好きな子の死を目に焼き付けるJK。
いってぇぇぇぇ……やばいめっちゃ痛い熱い焼ける死ぬ!
何が起こったのかよく分かってなかったんだけど、単純な話だ。
あれだけ熱せられた外殻が一気に私の目の前ではじけ飛んだんだから破片が身体に突き刺さるよね。そうだよね当然だよね。
私は馬鹿だからこんな事まで考えが至ってなかったけどさ、アーニャはこれ分かってたんじゃないの?
絶対分かってたよね?
知ってて私に内緒にしてたよね?
ぐおぉぉぉ……痛い痛い!!
我慢できずに地面を転げまわるけど、破片が更に食い込むので逆効果もいいところだ。
顔面に破片が刺さらなかっただけ運が良かったんだろうけど、多分アーニャの作戦では私がここで死んでるって可能性も考慮してただろう。
そんな風に私を道具として使い捨てるスタイル素敵。
「どっちにしても、これで……終わったね」
痛い思いしただけの価値はあったと思うから、この痛みと苦しみは誇っていいはず。
「だ、大丈夫ですの!? あぁ、どうしたらいいんですの! もう回復薬が……」
私の様子を見ていたキャロちゃんがわたわたと慌てふためいている。みっともない体勢でぶっ倒れながら。
彼女は超人化の反動で全身麻痺しながらも私の方へ向かおうと地面をごろごろ転がって頑張っている。
私も地面に転がってるので、ごろごろとパンツが迫りくる様子は迫力満点です少し元気出ましたよ私は。
おおぉぉぉぉん
そんな低い唸り声が聞こえたかと思うと、次の瞬間私とキャロちゃんは糸でぐるぐる巻きになっていた。
「そんな、頭だけになってまだ生きてるの!?」
やばい、仕留め切れてなかったんだ。
頭だけになっても生きてるなんてどうかしてるだろ……!
「アーニャ、逃げろ!」
「馬鹿か。あんたらが命がけでここまでやったんだから私だってたまには身体はらないとな」
ゆっくりと近くの岩陰から現れるアーニャ。
あぁ、めっちゃかっこいい。
キャロちゃんも目がハートになってんよ。恋敵とかやめてよね。
ぶぼっ! と再び蜘蛛の頭が糸を噴き出した。
しかしアーニャに降り注いだ糸は空中で燃え尽きる。
ぷちぷちファイアで糸を迎撃したようだ。
さすが臨機応変天才無敵!
とか一人でテンション上がってたら、蜘蛛の頭からにょきにょきと細い足がいくつも生えてきて頭だけの蜘蛛が出来上がった。
気持ち悪すぎる! 軍曹さんそのビジュアルはヤバいって!
「こいつ……まだそんな隠し玉があったのかよ……」
「アーニャ! 無理しないで! 皆やられたらまずいよ!」
「あんまり私を舐めるなよ? ハードグラサン!」
アーニャが蜘蛛に暗闇をかけるが、あれは全部の目を同時には無理だったはず。
案の定蜘蛛はアーニャ目掛けて走り出した。
彼女はそれをニヤリと笑いながら、ファンネルナイフでくし刺しに。
ナイフはそれぞれの目に正確に突き刺さるが、二つ程狙いを逸れたのがあり、運の悪い事に暗闇にかかっていない目だったようだ。
蜘蛛が大きく飛び上がりアーニャに襲い掛かるのを、私はスローモーションで見ていた。
少しでもその瞬間を後回しにしたくて。
アーニャが殺される瞬間を先延ばししたくて。
結果的に彼女が酷い目に合うのを長時間目に焼き付ける事になろうとも。
数話にわたって続いていた軍曹さん戦ですが……。
今回で倒しきる事が出来るでしょうか?
そして、完全に追い込まれているアーニャはどうなってってしまうのか……。
お嬢はそれを見てどうなるのか?
次回もお付き合いくださいませ(^▽^)






