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かろうじて攻略法を見つけるJK。


「ナビ子さん。聞いてる?」


『はいはーい。どうしたの?』


「どうしたの? じゃないよ! どうしたらいいのアレ……」


『基本的に魔法陣で飛ぶフロアっていうのはランダムなんだよね。ちなみにあの白い虎は十フロア目までのボスだよ』


 ボス。一~十までがワンセットっていうのも初めて知ったけど、よりにもよってなんでボス?


「あの、フロアってチェンジできないのかな?」



『うーん、普通は死んじゃったら他の仲間が帰還アイテム使うでしょ? もし死ななくても、勝てない! って思った時点で同じだよね?』


「私は一人だからそれが出来ない……」


『そう。だからゆゆこちゃんの場合はね、一度このフロアに出ちゃったら最後、どうにかして次のフロアに行くしかないんだよね』


「倒す必要は無いって事?」


『最終的にアレを倒さないと次の階層には行けないよ。でもひとまず違うフロアに行くだけだったらなんとか逃げて魔法陣に飛び込めれば一時的にここから避難はできるよ』


 やっぱり。

 アレを倒そうとしても絶対無理だから、なんとか他のフロアに逃げて経験をつまなきゃだめだ。


「ちなみに、モンスター沢山倒したら経験値がたまってレベルが上がったりとか……」


『ゲームじゃないんだからそんなもの無いよ。レベルが一上がりました。腕力が五、素早さが三上がりました。みたいなやつでしょ? ないない』


 じゃあ私は一生かかっても勝てる訳がない。

 ちなみに今の私に死は訪れないから、一生っていうのは永遠に勝てないって事だ。


『あ、でも勝てる方法はあるかもしれないよ』


「教えてっ!!」


 私に、何か少しでも勝てる方法があるっていうなら知りたい。一パーセントでも可能性が生まれるならゼロの今よりよっぽどいい。


『ダンジョンにはね、宝箱があってその中に強い武器とかが入ってることがあるんだよ』


「それを見つければ勝てる!?」


『かもしれない』


「……勝てない?」


『かもしれない……でも可能性は』


「『ゼロじゃない』」


 それだけ分かれば十分だ。

 何としてでも宝箱を見つけないと。


 そして強い武器を手に入れて、白虎にリベンジするんだ。


 だから……あの白虎が寝ている間に、私はなんとしても魔法陣を見つけて次のフロアへ行くんだ。


 都合のいい事に、近付きさえしなければ白虎は自分から襲ってくるタイプじゃない。


 ……と思う。


 そうと決まれば早速動かなきゃ。


「ナビ子さん……ありがとう。私頑張ってみる」



『……うん♪ いい武器が見つかる事を祈ってるよ』



良い武器を見つけられるか、そもそもここから抜け出せるのか。

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