運の悪いJK。
三十分くらいだろうか。
ゆっくり休んでからやっとの事で立ち上がり、次の試練へ向かう。
私にとってこのフロアにはもう一つ試練が残ってる。
吊り橋を全部わたらなきゃ……。
フクロウの心配は無くなったけれど、私にはただ橋を渡るだけ、という作業がなかなかに苦行だった。
特に、最初に走って渡った床板がなくなってた場所は、走って飛び越えようとしたけど足が震えてちゃんと走れず、勢いが足りなくて落ちた。
我ながら恥ずかしい……。
次はなんとか頑張って飛び越えて先へ進む。
道中宝箱を一つ見つけたけれどそこには回復薬が入っていて、私にはあまり意味がないなぁと思った。
一応服のポケットに突っ込んで、先を急ぐ。
時間はかなりかかってしまったが吊り橋を一通り渡り終えると、そこに魔法陣を見つけた。
「……やっと次にいける……」
正直かなりほっとした。
ここまで来てなかったらどうしようとか、ちょっとは考えちゃったもんね。
一度大きく深呼吸して魔法陣へ飛び込む。
次のフロアは……。
「えっ、ちょ、ちょっと待って!」
ぐちゃぁぁっ。
多分一瞬。頭の半分くらいが吹き飛んだ。
見えたわけでもないのに目玉が飛んでったような感覚がある。
気のせいかもしれないけど。
気が付いた時、周りに何もいなかったので私はナビ子さんを呼ぶ。
「ちょっとナビ子さん! これどう言う事!?」
『はいはい? どうしたのそんなに顔真っ赤にして』
「怒るに決まってるでしょ!? だって、だって……」
こんなのっておかしいよ。
「なんでまた白虎居るの!?」
『なんでって言われても……未クリアのボスマップなんだから運が悪ければまためぐってくるよ』
「早すぎるよ!!」
『ランダム移動なんだからそれを文句言われても対応できませーん』
「まだアレに勝てる気しないんだけど!?」
『だったらまたすり抜けて違うフロアに行ってみたらいいんじゃない?』
行ってみたらいいんじゃない? って……。
「そりゃそうだろうけどさぁ……」
『ほら、がっかりしてないで、武器も手に入れたんだし試しに一回挑んでみたら?』
……そうか、最初に白虎に会った時の私じゃない。
いや、私は何も変わってなんだけど……今は一応武器もあるし、これで戦ってみるのもアリかもしれない。
「……試しに、やってみる」
『うん♪ がんばってねー♪ ……まだ無理だとは思うけど』
「ちょ、聞こえてますけど!?」
『あははは、あははははははー♪ じゃねっ☆』
「あっ、こら逃げるなーっ!!」
くっそう……眺めてるだけだからって適当な事言いやがって……。
でも、一度試しに挑んでみるのはアリかもしれない。
次いつここにこれるか分からないしね。
思いのほか早い段階での再戦です。
少しは戦えるようになってるんでしょうか?






