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死を克服したJK。


 私達は、パーティにキャロちゃんを正式に迎え、ダンジョン探索へと出発した。


「わたくし今日からバリバリ働きますからね♪」


「威勢がいいのはいいけれど超人化は使うなよ? そういえばもう身体は大丈夫なのか?」


「もう大丈夫ですわ!」


 キャロちゃんの元気な返事を聞いてアーニャがこちらをちらりと見るのでちゃんと説明してあげた。


「やっぱりあれは副作用だったみたい。普通の筋肉痛とは違ったよ。昨日は大体三時間くらいで復活してた」


「……三時間か……。場合によってはどこかで休憩とってそのまま奥に行く事もできそうだな……」


 まぁね、そりゃ確かに安全な場所さえあればそれも出来ると思うけれどさ、なかなか鬼畜な事をおっしゃりますなぁ。


「出来るだけアレは使わないように頑張ります! 超人化を使わなくても格闘技でモンスターなんてバッタバッタとなぎ倒してさしあげますわっ☆」


 やたらとキャロちゃんがやる気に満ち溢れている。

 とてもいい事なんだけど、無茶しすぎないように注意しないと。


 私と同じく接近戦メインだからいつ何があるか分からないし、なによりこの子はまだ死ぬって事を経験してない。


 ……それはアーニャも同じだけど、アーニャの場合は私が死ぬところも見てるし、自分もかなり危ない状況に陥った事があるからキャロちゃんとは別。


 その辺はゆくゆく説明してあげないとなぁ。


「ダンジョン探索してたら普通に死ぬ事もあるからそれは覚悟しておいてくれよ」


「……はい?」


 ゆくゆく説明しようと思ったそばからアーニャがぶっこんできたよ……。

 そういえば回りくどいのが苦手なのだこの子は。


 そういうゴーイングマイウェイな所がいいんだけれどね。


「死ぬって……まぁ、それは危険は有るんでしょうけれど……」


「勘違いしないでね。死んでも生き返れるから」


 とにかく今はフォローだ。


「生き返れるって……そういえばそんな事言ってましたわね。それって、どういう意味なんです?」


「おいおいお前本当に今のこの国の状況を理解してないのか? 嘘だろ……?」


 アーニャはかなり呆れてしまっていたけれど、彼女には常識と言う物があまり通用しないのだ。


「それは私が説明するよ。ダンジョンでそこら中から手に入る薬を使うとね、死んじゃっても二十四時間以内なら普通に生き返れるんだよね。大怪我を完全に治す回復薬もあるよ。だから、最悪の場合でも誰かが生き残ってれば何とかなるって事。OK?」


「え、本当なんですの? でも怪我は痛いですわよね?」


「そりゃ怪我したら痛いよ。死ぬのもめっちゃ痛い」


 私はもう経験済みだから分かるけれど、どっちかっていうと死ぬのは割と一瞬だがその直前の記憶っていうのは結構頭に残って恐怖としてフラッシュバックする。


 開き直ればその辺もなんとかなるけどね。

 私の場合はもう死ぬのを恐れない。

 アーニャが絶対に生き返らせてくれるって自信を持って言えるから。


「聞いて驚け私は既に死すら克服した女! 地獄より蘇りし……」


「黙れ」


 相変わらずアーニャの冷たい突っ込みが好きです♪






いくら生き返れるとしたって死ぬのは怖い。

きっとそういうものだと思うのです。


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