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完結【 だんじょん いん・ざ JK 】 -好きな子がダンジョンにご執心なので私頑張ります-  作者: monaka
第二部:愛のカタチはJK次第。

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一発逆転裏技JK。


「ねぇ、そう言えば願い聞いてくれるんだよね?」


『もっちろん♪ でも不思議だね、ゆゆこはこういう時もっと空気読んでおとなしくしているタイプだと思ってたよ』


 普段はそうですよ。


「それ私が邪魔って事?」


『ううん。面白い子がアーニャの所にきたなって思ってね。……それで、君は何が望みなのかな?』


「そうだなー。戦うのに便利な才能かな?」


『残念だけど基本的にはどの種がどの才能か判断できないんだよね。ゆゆの時はあらかじめ探しておいた特別な種だったから』


「種はくれるけど性能は保証しない。って事?」



『そうだね……大体そういう事になるかな。なんの才能の種かっていうのは基本的にこっちで調べたりしないからさ』


 なるほど。でも別にその辺の事はどうでもいいんんだよね。

 むしろ種じゃなくたっていいくらい。


「才能が選べないんだったら、むしろ何かいい装備とかもらえないかな?」


『装備……装備かぁ~。フリーダンジョンには到達用の固定宝箱を用意出来るシステムがないしなぁ。こっちで何か用意してあげる事は出来るけど今回すぐにっていうのは難しいかもね』


「意外と融通きかないんだね……」


『こっちにもいろいろ決まり事ってやつがあるんだよね』


 なんとなくわかってきた。


「ねぇ、キャロも何か貰いなよ」


「お前何を……」


 アーニャが口を挟んできたけど無視。


「わたくしですの? ……えっと。えっと……」


「ふふっ。キャロちゃんだったらやっぱりこれかな?」


 上空からキラキラした光る物が落ちてくる。


「これはちょうど手持ちがあったからね♪ ここまで来てくれたお礼だから持って帰って」



「こ、こここれはダークマターの延べ棒じゃありませんの!?」


 なんだそのどう考えてもヤバそうな物体は……。


 でもおかげ様でなんとなく把握したぞ。


「さっきからいったい何を考えてるんだ?」


「アーニャ、少し黙ってようよ。アーニャにもプレゼントをあげようって思ってさ」


「……?」


 上手くいくか分かんないからまだ悩んでていいよ。


「って事で、種でいいから私にご褒美ちょうだい」


『なんでもいいんだね? だったら今あげるよ。ちょっと待っててね……よしっと……はいどうぞ♪』


 今だ。


「はろはろー」


「えっ、は!? 何これどういう事!?」


「一名様ごあんなーい」


 ……あー、上手くいった。


「アーニャ、はい、プレゼントだよ」


「……あー、まいったなぁ……久しぶり。アーニャ」


 ダンジョンとお嬢が居る場所が繋がっているのなら、プレゼントを投下する一瞬、通り道が出来る。


 だったら私が移動できるのも当然だよね?

 後は逃げる暇がないくらい急いで……。


「お嬢を拉致してまいりましたー」


 って、誰も聞いてないや。全員一斉にお嬢に飛びついちゃって……本当に好かれてるんだなぁ。


 あー、いい事した。


唐突な再会が訪れましたが、ここからお嬢はどうなるのか。

一緒に帰れるのかそれとも……?

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