全神経を集中するJK。
「はぁ……なんでこんな事に……」
「アーニャまだブツブツ言ってるの? そろそろ諦めてみんなでキャッキャウフフしようよ」
「なんだそのきゃっきゃうふふって……私は時々……いや、常々あんたの考えてる事がわからんよ」
分かってもらわなくて結構です!
分かられると私は困ってしまうのですよ。
私達は結局銭湯までやってきて、キャロちゃんとチェルシーさんはさっさと服を脱ぎ捨ててテンション高めにお風呂へまっしぐら。
堪能する余裕もなかったくらいだ。
まぁ、最低限見るもんは見れたけど。
「まぁまぁ皆で仲良くしておくに越したことはないって。キャロちゃんだってもう私達の仲間なんだからさ♪」
「ふむ……まぁ、確かにな」
そう言いながら諦めたように服のボタンを外していくアーニャ。
私は、そんなアーニャと世間話をしつつ出来る限りゆっくりゆっくり自分の服を脱ぐ。
少し脱いでは話しかけ、少し脱いでは話しかけ。
何でかって? そんなのさっさと脱いじゃったら先に風呂場の方へ行かなきゃならないじゃないか。
アーニャの脱衣を堪能してからじゃなきゃ嫌だもんね。こんなチャンスは滅多にないのだよ分かるかね。
個人的な趣味で言うのなら制服の方が良かったんだけどアーニャは一度家に帰った時に着替えてきちゃったから私服なんだよね。
まぁそれはそれで至福なんだけども。
アーニャは私のその場限りの適当な会話を適当に返事しながら上着を脱いで、中のブラウスのボタンを一つずつ外していく。
小振りながら形のいい……っと、これ以上は考えるのを辞めよう。
いつの間にか頭の中で考えている事が口に出てしまって大変な事になるってのは私にとってよくある事なのだ。
だからここからは見る事だけに集中ッ……!!
「お嬢とアーニャ遅いのですわー!」
「あぁ、ごめんごめん……」
「お嬢……? どうかしたんですの? なんだか具合悪そうですわ」
遅ればせながら私とアーニャも浴室に入ると、二人はちょうど身体を洗い終えた所で湯舟に浸かろうとしているところだった。
「う、ううん。具合悪いわけじゃ……ないよ」
むしろその逆っていうかね。
一生分の運を使い切ったんじゃないかなって思う。明日死ぬかも。
ってここんところ何回も死んでる私が言っても説得力もなにも無い気がするけど。
「なんかこいつ脱衣所で鼻血出して大変だったんだ。風呂入ったら身体あったまって血が止まらなくなるぞって言ったんだけど入るって言ってきかなくてな」
「オゥほんとにダイジョブでゴザル?」
「大丈夫ですっ!! ここで一人だけみんなとお風呂に入れなかったら一生後悔するから!」
私としてはそれが何よりの本音なんだけど、キャロちゃんはちょっと勘違いをこじらせてるから私の事を良いように受けとめてくれる。
「お嬢……そんなにも私達と親交を深める事に情熱を燃やしてくれていらっしゃったのですわね……わたくし感動で涙が……」
「ちょちょぎれちゃった?」
「ちょちょぎれちゃいましたわ」
あぁキャロちゃんマジ天使だなぁ。
……なんて事を考えながら私は隣にいるアーニャの胸に全神経を集中していた。
顔を向けずま隣にいる人を凝視するのってすっごく疲れますよね(^▽^)/






