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何が起きたか理解できないJK。


 ふぅ……私結構やるじゃん。

 ちょっとびっくりしたけどちゃんと戦えた!


 ぐちゃーって飛び散ってうげってなったけどなんとかやっつけられたし、このままどんどん先に進んでみよう。


 意外と炎のコントロールもできてるじゃん。


 ……と思ったんだけど、よく見たら自分の掌がぐずぐずになってた。


 まだまだうまく加減が出来て無いみたい。

 戦ってる時はドーパミンどっぱどぱだったからそれどころじゃなかったけど、今更ながらめちゃくちゃ痛い。


 熱い痛い。うぅ……。


 ……あ、治った。


 相変わらず便利だけど結局痛いものは痛いんだよね。


 なんだか急に不安になって来た。

 一匹出て来ただけでこんな感じじゃ取り囲まれたら私は全身がどろどろになっちゃうよ。


 今着てるこの制服は傷一つつかないからどろどろの私だった液体の上に制服だけがぽつんと乗っかってるシュールな絵面が出来上がってしまう。


 それをもちゃあたりが見つけたら発狂するんじゃないかな……。


 もちゃの為にも私は出来るだけ無事でいないとだよね。


 ……とか、私が他人の事を考えるようになっている事に驚いた。


 これでも少しは変化があったって事なのかもしれない。


 そんな事を考えながらどんどん先へ進む。

 つるっとした壁で囲まれた通路を進んで行くと、やがて行き止まりになってしまった。


 結局ここから他の人の所には行けないって事?



 私はここでストップ?

 前にも先にも行けないんじゃ完全に閉じ込められてるじゃん。


 どうしようかな……。


「ゆゆー! 聞こえる?」

「ゆゆー、聞こえたら返事をしてくれ!」


 おや、壁の向こうから二人の声が聞こえてきた。


「聞こえてるよー。二人は合流出来たの?」


「うん、ハム子とはさっき合流できた。あとはゆゆだけだよ! そっちは道ある?」


 えー、二人は合流できたのに私だけ閉じ込められてるとか酷い。


「こっちはダメ。完全に行き止まりになっちゃってるよ!」


 どこかに隠しスイッチとかあって押したら扉空いたりしないかなって思ってあちこち探してみたけどダメだった。


「壁壊すしかない……!」

「もちゃ、無理だ! この壁は壊せる類のものじゃないぞ!」

「じゃあゆゆを見捨てるの!? 絶対無理! ゆゆが進めないなら私も行かない!」

「誰も見捨てるなんて言ってないだろう!?」



 うわ、揉めだしたよ。どうしよう……。私のせいで二人が険悪になるのも困るし、ここで足止めくらって加奈子ちゃんが手遅れになるのも困るな……。


 なんとか二人の所に行けたらいいんだけど……。


 目を閉じてどうしようか考えていたら、急にもちゃに抱きつかれた。


「ゆゆ! どうやってこっちにきたの!?」


 ……は?


 目を開けると、驚いてるハム子課長と、半べそかきながら私に抱き着いてくるもちゃがいた。


 なんだこれ何が起きた?


お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが例のアレです。

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