覚醒するJK。
何がなんだか分からないけどイケる!
腕が根本から吹き飛んで、血を噴き出しながらゴリラが物凄い形相でこちらを睨む。
驚くべき事に、ゴリラが片腕で自分の胸をドンドンと、ドラミングをすると噴き出していた血がだんだん止まっていく。
どういう原理なのよそれ。
筋肉で血管をきゅってやってんのかな?
あーめちゃくちゃ頭冴えてきた。
負ける気がしないってこういう事だよね。
だってさ、まだ私の視界はスローモーションン。
大惨事の前って事じゃなくてね。
勿論ずっとスローな訳じゃないけど私が集中したらそうなる。
原理? 知らないよ。 そんなのはどうでもいいの。
大事なのは私が今めっちゃ凄いって事!
ゴリラが残った腕を振り回して私に殴り掛かってきたけど、今の私にはそんなの全然へいきへっちゃら。
でもここで私の勘違いが一つ判明したよ。
スローに見えてるからって私が超スピードで動ける訳じゃないって事。
つまり、相手の動きはゆっくりに見えてるけど、私もその時間の流れでしか動けない。
ただこうやってゆっくり動きを見れて、考える時間が出来るってだけ。
だけど、私は瞬間的な判断力が無いだけだから。運動神経はいいんだよ!
見えてるなら避けれる!
次の瞬間スローは解けて、ブォン! とゴリラの腕が私の脇腹をかすめる。
痛い! 避けきれてないじゃん私のばか!
痛みを無視して私はそのままゴリラの横に回り込み、奴が殴ろうとしてきたように、今度は私がゴリラの脇腹を思い切り大虐殺バールでぶん殴ってやった。
スローモーションでその肉にバールの先端が突き刺さる感触が伝わってくる。
ぐにっ、ずぶり、ぐぐぐぐっ……。
そしてスローモーションが解ける。
どっぱぁん!!
視界が真っ赤に染まる。
どうやら目にゴリラの血液が入ったらしい。
「……うげぇ……気持ちわるっ」
どうやら私の一撃でなんとかゴリラを倒せたらしい。
私は目を拭ってなんとか視界をクリアに……。
っと、早くアーニャを助けてあげなきゃ。
「大丈夫? まだ生きてる!?」
アーニャは地面に突っ伏したままだけど、指が少し動いてるのが見えた。
「よし、じゃあ回復アイテムの方だね! えーっと、えーっと……あった! はい葉っぱだよ!」
アーニャの下敷きになってたポケットに手を突っ込んで治癒の葉を取り出しアーニャに張り付ける。
「……死ぬ、かと……思った」
アーニャが一度立ち上がり、バランスを崩してぺたんと地面に座り込む。
手がプルプル震えてる所を見ると、たぶんまだ痛いとかじゃなくて純粋に恐怖が蘇ったんだろう。
「アーニャ! 良かった。 ……良かったよぉ……」
とにかく無事だった事、そして私だけでなんとかゴリラを倒せた事が今になって実感わいてきて目頭が熱くなる。
溢れる涙を止められなくなっちゃったので、アーニャに抱き着いてごまかした。
怒られてすぐ突き飛ばされると思っていたのだけれど不思議な事にこの時ばかりは私の抱き着きを受け入れて、それどころかそのまま私の頭を撫でてくれた。
アーニャ天使。マジ天使。
いい匂いする……!!
「悪い。油断した……それにしてもあんたこれは何がどうなったんだ?」
アーニャが、やっと飛び散る肉片を見て状況を把握した。
「これ、お嬢がやったの? ……何かの才能、か? もしそうなら自分で何が目覚めたのかは分かるだろう?」
確かに、前にアーニャが言ってたみたいに、今の私にはあの時食べた種がなんの才能なのか分かった。
で、アーニャのいい匂いを堪能して幸せ絶頂な私は自分の才能ってやつの事を考えてちょっとだけ悲しくなった。
「……怪力ってなんだよぉ」
お読み下さりありがとうございます♪
ついにお嬢も才能に目覚める事ができました!
その名も怪力!(笑)
もう一つの方はまだ本人もしっくり来てはいないようですがこの先きっと必要な物になってくるでしょう。
これから先も厳しい戦いは続きます。
本日もまだまだ更新していきますので引き続きお読み頂けますようよろしくお願いします♪
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