大事な事を聞き逃さないJK。
「随分遅かったですわね? 何かあったんですの??」
キャロちゃんの家に到着すると、とても不思議そうに首をかしげられた。
「あー、悪い。途中でお嬢がすっ転んで泥だらけになったからもう一回入りなおしてきたんだよ。……な?」
アーニャが私を睨んでる。
はいと言え。そういう目だ。
「う、うん……そうなんだよね。遅くなってごめんね?」
「オーウ! 転んだなら怪我とかはダイジョブでしたでゴザル?」
チェルシーさんは相変わらずの巨乳をばいんばいんさせながら私達の手足をぺたぺたと触って怪我がないか確認していく。
「だ、大丈夫ですよ」
実はお互い結構に擦りむいていたのだが回復薬使って治してしまった。
キャロちゃんは回復薬一つでも結構気にするタイプなので無駄遣いした事は言わないでおこう。って事になった。
「トニカクお布団の準備は出来てるからみんなで仲良くパジャマパーティでゴザル♪」
チェルシーさんは私とアーニャをまとめてぎゅーっと抱きしめて、そのまま寝室に連行した。
アーニャもなんだかまんざらでもなさそうな表情しててちょっと嫉妬。
っていうか、アーニャの場合こういう母性に惹かれる所があるのかもしれない。
アーニャが幼い頃に母親が……ってこの話はいいか。とにかくアーニャはお母さんに餓えてるんだと思う。
そうか。私が母性を身に付ければ必要としてもらえるのだろうか?
「アーニャ、私の胸でお泣き」
「……あぁん?」
めっちゃ睨まれた。
そんなこんなで寝室に移動した私達だけれど、寝室はめっちゃ狭くて布団が二組並べられていた。
ほぼそれだけで部屋が一杯になっちゃってる。
私の勝負はここからが本番だ。
誰よりも早く動き出さなければいけない。
「ほらほらアーニャ早く向こう行って」
「おい、押すなよ!」
「アーニャは挟まれてるより隅っこの方が好きでしょ?」
こう言えばアーニャは納得するしキャロちゃんもチェルシーさんも移動させようとは思わないはずだ。
「ん、よく分かってるじゃないか。じゃあ私は一番奥でいいよ。トイレ行く回数も少ないし夜は寝たら起きないから」
「じゃ、じゃあ私はここでいい? 隣キャロちゃん? それともチェルシーさん?」
この時点でアーニャと一緒の布団で寝る事が確約されたやったぞ私偉いぞ私!!
「じゃああちきがここで、トメが入り口側にするデース♪」
「わたくしもみんなと近い方が良かったですが……きっと夜中に何度もトイレに起きるのでここがベターですわ」
部屋の入り口側から、キャロちゃん、チェルシーさん、私、アーニャっていう並びになった。
布団は二組でキャロちゃん親子、私とアーニャ。
完璧だ……!
そして私はアーニャの言葉を聞き逃しては居なかった。
『夜は寝たら起きないから』
ぐへへ。
お楽しみはこれからだっ!






