ダサ強いJK。
「ねぇアーニャ。これモンスターの解説も見れるみたい。炎にはちょっとだけ耐性があるってさ」
「おお、便利だなそれ。じゃあ違う魔法試してみるか」
炎をまともに受けてかなりふらついているが、それでも鋭い牙を剥き出しにして私達に狼っぽい犬みたいな何かが突進してくる。
それに向けてアーニャが再び掌を向けて、新しい魔法を解き放った。
「雪だるまブレイク!!」
だからなんだその名前。
アーニャの目の前に突然雪だるまが現れ、その雪だるまが木っ端みじんに爆発し、雪の礫が狼っぽい犬みたいな何かに降り注ぐ。
一瞬で狼っぽい……あー。狼もどきでいいや。
狼もどきが一瞬で氷漬けになった。
余波で周りの床や壁も凍り付いている。
「名前は突っ込みどころ満載だけどアーニャの魔法すごいね……」
「私はこういうのを望んでいたんだ。日常から明らかにかけ離れている異常性……たまらねぇ……」
ちょっと発言はヤバい人みたいだけど、これで私達は私のバール、アーニャの魔法と、戦う為の手段を得た。
これでモンスターに襲われてもある程度対応していけるんじゃないかな。
アーニャが落ち着くのを待って先に進もうとしたけど、ちょっと氷漬けの狼もどきを通り過ぎ様に触ってみる。
冷たい。めっちゃ凍ってるじゃん。確か才能って進化もあるって言ってたよね? もっと強い魔法を使えるようになるかもしれないって事かな?
ちょっと、いや、とても……かなりすごく
羨ましい。
私もそんなゲームみたいなのやってみたい。
バリン!
「あっ……」
「おいお嬢何やってんだ」
「ごめん。なんか狼さん触ったら粉々に砕けちゃった」
凍らせて砕く、みたいな方法で倒す事も可能って事かな?
凍ってた狼もどきはちょっと力を入れただけで砕けちゃったので、かなり脆くなってたみたい。
ぴろりろりん♪
「ドロップ品、狼っぽい牙を手に入れました☆」
「……ドロップ品ってなんだ?」
突然ナビ子ボイスが響いたのでアーニャが驚いてる。
「多分モンスター倒したからこの子がアイテムをドロップしたって事だと思うよ」
「へぇ、そういうのもあるのか」
アーニャってばテレビとかゲームとかにすっごく疎くて、全然情報がないからドロップ品とか言ってもピンとこなかったのかもしれない。
そうか、魔法に対するよくある名前、とかもわかってないからあんな変な名前の魔法が気にならないのか……。
私も何か出来るようになりたいな。
その為ならくそダサい名前の魔法でもちゃんと唱えるからさ。
少しくらいその才能をこっちに分けてくれたっていいんじゃない?
日間22位に入りました
ヽ(=´▽`=)ノ
皆様有難うございます!
引き続きよろしくお願いします☆
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