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かわいそうなJK。


「で、どう? 何か変わった感じしない? 早ければすぐに自分で何が出来るようになったか分かるんだけど」


「……そう、ですわね……。あの、これって微妙な気がするんですけれど」


 私の怪力よりもか? おぉ?


「えっと、超人化……だそうです」


 超人化? え? どう聞いてもめちゃくちゃ当たりじゃない? そんなの私が超人になりたいんだけど。


「そんな羨ましそうなおめめで見ないで下さいまし」


 おめめとかなんだよ可愛いかよ。


「いや、どう考えたって羨ましいだろ。種くれてやるんじゃなかったな」


 アーニャが割とマジなトーンで眉間に皺を寄せている。


「……でも、三秒間ですわよ?」


「へ?」

「は?」


 アーニャとほぼ同時に言葉が出た。


「三秒? 三秒間だけ超人になるの?」


「そうらしいですわ。わたくしもちょっとどういう反応していいか分かりませんの……」


「いや、三秒間だけでも使い時を間違えなければ効果的なのは間違いない。その超人ってのがどんな変化なのかにもよるけどな」


 アーニャは前向きに活用法を考えてるみたい。

 でも、確かに一瞬だけでもタイミング間違えなければ使えるのかな?

 それに能力は成長するって話だから、もしかしたら少しくらい時間が伸びていくかもだしね。


「もう一つはまだ分からないか?」


「いえ、もう分かっては要るんですけど、私のイメージとかけ離れ過ぎていて……その、困るというか……」


「つべこべ言わずに早く教えろトメ」


「トメって言わないで下さいまし……」


 トメ……キャロちゃんがまたぶわっと涙を目に溜めて、その意外な才能を口にした。


「……格闘家、だそうです」


 格闘家の才能?

 それって私がゲットしてたら怪力と格闘家の才能で完璧だったんじゃ……?


 アーニャも同じ事を思ったらしく、私の方をちらりと見て「引きよえぇな」と呟いた。


 そんなの私に言われても!


 むしろキャロちゃんが引き強すぎるっていうか、でもでもそもそも残ってた二粒なんだから引きの強さも糞もないっていうか、とにかく羨ましい。


「よし。じゃあキャロの立ち回りは決まったな」


「ど、どうしたらいいんですの?」


「お前はカチューシャ付けてあのスカート履いて瞬間的に超人化して一撃必殺だな」


 うっわ。


 たしかにふわねこカチューシャは相手魅了して敵を引き付ける効果があるし、神風のミニスカート履いて素早さ上げて逃げ回って……隙をついて超人化して格闘技でちゅどーん。


 これはかなりいいコンボな気がするけど……。



「え? え? どういう事ですの?」


 わたわたと不安そうなキャロちゃん。

 ……可愛い。


 そしてかわいそう。



 ……不憫だ。







3秒間超人爆誕!

今後の彼女の活躍にご期待ください(笑)

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