気持ちを悟られたらどうしよう。そう思えば思うほど、普段通りにしか晴馬と接せないし、私と晴馬が結ばれなくなっていく…。


彼女の恋する顔は応援したくなって好きだ。でも、彼女がアイツに恋をすればするほど私の思いは救われない。


今日、彼女は晴馬に告白するらしい。私の恋は実りたかった。でも、絶対実らない。ならばせめて彼女には私の初恋の分、幸せになってほしい。


「高木ちゃんと…友達なんかになりたくなかったなあ……(笑)」

「愛らしい高木ちゃんの恋よ実ってしまえ!」


嗚咽交じりの私の声は屋上の廊下へ消えていった。

中学生初投稿です。

100%純粋な恋愛って難しいと思う。だって、どこかしらに意図しなくても苦しい思いをする人ができるから。それが自分かもしれないし、相手かもしれないし、第三者かもしれないって思いながら書きました。

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