血反吐歓喜殺戮JK。
私の振り下ろしたバールはあっさりと棒人間に受け止められて、目で追えないくらいの速さで回し蹴りを喰らった。
その一撃で、今度は脇腹の肉がごっそりもっていかれて変な体形になる。
めっちゃ痛い。
痛いけど、痛いのに、痛いから気持ちいい。
私、今生きてる!
「殺してみろやぁぁぁっ!!」
私は口から血を噴き出しながら、構わずバールから炎を出して棒人間を包み込む。
奴はその場で横にぐるっと三回転くらいして風圧で炎をかき消した。
でもそれだけ隙が出来たら私だって馬鹿じゃ無いんだから効果的な攻撃を与える事が出来る。
私は既に背後に飛んでいて、バールを逆向きに持ってその体のど真ん中を突く。
ちょっと硬かったけど、ビキっと音がしてヒビが入った。
棒人間が振り向き様に私の肩に裏拳を入れて私の左腕がぐちゃぁって妙に柔らかい音を立ててどっかに飛んでった。
私はそれを軽く目で追いながら、意識は別の場所に集中していた。
追い打ちをかけようと腕を振り上げている棒人間の攻撃が当たるかどうかの紙一重なタイミングで再び背後に移動しもう一度バールで突く。
脇腹もまだ抉れてるし片腕なくなっちゃったしであまり力は入らないけれど、視界もぼやけてきて意識が飛びそうだけど、それでもその攻撃で棒人間の身体に穴を開ける事に成功したようだった。
そしたらもう遠慮はいらない。
私のフルパワーで地獄の炎とやらを呼び出し、その場に業火の火柱を生み出す。
私ももう移動する余力が無かったから自分ごと。
むしろバールを持った腕を奴の胴体に空いた穴へ突っ込んで出来る限りかき回すようにぬちゃぬちゃとした感覚を掌に感じながら、棒人間と私を燃やし尽くした。
お前は死んだらおしまいだろう?
私には次があるんだざまぁみろ。
次に目が覚めると、私の周りにカナともちゃが居て、とても悲しそうな顔をしていた。
私生きてるし敵倒したのになんでそんな顔をするの?
アーニャとキャロはどう声をかけていいか分からない、みたいな顔で困ってる。
何か悪い事した? やりたいように暴れただけじゃん。
私が出来る限りの力で敵を倒しただけだよ。
「ゆゆ……私が言えた事じゃないのは分ってるけど……」
お嬢が私の近くまで歩いてきて、ほぼ真上から見下ろして言う。
「君は……間違ってるよ」
「……そう? 私にはこれが唯一の正解だって気がしてたんだけど」
「……ゆゆはもう少し、自分がどれだけ周りを悲しませるのかを知った方がいい」
知ってるよそんな事。
もちゃもカナも心配してくれるもん。
だけど私は死なないんだってば。
何度でも死ねるんだってば。
死ぬ気で戦えば殺されて、殺されて、殺されて、それでもその次には殺せるんだ。
さいっこうじゃん。
死ねないなら死ねばいい。
殺されるなら殺せるまで殺されればいい。
ゆゆはまずい方向に突き進んでしまいました。
誰かが止めてくれるといいんですけれど。






