減らないパンツとJK。
「な、なんだか下半身がスースーしますわ……」
「キャロ、君はずっとスカートを押さえながら探索する気か? いい加減開き直れ。大丈夫、パンツは減ったりしない」
アーニャの名言が飛び出したぞ。
【パンツは減ったりしない】
私はふかくこころにきざんだ。
「でもこれ凄いですわ……。今なら物凄い速さで走れそうな気がしますの」
そういえば素早さがかなりブーストされてるんだったっけ?
私達が再びダンジョンに入ると、おあつらえ向きにただっぴろい系のフロアだった。
「試しにちょっと全力で走ってみてくれる? どのくらい素早いのか見ておきたいし」
「わ、分かりましたわ!」
キャロちゃんがその場でクラウチングスタートの姿勢をとる。
前かがみになって地面に両手をついて。
そんでお尻を突き出してるわけですよ。
もともとめっちゃ短いスカートなのにそんな事したら丸見えどころの騒ぎでは無い。
眼福眼福。
「さすがにちょっとワカメすぎる気もするが……まぁ、誰も困らないしいいか」
アーニャが少し悩んでたみたいだけど自己解決したようだ。
そうだよ、だってパンツは減らないからね!
それと〇次元ポケットは知らないのにワカメは分かるんだね!
「行きます! とりゃぁぁぁぁぁっ…………へぶしっ!」
彼女が走り出した次の瞬間、身体がびにょーんと伸びたのかなって思うくらい、その場に残像を残しながら猛スピードで駆け抜けると、向こうの方で透明な壁に激突して鼻血を噴き出して倒れる。
「……今の見た?」
「残像……これはすげぇな」
「きゅー」
きゅーって。きゅーって!
大の字になって地面に転がるキャロちゃんが可愛らしい声をあげて呻いてるのがなんとも言えない感情を目覚めさせそうになる。
「本人には慣れてもらわないといけないな。このままじゃ使い物にならないぞ」
わおアーニャったら冷静。
あの子を見ててそんな冷静な反応が出来るあたり私とは別の世界に生きてるんだなって実感させられる。
私達はキャロちゃんに近付くと、目を回してる彼女のほっぺたをぺちぺち叩いて起こす。
「び、びっくり仰天たますだれですの……」
たますだれ……?
いちいち疑問に思ってはいけないんだろうか……。
「おっと、モンスターのお出ましだぞ。説明した通り怪我しても最悪死んでもなんとかなるから試しに一人で戦ってみろよ」
「えっ、わたくし一人でやるんですの!?」
遠くからのそのそと猪みたいなモンスターがやってきて、こちらに気付くと鼻息を荒くしてその場で足をざっかざっかと地面に叩きつけ、今にも突進してきそう。
「大丈夫、キャロなら出来るよ。私は信じてるから……君の力を私に見せてごらん」
「……! は、はいですわ♪ そんなにわたくしに期待してくださるなんて……わたくし頑張ります!」
キャロちゃん、君は悪い男に騙されるタイプだよ。
悪い男に騙されるくらいならそうやって悪いアーニャに騙されてる方が幸せかもね
アーニャはドラ○もんよりサザエ○さん派。






