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龍神とJK。


 おっ、ほんとだ……。

 こじこじの指刺す方を見ると、山肌にぽっかりと結構大きめの横穴があいてて中に入っていけるようになってる。


「ここに龍が居るのか? さっさと始末してさらわれた女性たちを助けるぞ」


 あー、そうだった。

 私達のやるべき事は女性たちの奪還、だっけ。

 倒すのはどっちでもいいって話だったけど、倒さなかったら結局また襲われてさらわれるじゃん。


 あれって、もしかしたらお前たちには無理だろうからって言い方をして煽ってたのかな?

 ムキになって倒してくるように仕向けてたのかもしれない。


 策士というか抜け目ないというか……。どっちみちあの人は好きになれそうにない。


「奥に行ってみるのにゃ~♪」


 一人で先にとっとこ行っちゃうこじこじを慌ててみんなで追いかける。

 さすがに危ない敵がいるかもしれない場所に一人で行っちゃうのはまずい。


「ちょっとこじこじ! ここは団体行動! オッケー?」


「はいにゃー」


 こじこじは少ししょんんぼりした感じで私達が追い付くのを待ってる。


 でも急にきょろきょろしはじめた。


「どうした? 何か気になる事でもあるのか?」


「んー。声が聞こえるのにゃ。楽しそうな声」


 楽しそうなってどういう事だろう? 龍が女の人はべらせて楽しそうにしてるって事かな?


「楽しそうな女の人達の声がする」


「よく分からないが洗脳とかされてるのかもしれないしとにかくその声の方へ行ってみよう。慎重にな」


 アーニャはこじこじの肩を掴んで一人で先走らないようにゆっくりと進んでいく。

 私はそのすぐ後ろ。最後尾にキャロちゃん。


 彼女はいざ戦闘になればおそろしく強いのに、気が弱い方だから、こういう時のキャロちゃんの様子を見てるととても楽しい。


 うっすらと震えながら私の服の裾を掴んでくる。


「よーしよし大丈夫だよ。私が付いてるからね」


「はうぅぅ……ありがとですわ。頼りにしてますの」


 ぷるぷる震えてるけどこれがいざって時に私達よりも戦闘力高いんだもんなぁ。

 頼りにしてるのはこっちだっての。


 くねくねと岩肌剥き出しの洞窟を進んで行くと、やがて明かりが見えてきた。

 電気みたいなのじゃなくてほんわかした火の明かり。

 蝋燭とかそっち系の。


 中からは賑やかで楽しそうな……女の人の声。


「ほらほら龍神様もっとぐいっとやっちゃって下さいな♪」


「おーっとっと。こらこら、溢れてしまうよ。それに今日はもう大分飲んだからなぁ。このくらいにしておこう。それに……」


 龍神様……? もしかして女の人達が龍に酒を飲ませて、酔わせて逃げる作戦とかなのかな?


「お客さんも居るようだしおもてなしをしないとな」


 やっべ、完全にバレてる。




神と名のつく相手がでてきますがどうなることやら。

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