後遺症と萌え爆弾JK。
「アーニャ、筋肉痛って回復薬じゃ治らないの?」
「……わからん。傷とか肉体のダメージが治せるんだったら筋肉痛にだって効きそうなもんだが……」
って事はやっぱりただの筋肉痛じゃなくて副作用って事なのかな?
アーニャも同じことを考えていたみたいで、
「おそらく超人化による副作用なんだろう。副作用は自然回復するしか無いって事なんだろうな」
「あの、わたくしはどうしたら……」
「動けないならこいつんちに泊まっていくといい。最低限の面倒は見てくれるだろう」
「えっ、いいんですの?」
なんかアーニャが勝手に話を進めてキャロちゃんが私の家に泊まっていく事になってしまった。
別にいいけどさ……当分親も帰ってこないし。
「私と二人きりだけどそれでもいいんだったら泊まってくといいよ」
「えっと……じゃあお言葉に甘えますわ」
「話はまとまったな。じゃあ私は帰るから。あとよろしく。明日は休みだからまた昼前くらいになったら来るよ」
アーニャもちょっとはキャロちゃんの事を心配してる感はあるんだけど、フリーダムだなぁ。
「アーニャさんは一緒に泊まっていきませんの?」
「私が? ここに? 悪いけどもうこの家に泊まるのは勘弁だな」
「どういう事ですの?」
それはあまり触れてほしくはないかなぁ。私が良くてもアーニャは思い出したくないだろうし。
「とにかく、また明日ねアーニャ」
「……あぁ、また明日な」
アーニャを玄関まで見送って、部屋に戻るとキャロちゃんが床で伸びていた。
「……何してるの?」
「その……わたくしもアーニャさんを見送ろうと思ったんですけれど……」
「立てなくてぶっ倒れてたって事ね」
「うぅ……情けないですわ……」
結局キャロちゃんがまともに動けるようになるまで三時間かかった。
むしろ、三時間経ったら今までの状態が嘘だったみたいになんともなくなってた。
「もう全然痛くありませんわ! 不思議ですわね」
やっぱり副作用でしばらくの間行動不能になる、みたいな感じだったみたい。
「どうする? 動けるようにはなったみたいだけどもう結構遅いし、泊ってく?」
「……ですわね。もう遅いですしお願い出来ると助かりますわ。でも電話だけお借りしてもよろしいですか? 母に報告だけは入れておきませんと」
今どき携帯電話も持ってないのかこの子は……。
貧乏だって話本当かもしれない。
私の電話を貸してあげると、そそくさと部屋の隅っこの方へ行って座り込み、小声で家に電話をかける。
私はそれに聞き耳を立てていたんだけれど……。
「わがってるっておっかちゃん。迷惑かけないようにするけん。うん、おっかちゃんもあったかくして寝てくんろ。うん、うん、ちゃんとご飯食べるんやよ?」
……どこの方言だそれは……。
日本語がおかしいのは感じてたけどなんかいろいろごっちゃごちゃだぞ。
「うん、じゃあまた明日なぁ~。……おっかちゃん大好きだっちゃ♪ おやすみ~」
ぼんっ。
萌えの爆弾が炸裂して私の頭の中の大事なネジがふっとぶ音が聞こえた気がした。
大好きだっちゃ。
だっちゃ……だと……!?
お泊りイベント勃発!
そしてこのあとアーニャとお嬢の秘密の一部が……。
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