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ラブコメの神様ですが、一部女子に好かれすぎて困っています。  作者: 猫まんま
一章:永久凍土も時には溶ける!…………よね?
18/35

記念日

※下ネタ要素多く含みます

 

「うむ……吾輩は知識はある。だから、夜中にご主人の部屋から物音が聞こえる時、ご主人がゴソゴソと一人で何をしているかも知っておる」

「う、うん……なんとなく分かってた……」

「そ、それに時々……わ、吾輩の名前を呼びながら……」

「ごめんなさい!!」


 セクハラなんてもんじゃない。

 あの頃からオリガミちゃんの好意には薄々勘付いていたとは言え、流石に仕事のパートナーをおかずにするのはマナー違反だ。

 俺はその場で、土下座する勢いで頭を下げた。

 ゴンッという、頭がテーブルに叩きつけられる鈍い音が部屋に響いた。


「う、うむ……。正直少し恥ずかしかったが……でも、えーえすえむあーるとか言うものや、他の女子(おなご)でご主人がするのは、もっともーっと嫌じゃったから……」

「うっ……」


 オリガミちゃん、まさか全部見てるとか言わないよな……?

 オリガミちゃんは俺の家の中だと制限なしに物に触れるが、霊体化して壁を通り抜けることもできる。

 もしかしたら、俺が色々している間、本当のオリガミちゃんは目の前の壁から見ているかも知れないのだ。


「は、話が逸れたな! つ、つまりはな? ご主人が最近しておらんなぁと思って、少し心配になったのじゃ」

「よ、余計なお世話だよ……」


 確かに一週間くらいしてないけど……別にそれくらいよくあるだろ?

 なんで……しかもよりにもよってオリガミちゃんに心配されなきゃならないんだ……。


「いつも起こす時は、手を繋いだり抱きついたりしても、今朝みたいに襲ってくることはなかった。だから……少し気になったのだ。ひ、必要であれば吾輩はなんでも手伝うのじゃ!」

「ブフゥッ!! な、何言ってんだ!? お、おまっ……手伝うって……」


 手伝う……? それは一体どんなとこまで……? はっ! なんでも手伝うということはつまり……なんでも手伝うってことか!

 なんでも……なん、でも…………。

 あの、オリガミちゃんの柔らかくて良い匂いの身体を、俺の好きなようにできる……。


「うんんっ……。ご、ご主人……ちょっと目が怖いのじゃ……。そ、そんなに溜まっておるのか?」

「いっ、いやこれは違うんだ!! そのぉ……と、というかオリガミちゃんは何ができるんだよ!」

「んなっ!! 今吾輩の胸が小さいと申したなご主人!」

「いやそれは言ってないぞ!?」

「た、確かに吾輩の身体は貧相だがな! ご、ご主人は興奮していたではないか!」

「やめて!! 俺が悪かったからやめてください! あれは一時の気の迷いなんです!!」


 仕事で夜中に一人で風俗店やホテルが立ち並ぶ繁華街に行ったから、夜中は特に色々とムシャクシャしてたんだよ!

 オリガミちゃんと一緒に行ってたら……とか考え始めたら止まらなくなって……!


「き、ききき気の迷いじゃと!? わ、吾輩があの時どれほど嬉しかったか! いつも素っ気ない態度を取っていたご主人が、じ、自分にこうふんしてくれたのだぞ!?」

「やめて! 色々な意味でやめて!! 恥ずかしすぎるから!!」

「やめん! あの日は吾輩の中で記念日なのだ! あの時からご主人は、吾輩に対して素っ気ない態度をやめてくれた! あの日は吾輩が初めて、ご主人の本当のパートナーになった日なのだ!」

「ただ“ピー”しただけの日がいつの間にかすごいことになってる!?」


 そんなもん記念日にしないで下さい!

 ま、まあ確かに、おかずにしてしまった以上、事務的な態度はやめた方が良いと思ったのは本当だけどさ……。


「気の迷いだとしても、それでは吾輩を使う時はいつも気の迷いになってしまうぞ? 迷いすぎではないか、ご主人? 人生に迷っておるのか?」

「ぐっ……本当に全部見てたんじゃないだろうな…………」


 もちろん…………オリガミちゃんをおかずにしたのは、その日だけではない。

 最低なことを言っているのは分かっている。でもやっぱり、身近にこれ程の美少女がいて、しかも自分を好いてくれているのだ。

 無防備なスキンシップも多かったし。

 …………男なら分かるよね?


「ああもう分かりました!! 

「そ、そうか……で、では今も虎視眈々と吾輩の太腿を食べようと……」

「いや、それはない」

「なんでじゃぁぁ!!!」


 なんでって言われてもなぁ……。

 ……あれ? 本当になんでだろ。


 オリガミちゃんの着る和服は、肩も出てるしスカートも短い。だから露出度はかなり高いのだが……それを見ても、あまりエッチな気持ちは湧かないな。

 ……なんでだろ?


「せんぱーい!」


 と、俺が首を捻っていたその時、チャイムと共に、聴き慣れた声が聞こえてきた。


「か、楓!? ってもうこんな時間!?」


 時計を見たら、もう時計の針は九時を十分ほど過ぎていた。

 い、いつの間にかこんなに時間が経っていたのか……。

 オリガミちゃんは慌てて皿を片付け始め、俺は玄関に向かう。


「お、おはよう楓。早かったね」

「そ、そうでしたか? 準備する時間があると思って、わざと少しだけ遅れてきたのですが……」

「あ、ああいや、少し今日は朝起きるのが遅くてさ。なんでもないよ、さ、あがってあがって」

「は、はい。……し、失礼します」


 まるで職員室に入る時のように、玄関で一礼する楓。

 そう言えば俺が引越してから、楓がうちに来たことはないな。となると、今日が初めてってことか。


修正大変だった……

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