新人を募集するJK。
「イル君は多分ダメだよ」
あの人は今回役に立たない。
「なんでだ? こういう時に役に立たなくていつ役に立つんだよ」
「イル君って本気で虫の類がダメだからあんなの見たらその場で気絶すると思う」
「……使えねぇな。だったら気絶したあいつ放り投げて囮に使うとか」
鬼か。そういう勝つ為に手段選ばない所も好きだけど。
「まぁイル君の事はおいといて、もう一人どうやって確保しよう?」
私の問いにアーニャはしばらく考えたのち、「学校で探すしかないだろうな」と呟いた。
学校かぁ……。私は友達沢山いるけどアーニャはほぼ一匹狼状態だからなぁ。
「誰か候補って居る?」
「……少なくとも現状私達のクラスメイトはダメだ。知能指数、協調性、ダンジョンへの興味、好奇心、運動能力、その他もろもろ私の考える基準を満たしてない」
うっわ。この人何様?
回答は勿論アーニャ様です☆
ってそんな事はどうでもいいんだよ。
「クラスメイトがダメなら上級生か下級生か……それとも大穴で教師とか? ほら、確か教師のゴーガとかはダンジョン好きって噂じゃん」
ゴーガっていうのは物理教師の恒河沙 清の事。ゴーガは毎週末にフリーダンジョンに潜りに行ってるって噂がある人。
でもこいつの名前は覚えなくていいよ。多分もう出てこないから。
「ゴーガとか冗談じゃない。あんなセクハラ教師どうせすぐにクビになるかニュースになるかどっちかだろ」
セクハラ発言でかなり生徒から苦情が出てるからなぁ。本当に近いうちにニュースに出てきそうで怖い。
「だったらどーする? とりあえず私が他の学年とか違うクラスの子でダンジョンに興味有る子探してみようか? どうせアーニャじゃ見つけらんないだろうし」
「……喧嘩売ってんのか? ……まぁ、実際言う通りだけど。とりあえず、最低条件はダンジョンにとても興味がある事。危険を顧みない事。それと、協調性のある奴。そしてこれが一番重要だが、秘密を守れる事」
最低条件が四つもある時点でなかなかに贅沢だ。なかなかその条件全てに当てはまる相手なんて……。
翌日……学校で条件に当てはまる相手が居ないかいろいろ探し回った。
自分でそれとなく話題に出してみたり、ダンジョン好きな人知らない? と聞いてみたり。
それをクラスメイト、上級生、下級生と、見知った顔の人達に片っ端から聞いて回った。
「うげー。やっぱり厳しいって。条件もう少し緩く出来ないの?」
「秘密を守れる人間じゃないと困るんだ。いろいろこちらでも情報を整理したんだが、魔法が使えるようになったなんて情報は共有されていない」
ん? それどういう意味?
アーニャは難しい顔をして言葉を選んでる。
「あんたんちのダンジョンは、特別なんだよ」
次回!
ついに第三のJKが現れます☆
ヽ(=´▽`=)ノ
お楽しみに!!






