表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラブコメの神様ですが、一部女子に好かれすぎて困っています。  作者: 猫まんま
一章:永久凍土も時には溶ける!…………よね?
25/35

戦神の協力を得たようです

親友の名前を「廉太郎」と書いてる箇所がありましたが、正しくは「翔馬」です!

 

「へー、そんなことがあったんだ」

「ああ! それであたしが後ろからゆっくり忍び寄って……ガバッ! って捕まえたんだよ」

「でもその後、真紀ちゃんがしゃがんだら自分から近づいてきたんですよ」

「そ、それは言うなよぉ……」


 折角翔馬が企画してくれた昼食だったが、残念なことに会話は、俺と梨沙と楓の間でのみ交わされていた。

 目標である姉じゃなくて、妹とどんどん仲良くなってしまってる……。

 で、でも! 俺たち三人の間で会話が進んでいるのには理由があるんだよ!


 雪浜さんは基本会話に参加しようとしないし、俺たちが話を振っても、上手い具合にすぐに返されてくる。

 言葉を交わらせても、雪浜さんとのそれは、何故か会話のような気がしないのだ。


 そして翔馬だが、こいつは何故か自粛している。まあそれでも、雪浜さんに比べれば断然会話に参加してくれているのだけれども……。


「やっぱり動物が好きなんだね」

「ああ! 詳しいわけじゃないけど、動物園とかは好きだな!」


 それと、梨沙は動物好きらしい。

 先程から、動物の話で(俺たちだけ)盛り上がっていた。


「あー、そうだ、誠。課題は提出したか?」

「課題? そりゃもちろん…………」


 いや待てよ?

 あまりに話が唐突すぎる。これはきっと、何か他に意図があって…………


「お前が課題を出していないようなら、後で一緒に出しに行こうぜ? まあ、お前が俺の分まで出してくれてもいいけど」


 そう言って翔馬は、爽やかなウインクをした。

 何かを合図しているんだろうけど……あれだ、イケメンがやると殺意が湧くな。


「えー…………まあ、いいか。分かったよ、お前の分も一緒に出してくる」

「あ、それなら先輩、私も付いて行きます!」


 まあなんだ、俺に用事を与えようとしたってことは、俺抜きで話がしたいってことだろう。

 俺が立ち上がると、楓も慌てて手を上げた。

 翔馬の意図を読み取ったからか、単純に俺がいなくなると居心地が悪くなるからか、そのどちらかが理由か知らないが。


 ♢翔馬視点♢


 あの二人は…………行ったな。

 一条さんが俺の考えを理解してくれて助かった。……いや、あれは単に、ここにいるよりも誠と一緒に居たかったからか?

 …………まあどっちでも良いか。


「どうだ? 誠の奴は」

「やっぱり…………何か企んでいるのね」

「? どうしたんだ、姉上」


 俺がニヤニヤした作り笑いを浮かべながら聞くと、雪浜姉はこちらを睨んで、雪浜妹はキョトンと首を傾げている。

 おお、なんだこの差は。姉妹でこうも反応が違うものなのか……。


「企んでいるだなんて心外だな。俺はただ、お前の態度がそろそろ許せないだけだよ」

「…………」

「態度? 姉上が何かしたのか?」

「まあな、毎朝挨拶されているのに、こいつは相手の目を見るどころか、相手の方に顔すら向けないんだよ。流石に誠が可哀想すぎる」

「うーん…………それは姉上が悪いかな……」


 こいつ(梨沙)はシスコンだからな、彩乃を擁護しようとしたのか。

 ま、された挨拶に釣れない態度を取るなど、流石にマナー違反。こいつでも擁護は無理だったってことか。


「だって…………怖いじゃない……。あの、楓さんって子、恋ノ宮くんのことが……好きなんでしょ?」

「お、おい姉上!?」

「まぁそうだな。確実に惚れてるな」

「ええっ!? 翔馬もか!? て、てか、みんな気が付いてたのか!?」


 急に慌て出す梨沙。

 なんだ? 秘密にしていなきゃ駄目だと思ってるのか? いやでも、秘密も何も…………


「あそこまで分かりやすいんだぞ? 余程の鈍感でもない限り、誰でも流石に気が付くと思うぜ?」

「た、確かにそうだけどさ……だけどさ!」


 そんな余程の鈍感に心当たりがあるが、あいつは好感度を見る能力を手に入れたから、まぁこれから気付かないなんてことはないだろう。


「それに、彼、少しお人好しすぎないかしら? 絶対、裏で何か考えているに違いないわ」

「さぁ……少なくともあいつは、善悪とか、利害とか、そういうことは何も考えてないと思うぜ?」


 なにせ神様だからな。

 俺もそうだが、そういうプラスマイナスには基本的には無頓着だ。

 裏で何か考えているっちゃいるんだろうけど……ありゃぁ、指令を受けただけだからなぁ。

 それに多分あいつの心は、この絶世の美少女と恋仲になりたいとかじゃなくて、純粋に隣の席の人と仲良くなりたいとか、まあそんなもんだろう。

 良い意味でも悪い意味でも、あいつ自身に本気の恋愛をする気がなさそうなんだよな……。


「…………あたしは、マコト、普通に良い奴だと思うけど…………」

「ま、それもこれも、あいつをよく知ってから考えるんだな。食わず嫌いは良くないぜ? 女王様」

「じゃあ、恋ノ宮くんと仲良くしろって言うの?」

「いいや、ちょっと俺に考えがあるんだ」


 あまり手伝いすぎるのも好きじゃないけど……ま、親友が死ぬのは流石に俺も嫌だしな。

 今回くらいは、しっかり協力してやるよ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ