まだまだ秘密を抱えるJK。
「……おい、なんだこれは」
「あーにゃさぁぁぁぁん! わたくし、わたくしはずっとあーにゃさんとおともだちですからねぇぇぇぇ!!」
アーニャが家にやって来るなり、サイズの合わない私のパジャマを来て胸元あたりがはじけ飛んじゃってるキャロちゃんがアーニャに飛びついてわんわん泣いてる。
「おいお嬢、説明しろ……」
「うわぁぁん。あーにゃさぁぁぁん!!」
「あー、うん。これから仲間になってもらう訳だしさ、聞かれたからつい……」
「なるほど。大体分かった」
そう言うとアーニャは、腰のあたりに抱き着いたままのキャロちゃんをべりべりと引きはがし、それでもまだ手をバタバタさせながらアーニャへ抱き着こうとする彼女の顔面に蹴りを入れて地面に転がした。
「ばたんきゅー」
「アーニャ、ごめんね? 話しちゃダメだったかな?」
「別にいいさ。そんなに秘密にしなきゃいけないような事でもないだろ」
アーニャならそう言うと思ってた。
だけど、無表情でなんの感情も表に出さずにそれを言えてしまうのが少し寂しい。
私としては露骨に嫌悪感を出された方が救われるんだけれど。
「おい、いつまで転がってんだ。さっさと着替えろ。ちゃんと全部装備しろよ。五分後にはダンジョン入るからな」
「は、はい! ちょっとお待ちウェイトですわ! すぐにお着替えてまいりますの!」
キャロちゃんがバタバタとお風呂場の方へ走って行った。
昨日脱いだ服を洗って浴室乾燥にかけておいたのでそれを取りに行ったんだろう。
そもそも神風のミニスカートとか洗っちゃって平気だったのかな……?
まぁ、いっか。
「で? どこまで話したんだ?」
二人きりになったからか、アーニャが先ほどよりも少し感情のこもった目をこちらに向けてきた。
どういう感情なのかは分からないけれど。
「大体は話したよ。……でもアレの事は話してないから安心してね♪」
「……ふん。別にどうだっていいけどな。あんなものはただの若気の至りってやつだ」
「アーニャ、それでも私は……あの誓いを今でも守る為に生きてるよ」
「……それは……さ……だろ」
「え、今なんて」
「お待たせですわっ! 準備万端すぐにでもゴーイングダンジョン出来ますわよ!」
キャロちゃんがフル装備状態で颯爽とパンチラしながら部屋に戻ってきた。
相変わらず目の保養になる子である。
それにしても、さっきのアーニャの言葉は……?
私の聞き間違いだろうか。
もし聞き間違いでないのならば……。
「それはお互い様だろ」
だったと思う。
アーニャが、私と同じ気持ちで生きてる……?
信じていいの?
ねぇ、私は期待してもいいの?
当たり前のようにキャロの顔面に蹴りを入れるアーニャさんでした。
お嬢の言うアレ、についてはまたいつか。






