出口を探し求めるJK。
「さて……どれにするか。もしかしたら正解は一つで後は罠って可能性もあるから慎重にな」
「でもでも、これって考えたら正解が分かるようなものなんですの? わたくしにはさっぱり分からないのですけれど……」
キャロちゃんの言う通りだと思う。
私にもさっぱりわかんない。
「それもそうか。とりあえず適当にどれか乗ってみるしかないかもな」
「外れだったら?」
「罠だった場合すぐに石で帰ればいい。即座に発動する爆発系の罠とかだったら怖いからまずはお嬢に乗ってもらって、どこかに移動したのを見送ってから私とキャロが追いかけるよ」
うはっ、相変わらずさいてー。
「よっしじゃあとりあえずこの魔法陣でいい?」
「今の流れでどうしてそんなにノリノリなんですの……?」
キャロちゃんが私を見て軽く引いてるけど気にしない。
「私は既に何度も地獄を見てその都度蘇りし女! 今更こんな事屁でもないわ!」
はーっはっは!
とテンション上げて、いざ行こうとした時だ。
「それを言うなら屁も出ないわ! じゃありませんの?」
真顔でこういう事を言うからこの子は面白い。
屁も出ないってなんだよ。どういう意味の日本語だよ。
「キャロ、こいつは屁が出ないって言ってる訳じゃなくてな、こんな恐怖は屁にも劣るから楽勝だって言ってるんだよ」
「あらそうでしたの!? 日本語ってベリベリ難し言語ですわね……」
「あの、もう行っていい?」
私は勢いを削がれてしまい、なんか進むのが怖くなってきた。
そもそも私が飛び込んだ後、二人が同じところに転送される保証は有るのだろうか。
私が一人で取り残されたりとか……。
「ほれはよ行け」
「らじゃーっ!」
つい条件反射で飛び乗ってしまった。
一瞬で別のフロアに飛ばされる。
私の身体にはアーニャの言う事を聞くっていう行動が最優先事項として刷り込まれてしまってるのかもしれない。
別にドMとかじゃないんだからね?
そういうんじゃないんだよ。
もう何て言うか好きすぎて、伝えられなくて、伝える訳にはいかない事だからなおさら自分の中でもやもや悶々して、はけ口がどこにもないからつい尽くしちゃう。
私ったらいい女やでほんま♪
いつかアーニャもこんな私の事を好きになってくれるかなぁ~?
ちょっと想像してみる。
私の事が大好きなアーニャ。
それはベタベタ甘々なアーニャ?
それともクールでツンデレなアーニャ?
うーん。
どっちも違う気がする。
そんなアーニャが好きな訳じゃないんだよなぁ。
私の事が大好きって時点でアーニャじゃない気がしてしまっている。
自分の気持ちがよく分からない。
アーニャの心も迷宮だと思ってたけれど、私にとって一番の迷宮は自分の心なのかもしれない。
どっかに出口があればいいけど。
お嬢は悩み多きJKなのです。
人とはちょっと違う悩みですが(笑)
ある意味アーニャの為に人らしくなったので、どこまでが本当の自分なのかというのを密かに自問自答しています。






