表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
196/393

呆然自失なJK。


「アーニャさん! お嬢が、お嬢がいませんわ!!」


「……そんな馬鹿な事あるか。どこかに隠れてるんだろう? おいお嬢……どこだ? どこにいる!?」


 そんな馬鹿な事があってたまるか。

 帰還の石はいつも通りに作動した。私とお嬢とキャロとこじこじを無事にここへ連れ帰れる筈なんだ。

 それなのにお嬢だけが取り残されるなんて普通に考えておかしい。今までだってこんな事は一度も無かった。

 あの場所に特別な何かがあったんだとしても、お嬢だけが取り残される理由が分からない。


「ふざけるなよっ!! もう一回だ! すぐに迎えに行くぞ!!」


「落ち着いて下さいアーニャさん! 私達が行ってもすぐにやられてしまいますわ!」


「だとしてもすぐに行かないと! 万が一あのままお嬢が殺されていたら……二十四時間以内になんとかしないと……二度と……」


 そんなの認めない。絶対に認めない。

 ずっと私のわがままに付き合わせてきたっていうのに、私じゃなく、付き合わされてきたお嬢がこんな事になっていいはずが無い。


「確かに……そうですけれども……ほかに何か方法はないんですの!?」


「あったらとっくにやってんだよ!!」


「ひっ……ご、ごめんなさい……」


 馬鹿野郎。馬鹿野郎は私。

 キャロだってお嬢の事を心配してるのは分かってる。

 それなのにムキになって当たり散らしてるのは私の責任だって思ってるからだろう。


「とにかく、私は一人でも行くぞ!」


「アーニャおねえちゃんが行くなら私も行く」


「そ、それならわたくしだって行きますわ! 大事な人を見捨てたとあってはレディがすたるのですわ!」


「……死ぬかもしれないぞ」


 私のその言葉に、こじこじは無表情で頷き、キャロは怯えながらだけど拳をぎゅっと握って、「そ、それでもですわ!」と気持ちを吐き出した。


「こじこじ、キャロ……本当に、ありがとう」



 なんとしても、お嬢と取り返さなければ。

 いったいどうしてお嬢だけがあの場に取り残されたのかは分からないけれど、理由や原因なんてどうだっていい。


 お嬢がここに居ないという事実と結果だけが全てだ。


 私はその結果を否定したい。

 こんな現実を受け入れてたまるか。


 今度は、私がお嬢を助けるんだ。


 私はあの子に沢山助けてもらった。

 戦いだってそうだし、何より……過去に捕らわれていた私を救ってくれた。


 恩返しをするなら今しかない。

 何より、お嬢を失いたくない。


「あぁ……そんな……アーニャさん……」


「……どうした?」


 キャロの声は、か細く、そして……震えていた。


 私はその理由を知って絶望した。


 そんな事ってないじゃないか。

 こんな事があっていい筈ないじゃないか。


 どうして?


 どうして押し入れの中に【押し入れ】があるんだ……。


初のアーニャサイド。

今回だけの予定ですが、もしかしたら今後節目にはこういう事もあるかもしれません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新作公開!!
女の子だってざまぁしたい!【おさころ】〜幼馴染が特殊性癖のヤバい奴な上に私より可愛くて腹立つからこいつ殺して私も死ぬ〜
おさころ
渾身の学園カオスラブコメ!!


毎日更新中のこちらもどうぞ
↓クリックで作品へ↓
sample
100万PV&1200ブクマ突破のTSファンタジー☆


毎日数分で読める日記コメディ
「とある魔王の日記帳。」

小説家になろう 勝手にランキング

cont_access.php?citi_cont_id=623303471&s

ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ