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ラブコメの神様ですが、一部女子に好かれすぎて困っています。  作者: 猫まんま
一章:永久凍土も時には溶ける!…………よね?
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コスプレ対決

前書きに何を書けばええんや……最近の様子? うーん、実は既にテスト期間でゲロ吐きそうってことしか……(←最近テストだと知った人)

 

 それというのは、もちろん白色のスクール水着だ。

 ご丁寧に、胸元に名前を書くスペースまである。


「これはスクール水着って言ってな? 学校で女子が着る水着なんだよ」

「ほう、これが噂のすくーる水着なのか……」


 感心したようにフムフムと頷くオリガミちゃん。

 どこ(の界隈)で噂になってんだよ……。


「しかし、すくーる水着は紺色と聞いたぞ? これは白いではないか」

「だから……それがおかしいの。白いスクール水着は白スクって言って、まあ…………なんて言えば良いんだ?」

「コスプレ……ですかね?」

「こすぷれ用の服ということか? ならばおかしくはないのではないか? そもそも今からこすぷれをするのじゃから」

「た、確かに…………」


 白スクが()()なのは、普通にはあり得ない水着で、着るのがコスプレをする時くらいしかないからだ。

 一般人が警察官の格好をすればおかしいが、着る人が警察官なら何もおかしくはない。

 それと同じ理論で、コスプレをする時である今は、別に白スクを着てもおかしくは……ない?

 な、なんか智典さんの手の平の上な気がするぞ。


「しかしなんだ? 二人とも、あまり乗り気ではないように見えるが……。何か、抵抗があるのか?」

「は、はい。こういったボーイッシュな服一式ならともかく、ニップレスや幼稚園児の格好は……」

「にっぷれす?」

「オリガミちゃんは知らなくて良い言葉だよ!」


 俺の剣幕で察してくれたのか、オリガミちゃんはそれ以上聞いてこなかった。

 智典さん、娘が着る可能性があることを忘れてんじゃないよな……? サキュバスのコスプレとかでも許さんぞ。


「そんなことよりご主人、楓。吾輩思い付いたことがあるのじゃ」

「思い付いたこと?」

「うむ、少しゲームを思い付いてな」

「「ゲーム?」」


 顔を見合わせる俺と楓。

 オリガミちゃんが言うには、つまりこういうことだった。


 オリガミちゃんと楓が、コスプレ対決をする。

 俺をよりドキドキさせた方が勝者。

 見せるだけではなく、見せ方、つまり役になりきってシチュエーションでドキドキさせても良い。


 一体オリガミちゃんが何を言っているのか分からないが、


「幸い、今回の指令に期限はない。ならば、今のうちに先を見据えて、どんな相手、状況にも慣れておく必要があるのじゃ」


 こう言われてしまえば、反論する余地がない。

 そもそも、今は好感度を見る癖をつけるための特訓だ。

 普通にはあり得ない状況で好感度を見れるようになれば、昨日みたいな好感度の見忘れは起こらないだろう。


「うむ、異論はないようじゃな」


 嫌な予感しかしないけど、やってみないことには分からないしな……。

 それに智典さんも、元々そういう(コスプレ)つもりだったんだろうしな。


「あの、それに勝つと何か貰えたりするのですか?」

「む? そういえばそうじゃな……よし! 勝者はご主人に頭を撫で撫でされることにするのじゃ!」

「……はい?」

「っ!! そ、それは負けられませんね……!!」

「あ、あの〜〜…………」


 おずおずと手を上げるが、服選びに真剣な二人は見向きもしてくれない。

 というかもう、今更反対なんてできない雰囲気だ。

 ま、まあ頭を撫でるくらい、別に良いか……。


 俺はなんとなく近くの紙袋を引き寄せ、中から適当に何着か取り出す。


「…………は?」


 身体に巻き付けるのに丁度良さそうな長さの真紅のリボン。

 見えちゃいけない所を見せていく、斬新なデザインの下着。

 手錠に首輪……etc……


 見なかったことにして、俺はそっと紙袋の中に戻した。考えるべきは、この紙袋の中身が、燃やせるゴミか有害指定ゴミかだ。


「うむ! 吾輩は決めたぞ!」

「私もこれにします……!!」


 俺がそんなことをしている間に二人は服を決めたらしく、リビングから出て行った。

 二人がいない間に、ヤバめの()(とは呼べない代物)が入っている紙袋は、見つからないようテレビ台の裏に隠しておく。

 隠し終えて元いたソファに戻ると、扉の向こうから衣擦れの音と共に……


 ──むぅ……楓、胸が大きいのだな……。

 ──へ!? い、いや私なんて全然ですよ!

 ──はぁ……やはりご主人も、吾輩のでは興奮できんよな……。良いのぉ……楓は。

 ──い、いや、そんなことはないですって!

 ──挟めんのじゃぞ? 吾輩の貧相な身体では。ご主人にはペタン子とも言われるし……。楓が羨ましいのじゃ……。

 ──は、挟めっ……。ま、まだ千代紙様は十二歳ですし……。成長はまだまだこれから! ちゃんと大きくなりますって!

 ──だと良いのじゃがなぁ……。ご主人の名を呼びながら揉んでも、一向に効果は現れん……。

 ──千代紙様!?


「何話してんだよ……」


 扉の向こうから微かに聞こえてくるデリケートな話に、俺は思わず頭を抱えた。

 てかオリガミちゃん、人のこと言えないだろ……。

 でもそれも、俺に揶揄われたりしたせいだよな……。意外と気にしているみたいだし、少し罪悪感……。

 謝りたい。でも、謝ったら今聞いてたこともバレるからな……。

 と、どうすれば今の会話を聞いていたことがバレないように謝れるかを考えていると、廊下との扉が開く音がした。


「スゥ……ハァ……、すみませんお待たせしました、先輩!」

「ま、待たせたなご主人……じゃなくて、あ、兄君よ……」


 やけにテンションの高い楓と、羞恥で顔を真っ赤にしているオリガミちゃん。オリガミちゃんは妹キャラ、楓は本職(?)の後輩キャラで勝負するらしいな。

 既に二人とも役になり切っていらしいし、これは俺も本気で挑まねば……!!


「まず、私から行かせてもらいます……!!」


 まずは楓。

 その好感度は…………86。さあ、ここからどう揺れ動く?


この作品だけでなく、よければ他の作品も読んでもらえると嬉しいです

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