怨みを晴らすJK。
さて、おふざけはこのくらいにしてちゃんと探索をしていこう。
今私達がいるフロアは典型的な迷宮型のフロア。
岩肌がずっと続いてて薄暗いけれど、ところどころに明かりが設置されてるから暗くて進めないって事は無い。
私がまず先導して歩き、私の肘のあたりの服をキャロちゃんがつまんで辺りをきょろきょろしながら続く。
最後にアーニャが難しい顔をしながらついてきていた。
そして、大抵モンスターが出ると真っ先に気付くのが、何故か最後尾のアーニャなんだよなぁ。
「おい、そこの角曲がったあたりに何か居るから気を付けろ」
「アイアイサー!」
私は元気よく答え、肘を摘まんでいるキャロちゃんを少しだけ下がらせると、一気に角へ飛び出した。
私に気付いたモンスターがびっくりしたように一瞬後ずさりする。
そして、モンスターと私の目が合った。
「ぶっ、ぶごっ!」
「あぁぁぁぁぁぁっ!! てめぇやっと見つけたぞぶっ殺してやる!!」
そこに居たのは、まぎれもなく私を初めて殺したデブだ!
ピンク色の肌に紫の斑模様。間違いない!!
「おいお嬢どうした!?」
「あの野郎だ! ピンクのデブ!! ここで会ったが百二十五年目! 私の死亡処女を奪った罪、死して償えやぁぁぁぁっ!!」
私の豹変した様子にキャロちゃんが完全に引いてるけど、そんな事に構ってる場合じゃない。
私は決めていたんだ。こいつと再会したら絶対にぶち殺すって。
あの時私がやられたみたいにその脳天を陥没させてやるんだから!
「おい! やるのはいいけど落ち着けよ!?」
これが落ち着いていられるかっての!
私はなすすべなくやられてしまたあの時の私ではないのだ!!
「ぶごっ! ぶごごっ!!」
ピンクデブが興奮したように棍棒を振り回す。
一撃、二撃、三撃まで意外とスピーディーに全てかわし、脳天目掛けてバールを振り下ろそうとしたけどピンクデブの方が一瞬早く私に向かって蹴りを放つ。
なんとか奴の蹴り、その短い脚を踏む形で距離を取る。
こいつデブの癖に結構素早いんだよなぁ。それで初めて会った時もびっくりして逃げきれなくて頭を棍棒でべっこりやられたんだ。
絶対同じ目に合わせてやるからな!
他の殺し方はダメ。ドタマに一撃入れて殺す!
「あ、アーニャさん! 私達も加勢したほうが……」
「やめとけ。ほら、お嬢が聞きつけてこっち睨んでるだろ」
キャロちゃんの気持ちは嬉しいんだけど、こいつはダメ。
絶対私がやらなきゃ。
キャロちゃんが近くに来たらふわねこカチューシャで魅了されちゃうかもだし。
「私に一瞬でも絶望を与えたお前を……私は許さない!」
「何かっこつけてんだ。いいからさっさとどうにかしろ」
あ、ノリで言ってるのがバレちゃった。
「っつー訳で、悪いけど死んでもらうぜー!」
お前は私の獲物だかんな!
ついに一話冒頭で語られた因縁の相手と再戦です!
お嬢は無事に勝つ事ができるでしょうか?






