変態おやじ的JK。
「な、なんだか申し訳ありませんですわ」
もう電気を消して私達はそれぞれ布団に入っているのだが、キャロちゃんが何故謝り出したかと言うと……。
「ぐごごぉぉぉがぁぁぁぁぐごっ……」
「チェルシーさんって……なかなか豪快なお母さんだねぇ……」
「おっかちゃん昔からこうなのですわ……恥ずかしい……」
キャロちゃんは消え入りそうな声を出しながら布団を頭までがばっと被って、チェルシーさんのいびきを防ぎつつ眠りに入った。
ふとチェルシーさんの方へ顔を向けると、とても高校生の母親とは思えない若々しく綺麗で幼さも残ってる可愛らしい寝顔……から、すさまじいいびきが響いていた。
……人には何かしら欠点があるもんなんだなぁ……。
「しっかしこれ、私寝られるかなぁ? アーニャは大丈夫?」
「……」
ん?
「……すぴー」
「えっ、嘘でしょ?」
私を挟んでチェルシーさんとは逆側、部屋の奥側へ顔を向けると、アーニャは壁側を向いて小さな寝息を立てていた。
まじか……。このいびきを聞きながらそんなすぐ寝れる?
毎日慣れてるキャロちゃんだって布団に潜り込んでるのに……アーニャってばほんと凄いな。
……しかし、しかしだ。
ぐっすり寝てしまっているというのであれば多少いたずらした所で気付かれる事はあるまいっ!!
私は破裂しそうになる心臓をどうにか抑え込みながらゆっくり、ゆっくりとアーニャの方へ手を伸ばす。
ぷにっ
「うぅ~ん」
ビクッ!!
お、起きてはいないみたい。
ほっぺたつっつくだけでこんなに緊張してて大丈夫か私……!
てかめっちゃ可愛いなぁ。
アーニャの寝顔なんて久しぶりに見た。
いつもの毒のある鋭い目も素敵だけど、寝てる時の無防備で天使みたいな寝顔もたまらんのよね。
本当に起きないかもう少し検証するためにほっぺたをもうちょっとうにうにしてみる。
「むぅ……」
くっそ可愛い死ぬ。
どうしよう。私これ以上何かしていいのかな?
罪悪感でどうにかなっちゃいそう。
辞める?
無理!
こんなチャンス滅多にないんだから……!!
満を持して私はゆっくりと布団を捲る。
おへそのくらいまで布団をめくると、窓から入ってくる月明かりに照らされてアーニャのパジャマ姿が目に入った。
ピンクのフリフリでめっちゃかわいいやつ。
やばい……私ってもしかして前世は変態おやじだったのかな……。
本格的にまずい所まで足を踏み込もうとしてるぞ。
その自覚はあるけど、そんなので止まれるようならそれは私じゃないのだ。
きっと多感な時期の抑圧されたアレな感情って止めようと思って止められる物じゃ無いと思うの。






