お泊りするJK。
「あの、お嬢……起きてます?」
「ん。起きてるよ」
てか寝れない。
あの後とりあえず二人で出前取ってご飯食べたんだけど、キャロちゃんってば
「こんなにお高いゴージャスご飯食べてしまっていいのでしょうか……」
とか
「おっかちゃんはちゃんとご飯食べてるかな……」
とか
「こんなデリシャスご飯食べるの何年振りかわからんとですわ……」
とか言ってめっちゃ幸せそうにご飯食べるし、お風呂先に入ってもらったらバスタオル一枚でうろうろするし
ベッド一つしかないから私がソファで寝るって言ったのに
「あの、お嬢さえよければ一緒にベッドでねませんか……? わたくし一人だとなかなか寝付けないんですの……」
なんて言い出すもんだからさ。
ぶっちゃけ自制心がもう少しでどっかいっちゃいそうなんだよね……。
可愛いが過ぎる。
いやいや、勿論私はアーニャ一筋だよ?
私のすべてはアーニャに捧げるつもりだよ?
でもさ、それとこれって話が別じゃない?
据え膳なんとかって言うじゃん。
これ我慢しろって?
どう考えても無理だろ……。
そんなこんなで同じベッドの中で私はひたすらにキャロちゃんの体温を感じながら自分の良からぬ考えと格闘し続けておるのです。
「どうしたの? 寝付けないの? 枕変わると寝れないタイプ?」
「いえ、そういう訳じゃありませんが……少し聞きたい事がおありになりまして」
「そうかおありになるのか。で、何が聞きたいの?」
てっきりダンジョン関連の話かと思ったらちょっと意外な答えが返ってきた。
「お嬢とアーニャさんは、どういうご関係なんですの?」
「ぶふーっ!」
「ど、どうされましたの!? わたくし変な事聞きましたか?」
「ど、どどどどういう意味で聞いてる??」
心臓がバクバクいってる。
すぐ隣で密着しているキャロちゃんに気付かれてしまわないだろうか。
「いえ、とても仲が宜しい感じがするのになんというか……不思議な距離感を感じておりまして」
あぁ……。この子意外とするどいなぁ。
「これからきっと長い付き合いにおなりになるのですし、二人の事とかいろいろ知りたいなぁなんて思ったり思わなかったりやっぱり思ったりしますの」
うーん。どうしたものかなぁ。
確かに今後仲間としてやっていくんだったら知っててもらうのもいいと思うし、キャロちゃんにも知る権利はあるのかもしれない。
「じゃあ……少し昔話でもしようか」
「二人の関係の始まりというやつですの!?」
ちょっとリアクションがおかしいので隣のキャロちゃんの顔を見ると、電気消して暗くしてるっていうのにキラキラと瞳が輝いているような感じがした。
「君はなんというか、純粋だなぁ」
「わたくし純度には自信がおありになりましてよ♪」
お、おう……。
「何から話すか……とりあえず、私の家は俗に言うヤクザってやつなんだけど……」
その言葉を放った瞬間に分かりやすくガタガタという振動がこちらに伝わってきた。
「じゃ、ジャパニーズヤクザ! ゴクドー!? 腹切り指詰めパラダイス!?」
「ごめん、君の常識がわからん」
ついにJKのお泊りイベントです☆
しかしここで語られるお嬢とアーニャの過去は……。
彼女たちの秘密。






