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完結【 だんじょん いん・ざ JK 】 -好きな子がダンジョンにご執心なので私頑張ります-  作者: monaka
第一部:えくすぷろーらーずじぇいけー。

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謎の必殺技に呼吸困難なJK。


 私の一撃は、船の揺れによって少しだけ予定の場所からズレてしまったものの、巨大ザメの上顎を吹き飛ばした。


 本来なら下顎からかち上げる形で頭ごと吹っ飛ばすつもりだったんだけどこれじゃ多分殺し切れてない!


「雪だるまブレイク!!」


 空中で身体をくねらせながら水面に飛び込んで行く所だったサメが、氷に激突してびちびちともがいている。


「アーニャ……さっすが♪」


 アーニャは私が仕留めそこなったのを見て咄嗟に湖を局地的に凍らせた。


 私達の船も身動き取れなくなっちゃったけど、この周囲十メートルくらいは氷の大地が広がっている。


 心なしか魔法の威力上がってない?


「褒めてる余裕があったらさっさと止めを刺せ!」


「あいよっ♪」


 私がアーニャにいいところを見せる為にもうバールを肩に担ぎなおし、サメに向けて振り返ると……。


「あれ、キャロ……ちゃん?」


 血をまき散らしながらびちびちと暴れる巨大ザメの傍らには既にキャロちゃんが立っていた。


 あの子、いつの間に……。


「キャロちゃん、まだそいつあぶな……」


 私の言葉が終わる前に、キャロちゃんがこちらへ掌を向けて制止の合図をしてきた。


 ……キャロちゃん?


「わだし本当に怒ったけんぶん殴らんと気がすまんと! 三千円の恨み思い知るっちゃ!!

 おんどれタマ取ったるでぇぇ!」



 相変わらず多国籍とうか多県民というかよく分からない言語基準だけど、私の事で怒ってくれてるのは分かる。


 それともあれか?

 本当に傷薬が一個消費された事に対する怒りだったりして……。


 キャロちゃんが姿勢を低くして、思いっきりガニ股みたいな姿勢を取った。

 なんだかお相撲さんが四股を踏む時みたい。


 女の子がするポーズとしてはちょっとはしたない。

 もともとパンチラ見放題大サービスだったのにそれじゃ丸出しみたいになってるよ? 大丈夫なのそれ。


「はぁぁぁぁぁぁ……っ わたくしの右手が輝いて唸るぅぅ! サメを倒せとどどめき騒ぐ! ひっさぁぁぁつ!! ドメスティックフィンガー!!」


 暴れるサメがキャロちゃんに近付いた時、それは繰り出された。


 私はその瞬間を忘れないだろう。

 謎のセリフと共に繰り出されたなんとも痛々しい技。


 彼女の掌が炎に包まれたかのように発光し、殴るのではなくその掌でサメの頭を削り取るように腕を振りぬいた。


 どっぱぁぁぁぁぁん!!


「……この世に巨大ザメの栄えた試し無し!」


 どどん!


 という効果音がとても似合う後ろ姿だった。

 謎の技にも驚いたけれど、どこからともなく吹き抜ける風にその綺麗な金髪をなびかせ、腕を組んで黄昏れているその後ろ姿は、とても……。



 とても、



 面白かった。


 そして、私の隣でアーニャが呼吸困難に陥った。



パンチラ娘最強伝説の幕開けである。

どどん!

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