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空を飛ぶJK。


 アーニャと話しながら歩いていると、見覚えのある学校が近付いてきた。


「私の学校……? ここに何があるの?」


「そうか、ここは君が通っていた学校なのか。特にここである必要は無かったんだが一番近場なのがここだったんだ。……ちょうど来たみたいだぞ」


 一番近場、っていうのが意味分からなかったんだけど、それはその後ババババっという音が響いて、すぐに理解した。


「ヘリ……!?」


「あ? なんだって? きこえねぇよ!」


「これでどこ行くの!?」


「なんだってー? あーもううるせぇなぁ。とりあえずさっさと乗れ!」


 私もアーニャの声がなんとなくしか聞こえなかったけど、めちゃくちゃ催促されてるのだけは分かるから、降りて来たヘリの風圧にスカートを抑えつつ近付いていく。


 内側から金髪の綺麗な女の子がドアを開けてくれた。

 私は差し出された手を緊張しながら掴み返すと、「ドンブラコですわっ」とよく分からない掛け声と共にヘリの中へ引き上げられた。


 どっこいしょとか言いたかったのかな?


 私の後すぐにアーニャも乗り込んできて、ドアを乱暴に閉めた。


 ドアが閉まると騒音はかなり小さくなって、普通の喋り声でも会話できるようになる。


 私はヘリなんて初めてだからふわっと浮き上がる時の感覚とか気持ち悪くてぞわぞわしたんだけどそんな事より知らない綺麗な人とアーニャに挟まれてるこの状況が辛い。


 距離が近すぎる。もう少しパーソナルスペース確保させてほしい。


「貴女が佑月(ゆづき) 悠子(ゆうこ)さんね? 初めまして。とりあえず詳しい話は基地についてから話すから少しだけ我慢してくれる?」



 ヘリの操縦をしていたポニーテールの女性が振り向きもせずにそれだけ言うと、ヘリの操縦に戻る。

 たまに「あわわ……」とか「やべっ」とか聞こえてくるのが凄く怖い。


「お前ゆゆこじゃなかったのか?」


「佑月悠子、で苗字と名前をくっつけてゆゆこ……なんだって。ナビ子が言ってた」


 私が説明するとアーニャはすぐに納得してくれた。「あいつのつけそうなあだ名だな」って。


 ところでこっちの金髪の巨乳の子は……?


「……?」


 私の視線に気付いたのか首をかしげつつにっこり笑いかけられた。


 綺麗……。


「わたくしの顔に何かついてます? お弁当でもありましたか?」


 ……お弁当?

 どういう意味だろう。顔にお弁当?

 ごめん、ちょっと何言ってるか分からないです。


「あのね、ご飯粒とかが顔に付いてたりするのを私の世代じゃお弁当って……」


「課長は黙って操縦しろっ!!」


「わーかーりーまーしーたー! はいはーいちゃんと操縦しーてーまーすー! って、うわわわっ!!」


 ヘリがぐらぐらっと一瞬バランスを崩した。



「ふー、あっぶね。操縦に集中するから喋りかけないでね!」


 課長というポニテお姉さんの態度を見てアーニャはかなりご立腹らしく足が貧乏ゆすりを始めていた。


 ……おいおい大丈夫かこの組織。


口調でわかるかとは思いますがヘリ内の金髪はキャロちゃんでございます♪

ポニテは未登場キャラ。課長です(笑)

次回は秘密組織のアジトへ!

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