天才的JK。
『お話は終わりましたか? では具体的に説明させて頂きますね♪ フロアの移動は一~十まであるフロアの中で、ランダムに移動していたのです☆』
へー。じゃあ私達が行く事が出来るフロア全部で十個だったって事か。
『イレギュラーなフロアもあったりしますけどねー♪ とにかく、改めてボス討伐おめでとうございますっ☆』
「おめでとうはいいんだけどさ……ここ全部で何フロアあるの?」
今まで何も考えずにダンジョンに乗り込んでたけど、実際どのくらい深いんだろう?
『残念ですけれどそれはお答えできない内容ですね。少なくともまだまだありますとだけお伝えしておきますね♪』
まだまだって事は二十……最低でも三十はありそうな感じする。
「やっぱり十フロアごとにボスがいる感じ?」
『ボス以外の強敵も存在いたしますが、十フロア毎にボスは存在しますよ☆』
うおぉ……やっぱり毎回あんなやべぇのがいるのか。
「あのあの! このダンジョンは奥に行けば行くほど金目の物手に入るんですの!?」
金目の物とか俗物的な言い方してるけどなんて濁りのないきらめいた瞳をしてるんだこのパンチラ娘は……。
『それは勿論♪ フロアを進めば進むほど手に入る宝はいい物になりますし、外の世界で換金する用の高価なアイテムも手に入りやすくなりますよ☆』
「アーニャさん、お嬢、わたくしがんばりますわっ!!」
『やる気があって大変よろしいですねー♪ ではでは今回のボーナス宝箱タイムと行きましょうか☆ 前回と同じように地点到達ボーナスとして特別固定宝箱一つとランダム宝箱を四つ進呈いたします♪』
ぺかっと目の前が発光し、そこには宝箱が四つ現れた。
今度は木製の箱が一つ、赤箱が三つ。
赤三つは結構あたりなんじゃないか?
「今回はキャロ頑張ったから木箱と赤一つ、私とお嬢は赤一つずつでいいな?」
「おっけー」
「わたくしだけ二つも頂いてしまってよろしいんですの?」
「いいさ。今回は初めてだし一番頑張ってくれたからな」
アーニャがキャロちゃん大絶賛。
それは確かに私だってそう思うし、キャロちゃんの取り分が多いのは賛成だよ。
だけどなんて言うかな、ちょっとだけ嫉妬の炎がメラメラと……。
って思ったけど意外とそんな事もないかも。
何言ってるのか自分でもよく分かんないや。
要するにキャロちゃんもすでに私にとって立派な仲間なんだろうな。
よし、良い事を考えた。
二人とも私のもんだ! 完璧じゃない?
やはり私、天才だったか。
「おーい。俺の分の宝箱は無いのか?」
あ、イル君の存在を完全に忘れてた。
「……あると思うか?」
イル君の方へ向き直りもせず、アーニャは自分の兄を切り捨てた。
「いや、あると思ってはねぇけどさ」
そして切り捨てられるのに慣れてしまった男が一人。
イル君については……いつかきっと輝く日が来るはずです(笑)
それがいつになるかは分かりませんが。






