プロローグ 第一の人生の私
私がどうやって死んだのか
ーガタンゴトン、ガタ……、「パーンッ!」と車内に鳴り響く銃声、そして次々ときこえてくる人々の悲鳴「キャー!」、「も、もう終わりだあっ」と女の人の声や男の人の声も聞こえてくる。ー
「あーもうっ、うるさいなー!もうちょっと静かにしてよ~」と私は独り言をつぶやきながら火薬の音が鳴っていた方へと向かう。( パーティーでもしているのかな? )
ガラガラー……。扉を開けると私は真っ先に「すみませーん、もう少しお静かにしてもらえないでしょうか?」とおそるおそる声をかける。
( 今思うとバカだなーと思う。 ま、今更だけど。)
黒服の男性が怖い顔でこっちを見てきた。手には……、銃?
サアアアッっと血の気が引いた。 私は気づいてしまった。きっとさっきの火薬の音はクラッカーの音なんかじゃなく誰かが銃で撃ち殺される音だったんだ。そしてもう悲鳴が聞こえないのは……。
ど、どうしよう。逃げなきゃ! 私は生きるためにたくさん考えた……いや考えなきゃ気絶しちゃうからだ。
( もう死ぬんだな、私。せめて『 死んでも最高な人生だった!』って言えるぐらい幸せになりたかった……)
「チッ、取り損ねてた奴がもう一人いたか!まあ、のうのうと自分から殺されに来るなんてお前の親に感謝だな! あばよっ」男はそう言いながら銃口をこっちに向けたと思ったら
「パーンッ!」
バタンッ……. ( 私の葬式、みんな泣いてくれるのかな?)
こうして私の第一の人生が幕を閉じた。
ゴーンゴーン……。
( あれ? ここは、天国?)
「 ふわりー? あんたいつまで寝てんの! さっさと起きな! 」
……。あれ?まさか私、転生しちゃった?
次回をお楽しみに!