アレを手に入れるJK。
てーてれってれーてれってれー♪
まるでゲームセンターのコインゲームでジャックポットでもかましたみたいな景気のいい音楽がどこかから流れて、天井に穴が開き、上から宝箱が降ってきた。
やっと宝箱を拝むことが出来た……。
でも、問題はコモドドラゴンと私の中間あたりに宝箱が落ちた事。
ゆっくり一歩前進すると、コモドドラゴンも一歩近寄る。
このままにらみ合う形で宝箱まで到達できないかなぁと思ってたら、突然奴が宝箱を飛び越えてこちらに襲い掛かってきた。
「ひっ!! ちゃんとルール守ろうよ!!」
誰が決めたルール? 勿論私が決めた。今決めた!!
慌てて宝箱の脇に向かって転がり、コモドドラゴンの攻撃をやり過ごす。
そして、奴が振り返る前になんとか宝箱を開ける!!
ぴかっ!!
と目の前が真っ白に輝いて、どこからともなく軽快な音と声が響く。
ぴろりろりーん♪
『おめでとー♪ 神殺しのバールを手に入れましたー☆』
ナビ子さんの声だ。
神殺し? 凄そう!
でも、私の手に握られたそれは、さっきの言葉にもあった通り……。
「ば、バールじゃん」
『特別に強い武器を都合してあげたんだから感謝してね。それじゃ健闘を祈るっ!』
えっ、えっ!?
バールで戦うの!? でもこれ特別に強い武器って言ってたし……。
「かっ、かかかかかかってきなさいっ!」
足がガクガク震えながらも私はそのバールを構える。
よく見るとなんだかとっても使い込まれているような、ところどころ塗装がとろけた跡があるバールだった。
こんなのほんとに強いの!? ただの鈍器じゃん……!
でも絶対的に何もないよりマシ……。
こいつで思い切りコモドドラゴンの頭ぶっ叩いたら勝てるかもしれない!!
私は、こちらに向き直って涎をだらだら垂れ流してる奴と対峙する。
殺す。殺す。殺す。ぶっ叩く。ぶっ叩いて殺す。殴り殺す。撲殺する。殴殺する。必ず……勝つ!
飛び掛かってくるコモドドラゴンを下から上へぼこんと殴ると、軽く吹き飛んで少しだけ向こうへ着地。
全然効いてなさそうなんだけど……。
これほんとに強い武器なの!?
『困るな、そんな奴に手こずってもらっては……力の使い方を教えてやろう♪』
なんだかナビ子のノリノリボイスが聞こえてきた気がするけどそれどころじゃない!!
再び物凄い速さでコモドドラゴンが私に突っ込んできた!
今度は思い切り力を込めてその脳天に向かって……。
ぶわっ。
目の前は一瞬にして炎に包まれた。
コモドドラゴンと、この部屋と、私が炎に包まれた。
『ごめん、死なないからいいよね?』
……いいわけあるかい。
しなばもろとも。
やはり武器はこれ。






