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ラブコメの神様ですが、一部女子に好かれすぎて困っています。  作者: 猫まんま
一章:永久凍土も時には溶ける!…………よね?
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それでも彼女は認めない

投稿時間を夜七時に決めました!


 そのお化け屋敷に入った途端、ヒヤリとした空気が肌を刺した。

 物体と違って温度とかは、オリガミちゃんでも感じることができる。ビクッと大きく身体を震わせ、早くも俺の腕に抱き付いてきた。

 

 腕に顔を埋めてブルブル震えていたが、俺が何もしないことが気になったのかゆっくりと頭を上げて、ちょっとだけ恥ずかしそうに、


「……ご、ご主人が怖がっていると思ったからじゃ」

「ふーん……」


 そうか、なら……


「ありがとな、オリガミちゃん。今ので大分心に余裕が出来たよ」

「ぁっ……………」


 俺は怖くないし、離しても構わないよな?

 離した途端、オリガミちゃんの顔が絶望に染まる。

 ここで幽霊が怖いのを認めれば、俺はオリガミちゃんと手を繋いでも良いが…………。


「そ、そそそそそうじゃな! うむ! ご主人が元気になって吾輩も嬉しいぞ!」


 うん、繋がなくても大丈夫そうだね。

 涙目で顔も青いし、膝はガクガクブルブル、口元が歪んでいて、なんなら俺の服の裾をチョコンと摘んでいるけど……。

 本人が言うなら、大丈夫なんだろう。


「ごひゅじん……」


 今にも泣きそうな顔で俺の名前を呼ぶが、それでもお化けが怖いと認めないので、俺からはどうすることもできない。

 ここで甘やかせば、オリガミちゃんのこれはもう治らないかも知れない……。


「…………」


 でも…………俺はオリガミちゃんの手を優しく掴むと、先導するようにして通路を進んだ。

 少し振り向いて見ると、怖がるのも忘れて、オリガミちゃんはキョトンと首を傾げていた。


「…………ご主人?」

「さっさと進まないと他の客に迷惑だからな。勘違いするなよ」

「うん…………えへへ……」


 嬉しそうにはにかんで、トトッと小走りに俺の隣に並ぶオリガミちゃん。それはこのお化け屋敷には似合わない幸せそうな表情で……。

 だが次の瞬間、


「ふぎゃぁ! な、なんか今ご主人の向こうに何かがいたのじゃぁ! 幼女が場違いに幸せそうな笑みを浮かべておった!」


 絶叫して俺の腕に抱き付き、その上顔を埋めてきた。プルプルと小さく震えている。

 終わりの早いフィーバータイムだったな……。

 というか、ここに幼女の幽霊なんか居たかなぁ? それとも、昔と内容が変わってるのか?

 そう思ってオリガミちゃんが指差した方を見ると、


「なんだ鏡じゃん」

「…………え?」


 鏡には、俺と俺の腕に抱きつくオリガミちゃんが映っていた。

 場違いに幸せそう、ねぇ……。


「…………か、鏡があることは知ってあったぞ? それとは別にお化けがいたのじゃ。う、嘘ではないぞ?」

「いや…………ううん、もうそれでいいや」


 このままじゃ一生お化け屋敷から出られない。

 俺はオリガミちゃんの無理すぎる言い訳を聞き入れ、手を繋いで通路を進んで行く。


少しだけ長かったので分割しました。


今日は一時間だけ間違えてちますが、これからは七時投稿です!


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