人生最大のファインプレーをするJK。
「あの、分かると思いますけれどおっかちゃんは私以上に日本語が怪しいので……そこだけご理解いただきたいのですわ」
あ、うん。
分かってるよ? 一夜を共にとか、さすがにおかしいなーって思ってるよ? 別に残念とかじゃないようん。
「つべこべ言わずにさっさとあがるデス♪ あっつーいお茶食らわせてやりますよ☆」
にっこにこしながらとんでもない事言ってるなぁこのお姉さん。
いや、母親なのは分かってるんだけど……どう見ても綺麗なお姉さん、って感じなんだよね……。
アーニャもさすがに驚いてるのかいつもより目が開いてる。
家の中に入ると、ちっちゃい玄関があって、その向こうにこたつが置いてある部屋。
大体六畳くらいかな?
だけどその部屋の中にキッチンもあるから圧迫感が凄い。
流石に狭いなぁなんて考えてると、
「ダイジョブ寝るのはあっちの部屋よ。今夜はたっぷり楽しみましょうネ♪」
「ハイ! よろしくお願いします!!」
つい声に出てしまった。
「お前はもう少し自重しろよ……」
アーニャが呆れてる。いや、これは嫉妬か? 嫉妬なのか? 絶対違いますね。ハイ。
隣の部屋を覗かせてもらうとそちらもかなりボロい和室だったけど、四畳半くらいで物は何も置いてない。
「お客さん用の布団が無いカラ同じ布団で二人ずつ寝やがるとイイデス」
同じ布団で二人ずつ!!
絶対お母さんとキャロちゃんが一緒でしょ!?
だったら必然的に私とアーニャが同じ布団で寝る事になるよね死んでもいいですか!?
やばい今日の私ファインプレーすぎる。
やけくそ気味にキャロちゃんの家に泊まりに行くって言っただけなのにアーニャは来るし布団は足りないしマジかよ明日本当に死ぬんじゃないかな……。
「あのね、おっかちゃん……私の友達がね、今日ご飯奢ってくれるって言ってるっちゃ」
言ってるっちゃ。可愛すぎかよこの空間ヤバいな私の精神がもたない。
「あ、ハイ! 今夜はお寿司を取らせていただきます!!」
「なんでお前はそんなにテンション上がってるんだよ……。流石に狭いし私は夕飯食ったら帰ろうかな……」
ちょっとちょっと! ふざけるなよ!?
「ダメに決まってるでしょ。ここまで来ておいて狭いから帰るとか失礼過ぎるでしょうが!」
私はアーニャに鬼の形相で立ち向かう。
「お、おう……確かに、一理……あるな。分かったよ」
勝った。私はアーニャと同じ布団で寝る為ならば鬼にもなれるのである。
「オーウ! 久しぶりのスシデース! 浴びるように食っていいんでやんすか!?」
お母さん、やんすかは無いよやんすかは。
「はい♪ たっぷり食べてもらいますからね! 私今日はサービスしちゃいます!」
「なら私もサービスしてやるデス☆」
「はい喜んで!」
「喜んでんじゃねぇよ」
アーニャが鋭いツッコミ入れてくるけど私の脳内ではただの嫉妬にしか聞こえないんですごめんなさい!!
「……なんか殴らなきゃいけない気がしてきたぞ」
アーニャさんが鋭すぎて怖いです。
あぁでもアーニャと同じ布団! 寝ちゃったら少しくらいいたずらしてもいいよね? いいよね? 女同士だしそれくらい合法だよね!?
「やっぱ殴っていいか?」
「うん、いいよ」
「……キモっ」
ありがとうございます!
お嬢のファインプレーによりサービス回続行!!






