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となり街のあの子 ( 1 )

半年前からちょっぴり片思いしている女子がいる。


名前は愛良あいら、気さくで初対面の僕にも優しく話しかけてくれた優しい人だ。


しかし僕は毎日彼女に会うことができない。


通っている学校も同じではなく、1週間に一回会うだけの関係性だ。


その理由は...

半年前からちょっぴり片思いしている女子がいる。


名前は愛良あいら、気さくで初対面の僕にも優しく話しかけてくれた優しい人だ。


しかし僕は毎日彼女に会うことができない。


通っている学校も同じではなく、1週間に一回会うだけの関係性だ。


その理由は、愛良と僕は私たちの都合上、

土曜日の昼間の公園で会うことしかできないからだ。

僕が住んでいる場所は古森町、愛良が住んでいるところは大川町だ。このふたつの町は隣同士だが、とても僕たち中学生が歩いて行き来できるような近さではない。

僕が愛良と会っている公園は古森町にあり、僕の家から歩いて行けるほどの距離にある。彼女がこの公園に歩いてくるのならば、およそ1時間はかかるであろう距離だ。じゃあなぜ愛良がこの家から遠い公園に土曜日だけ来るのか、それは彼女の母親が関係している。


愛良の母親は塾講師で毎週月曜から金曜日は大川町にある塾で勉強を教えており、土曜日に古森町の塾に勉強を教えている。古森町に来るときは母親の車でやって来る。愛良は母親が土曜日の授業を担当している間、塾の横にあるこの公園に暇つぶしがてらに遊びに来ている。彼女はいつもこの公園に来ては大きな噴水の横にあるベンチに座り、噴水から噴き出す水の音を聴きながらスマホをいじっている。見た目は綺麗でかわいい清楚系で学年の中でもモテているであろうタイプの女子だ。もちろん僕がそのような女子と会って話して好きにならないはずがない。むしろ彼女と会っているときが一週間の中で一番幸せな時間といってもいいだろう。


そんな僕は今でも忘れない、愛良と初めて会った日を。


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