ちぇっくめいとJK。
「どりゃぁぁぁですわーっ!」
暴れ回る蜘蛛の足を手の甲でガイン! と受け止め、受け流しつつ回し蹴りをかましてここからでも見えるくらいに盛大なパンチラをしつつ蜘蛛のバランスを崩す。
それにしてもキャロちゃんすっげー。
顔を真っ赤にしてめっちゃ怖いのを我慢しながら大奮闘。しかもかなりの成果をあげてる。
ほんとにこの子仲間にしてよかった。
パンチラとかおっぱいだけの子じゃないんだよ。
この全力感っていうか必死感っていうか、私達の為に頑張ってくれてるっていうのがすっごく伝わってくる。
あとでたくさん愛でてあげないとね。じゅるり。
そして、一際大きな金属音が響いたかと思うと蜘蛛の身体がぐらりと揺らめき、崩れ落ちる。
おそらくキャロちゃんがあのサメで蜘蛛の足の硬い外殻をかみ砕いたんだろう。
もしかしたらそのまま足を食いちぎった可能性だってある。
順調にキャロちゃんの戦闘力が上がって行くのが見てて気持ちいい。
私も頑張らないと。
「一気に押すぞ! キャロやっちまえ!」
アーニャの声が響き、キャロちゃんが即座に超人化を発動。
「百列旋風サイクロンアッパーッ!!」
キャロちゃんが超人化と神風のスカートの効果で超加速。まるでキャロちゃんが分身したかのように見えた。
キャロちゃんはそれぞれの足に向かって強烈な横回転をしながらのサメアッパーを食らわせ、あまりの衝撃と風圧により蜘蛛の足が全て千切れ飛んだ。
これキャロちゃんだけで勝てるんじゃない?
足を全て失った蜘蛛は勿論その場に崩れ落ち身動きが取れなくなる。
「さてそろそろ働きますかね!」
私は岩山から飛び降り、蜘蛛の身体の中心部を目指してバールを突き立てた。
ぶっしゅあぁぁっ! と気持ち悪い音とともに謎の液体をまき散らしながら蜘蛛が低いうめき声をあげる。
蜘蛛って声出せるんだ……? ちょっとびっくり。
頭と腹部を連結していた場所は脚と同じような素材だったので、その外皮さえぶち抜けば攻撃が通るだろうと思っていたんだけどビンゴだった。
あの高さから飛び降りて思い切りぶっ刺しても外皮に小さな穴をあける事しか出来なかったが、先っぽだけでも体内に入ったのならこっちのもんである。
「今までこのバールで殴り殺された人々とこの前お前に殺された私の怨念をくらえーっ!」
私は突き刺したバールの先から、その硬い外殻の中に直接怨嗟の炎を炸裂させた。
外殻がまるで火にかけた鉄のように真っ赤になったかと思うと、耐え切れなくなってバゴン!! とはじけ飛ぶ。
足を全て失い、身体の中心から真っ二つに切り離された大蜘蛛。
「軍曹さんよぉ……チェックメイトだ」
私はそんな決め台詞を吐いたはいいものの、次の瞬間全身の痛みにのた打ち回った
ここで終わる軍曹さんではありませんでした…。
(^_^;)






