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プロローグ  『ルウ・エリアル』

こんなものなのか?

死の淵でルウ・エリアルはそう漏らす。

霞む視界に今まで信頼していた人間の姿が映る。

相手が何かをしゃべっている。

だが、その言葉ももうルウの耳には届きはしない。

齢を重ねて積み上げてきた様々なものが一瞬にして崩れようとしていた。

自分を殺したものへの恨みよりも、無常感や哀しみの方が強かった。

今まで紙くずのように屠ってきたものたちも同じような思いをしたのだろうか?

ルウはそんなことを思いながら、大地を血で染め、静かに最期を迎えていた。

ルウ・エリアル。

享年1021歳。

生前は三賢者ととも呼ばれる、稀代の天才魔術師は遠征先の森の中で暗殺される。


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