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背徳のJK。


「……それで、結局の所どうしてわたくしを仲間にしようと思ったんですの? そこにはきっとギャラクティカな理由があるわけなのですわよね?」


 ギャラクティカ……?


「ちょーっと今何言ってるのか分からないけど、私達は勝てない相手がいるから助けてもらいたいだけだよ。ついでに戦力アップの為にその後も一緒に戦ってくれる仲間を増やしたいんだよね」


「それは……大体把握しましたけれど、わたくしが聞いてるのは他の人じゃなくてどうしてわたくしなのかですわ」


 確かにこの子は面白いし可愛いし仲間に居てほしいけれど、戦力になるかどうかと言われたら……うーん。難しい気がする。


「そんなの他に居なかったからに決まってるだろ? それに面白そうだったし弱みも簡単に握れたし戦力にはならんだろうけど私は大満足だ。これから宜しく頼むぞトメ」


「やはり貴女は鬼か悪魔ですわ! このオーガ! ガーゴイル!!」


 オーガもガーゴイルも割とカッコいい気がする。


「ゴブリン!」


 いやいやゴブリンはダメだろゴブリンは。


「アーニャ、この子の事はキャロちゃんって呼んであげて。可哀そうだから」


「仕方ないな。八雲・キャロライン・オリヴィア・シャルロット・天音・トメの事は今度からキャロって呼ぶことにするよ」


 どうしてこの子はこういう時あのよく分からない名前を完全に覚えてるんだろうね。

 頭の使いどころを間違えてると思う。

 才能の無駄遣いだよ。


 ……ん? 才能……。


「そうだ、才能の種食べてもらおうよ」


「あぁ……それもそうだな。あと二つくらいあっただろ。食わせてやってくれ」


「ちょっとお待ちになって下さいな。なんですのその才能の種って……え、それを食べるんですの? 衛生面とか大丈夫なんですか? 出来れば一度火を通してから……」


 潔癖症かお前は! 


「うるさい! とにかく食え!」


 私は無理やりキャロちゃんの口の中に才能の種を二粒放り込んで顎を掴みもきゅもきゅと無理矢理噛ませた。


「ほへふはふっ! むぐっ! ……はぁ、はぁ……ひ、酷いですわ……」


 ただ種を二つばかし食べさせただけだというのいなんだろうこの背徳感。


 それもこれもキャロちゃんがオーバーリアクションで顔真っ赤にしながら涙を溜めておよよよ……と地面に崩れ落ちているのが悪い。


 こう、なんていうかそういう趣味に目覚めそう。


「うぇぇ……。それで、これはいったいなんだったんですの……?」


「食べると才能に目覚める種だよ。才能に目覚めるタイミングはちょっと人によって誤差があるみたいだけど、何かしらすごい事ができるようになるから感謝するよーに!」


「感謝と言われましても……わたくし元々才能に溢れておりますし今更ですわ……」



 こんにゃろうもう一回ちち揉んだろか?






さて、キャロはどんな才能に目覚めるでしょうか?

大幅戦力アップになるのかそれとも……?


面白かった、期待できると思ってもらえましたらぜひブクマしてって下さいませ(* ॑꒳ ॑*)

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