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バールとJK。



「ひーっ! ひーっ!」


「……ふぅ、追っては来てないみたいだな」


 なんで私達スライム相手に全力疾走で逃げてんの? じゃなかった戦略的撤退してんの?


 うー情けない。


「ぜぇ、はぁ……ねぇ、私達さ、戦う手段何か考えた方がよくない?」


「珍しくその意見には同意できるな。あのスライムには効かないだろうけど鉄パイプでも金属バットでもいいから何か持ってきた方がよかったかもしれない」


 勇者美麗は金属バットを装備した! ててーん!!


 だっさ!!


「それダサすぎじゃない?」


「それ以外に何があるって言うんだ」


 そう言われると何も言い返せないけれどー。

 言い返せないけれどもー。


「ちょっと待って。アレなに?」


「……嘘だろ? なんであんなもんがあるんだ」


 私達が逃げてじゃなくて! 戦術的撤退してきた先に、アレが置いてあった。


 どう見てもアレはアレだよね。


「宝箱だと……?」


 ですよね! どうみても宝箱ですよね!


「これって宝箱からどんどんアイテムゲットして戦えって事じゃないの?」


「そんな馬鹿な。いったい誰があんなものダンジョン内に配置したっていうんだ」


 知らないよそんなの。でも実際あるじゃん。ゲームでよく見る典型的な赤い宝箱。


「まぁとにかく開けてみようよ。良い物入ってるかもだし」


「おい馬鹿やめろ! 罠があったらどうするんだ」


 宝箱に触れた手が止まる。


「怖い事言わないでよ……罠? もしかしてミミックとか? ゲームじゃあるまいし」


「いや、あり得るだろう。宝箱が置いてあること自体おかしいんだ。ミミックってのがなんだか知らないが、何かあるかもって可能性はある」


 えー。確かにそうかもしれないけどさ。

 そんなゲームみたいな事ってある?


 どうせゲームみたいな事があるなら私は宝箱が落ちてる方のロマンに賭けたい。

 という訳で。


「ていっ!」


 思い切ってその宝箱を開けてみた。


 すると一瞬目の前が真っ白になった。

 多分宝箱の中から光が溢れたんだろう。

 これ爆発するやつかなって死を覚悟したりしたけれど全然そんな事なくて、光が収まった頃目の前に宝が現れた。


 どうやって入ってたのか分からないけど、明らかに宝箱のサイズと出て来たもののサイズが合わない。

 そして、それは今私の目の前で宙に浮いている。


「アーニャ……これ、なんだろ?」


「私に聞くな。……でも、お前が開けたんだ。貰っとくといい」


「えっと、でもこれバールにしか見えないよ?」


「まぁ、バールだな」


 私の目の前に浮いている物。

 それはどう見てもバールだった。

 色は鮮やかな赤。先っぽはちょっと曲がっていて、打ち付けた釘を抜くための先割れがある。


 恐る恐る浮いてるそれに手を伸ばして……掴む。


 ぴろりろりーん♪


 何処からともなく軽快なメロディが流れて、明るい女の人の声が頭に響いた。


「おめでとうございますっ☆ 大虐殺バールを手に入れました♪」


 その声の主が誰なのかも気になるけどそんな事よりさ、


 名前が物騒すぎる!!




初の武器(?)を手に入れたJK。

ネーミングにツッコミがあるかもしれませんが武器詳細はもう少し先で明らかになりますのでお待ちください(笑)


次回反撃開始です!

(*^_^*)

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