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ラブコメの神様ですが、一部女子に好かれすぎて困っています。  作者: 猫まんま
一章:永久凍土も時には溶ける!…………よね?
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幼女様の『いちゃいちゃたいむ』

個人的にカタカナを平仮名で書くのは、可愛らしいけど読みにくいかな?と思ってます。


……それだけです。特に意味はありません。

 

「吾輩とご主人は、兄妹という設定じゃ」


 俺の隣に座ったオリガミちゃんは、緊張した顔で設定の説明を始めた。


「だからさっき、兄上って言ってたのか」

「ま、まあそうじゃな。それでなのだが……吾輩は、今からご主人に耳かきをしようと思う」

「耳かき?」


 なんでまた耳かき?


「耳かきをするには、まず膝枕をしなければならぬ。一度、ご主人には膝枕をしてみたかったのじゃ。…………駄目か?」

「うぐっ……。だ、駄目なんてことは、ないけど……」

 

 オリガミちゃんの可愛さに負けて、キッパリ拒否できなかった…………。

 心配だ……。というか怖い。

 ちょっとオリガミちゃんが手を滑らせたら、俺の可愛い鼓膜ちゃんが死ぬことになる。


「あ、安心せい。吾輩は日頃から一人で練習しておる。間違っても怪我はさせん」

「な、なら良いけど……」


 いや、毎日練習してたってとこは気になるけどね?

 まあ、わざわざ指摘する必要もないだろう。

 俺はソファの上で横になり、頭をオリガミちゃんの膝に乗せる。

 肩車した時散々理解させられたが、やっぱりオリガミちゃんの太腿は柔らかくていい匂いがした。


「ん……やはり、ご主人の身体は大きいな。少し重いぞ」

「オリガミちゃんが小さいだけだと思うけどね。どうする? 苦しいならやめるけど」

「い、いや構わんぞ! ご主人はりらっくすして吾輩に頭を預けてくれ。むしろ、この重みがいいのじゃ。触れ合っているのだと、心の底から感じる……」


 オリガミちゃんがそう言うのなら、大丈夫か。

 髪を細い指を通して梳かれる心地良さに身を任せ、俺は横を向いて目を閉じる。


「う、うむ。では……耳かき、して行くぞ? まずは右耳じゃな」

「っ…………」


 耳のすぐ近くを、異物が触れてくる違和感。

 だがそれも、耳の入り口を優しく撫でるようにして擦られているうちに、徐々に心地よさに変わっていった。


「どうじゃご主人? 吾輩の耳かきは。…………気持ち良いかの?」

「うん……。予想以上に上手いよ」

「ふふ、そうかそうか。練習の甲斐があったというものじゃな」


 クックと嬉しそうに笑い、オリガミちゃんは耳かき棒を耳の入り口から、本格的に中に入れてきた。

 一瞬、緊張に身体が強張るが、やはりそれも、オリガミちゃんが耳垢を取ろうと耳を擦る快感に、いとも簡単にほぐされてしまった。


「ご主人……少しだけ汚いぞ。これでは、耳を舐めることもできんではないか」

「汚くて悪かったな…………え? 今なんて言った? 耳舐めとか聞こえてきたんだけど……」

「知らぬのか? 文字通り、耳を舐めることじゃ。好みは分かれると思うが……ご主人はそういうもの、苦手なのか?」


 苦手ってわけじゃないけど……。

 やっぱり汚いように感じてしまうし、何が良いのか、されたこともないから分からないしな……。

 オリガミちゃんがしたいのなら、俺も付き合っても良いって感じだ。別に自分からしてもらいたいとか、そういう欲求はない。

 …………まあ、これからはちゃんと耳にも気をつけることにするけどさ。


 ♦︎オリガミ視点♦︎


 むふふ……ご主人に膝枕をして耳かきなどと、吾輩の夢が一度に二つも叶うとは、まさに今日は()()()()()()とかいうやつじゃな!

 吾輩が真の狙いを妹という設定で隠していることに、吾輩のご主人は気付いておらん。

 ご主人はまだ、吾輩が勝負のためにこうして耳かきをしていると思っておる…………思っておるよな? うむ、お、思っておる。

 ……なんか吾輩が口を滑らせた気もするが、気づかれていたら恥ずかしすぎるので考えないことにするのじゃ!


「よ、よし、大きいのが取れたぞ!」


 さしあたってはご主人の耳じゃな! 

 ご主人の耳は、決して綺麗ではないが特段汚いというわけでもない。…………耳舐めは、また別の話じゃが。

 い、いいいいや!? 別に吾輩がしたいとかそういうわけじゃないぞ!? わ、吾輩がそのように邪なことを考えると思うか!? 

 ……一体吾輩は誰に向かって言い訳をしているのか知らんが、ちゃんとそこは言っておくぞ。別に、したいとかではないのじゃ。…………思うのも、ちょっとだけじゃ……。


 ご主人が一言、「したい」と言ってくれれば……吾輩は、いつでも準備はできておるのだがなぁ……。

 ふっ……そんなことを言う勇気、ご主人に期待するだけ無駄か。


「ご主人、耳かきは初めてかの?」


 モテないご主人のことじゃ。きっと経験はないのじゃろうがな。

 …………待つのだ。吾輩が頼んだ時、ご主人はやけに素直ではなかったか? 普段なら一応の抵抗を示しているご主人が、今回は吾輩の言葉に従順……。

 むむむ……まさか、慣れておるとかではあるまいな? 吾輩に隠れて、いかがわしいお店に通っておるなど…………信じておるからな?


「……ご主人?」


 と、そこで吾輩は、先ほどの質問に対しての、ご主人から返事がないことに気がついた。

 まさか、今必死に言い訳を考えて……?

 そう思って、ご主人の顔を覗き込むと……


「なんじゃ、寝ておるのか。…………ふふ、吾輩の膝の上で、このように無邪気な寝顔を晒しおって。襲われても知らんぞ?」


 小悪魔的に言ってはみたものの、無論、そんな勇気が吾輩にあったとすれば、吾輩はもうとっくにご主人と親密な関係を持っておる。

 はぁ……勇気がないのは、吾輩も同じじゃな……。


「すまぬの楓。審判が寝てしまったから勝負はお預けじゃ」


 と、吾輩がご主人の頭を撫でた時、


「んんっ……」

「っ……ご、ご主人……」


 ご主人が寝返りを打って、顔を吾輩の方に向けてきた。

 ご主人の吐息が、吾輩の、その…………腰の下の辺りに当たって、なんだかムズムズしてくる。

 ご主人の顔が()()の間近にある。それだけで、吾輩の身体はカッと熱くなってしまうのじゃ。

 息も苦しいだろうに、なんだか幸せそうな表情をしておるし…………。


「うう……ご主人はやっぱりエッチなのじゃ……」


 それでも、惚れたもん負け。

 吾輩はやはり、とことんご主人のことが好きなのじゃな。


兄上って言って欲しかった人、ごめんなさい……!


言っているシーンもあったのですが、文字数の関係と話が進まなくなるのでカットしました!

(話自体は保存してあるので、番外編的にやるかも知れません……)

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