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無理矢理働かされるJK。


「おい、そりゃどういう冗談だ?」


 私が文句を言う前にアーニャが村長に鋭い殺気を向ける。


 流石アーニャかっこいい!


「どうもこうもないわぁ~私はその子が気に入っちゃったのよ~♪」


「理由になってねぇだろ。はいそうですかってキャロを渡すとでも思ってるのか?」


「キャロちゃんって言うのね……かわいい♪」


 キャロちゃんはぶるっと身体を震わせた。よく見ると腕が鳥肌立ってる。


「貴女方、奥のフロアに進みたいんじゃなかったの~?」


「……キャロちゃん渡さなきゃ進ませないって言いたいの?」


 そんな事言い出されたら困っちゃうよ。もしそうしなきゃ本当に進めないっていうなら私はダンジョン攻略を辞めるぞ?


「そうねぇ~そのつもりだったんだけれど……確かに急だったし、それがどうしても嫌なら条件があるわぁ~♪」


「な、なんですの? どうしたらわたくしは……」


 キャロちゃんかなり困惑しちゃってるじゃん。となりにいるこじこじがキャロちゃんをぎゅってして村長を睨む。

 こじこじもこの人が危険だって認識したっぽい。


「実はね……」


 村長の表情が急にすぅっと硬くなり、声が低くなる。


「この村は今危機に瀕しているのよ。本当なら私は可愛い女の子を侍らせて楽しい毎日を送る事が出来る筈だったのだけれど……」


 なんだそれ羨ましすぎるだろ……。


「ぐえっ」


 私が羨ましがってるのに気付いたのか、突然アーニャが私の脇腹に肘打ちをしてきた。


「今女好きの龍がこの町に月一でやって来ては若い女を要求してくるのよねぇ……。最初は拒んだのだけれど町の三分の一を破壊されてしまって……いう事を聞かなきゃいけない状態なのよ」


 なるほど、私達にそいつを倒してこいって事か……。


「でね、条件っていうのはそいつの所から女の子達を取り返して来る事」


「あれ、そいつを倒すとかじゃないの?」


「貴女がたに倒せるとは思えないのよねぇ~。試験に合格したからってあんなモンスターと龍じゃ比べ物にならないし」


 むっか。


「別に倒しちゃったっていいんでしょ?」


「倒せるものならそれでもいいけれど、貴女達が死んだ上に女の子たちもかえってこない、じゃ私が損するだけじゃない? だから最優先は女の子よ」


 ……確かに龍って言われるとちょっと怖いけど……。


「そいつに連れていかれた女が生きているとは限らないだろうが」


 アーニャのいう事はごもっともだけどもう少しオブラートに包んであげてよ。


「いや、生きてるわ。だってあの龍はただのドスケベだもの。今頃セクハラ地獄に耐えてると思うわ~可哀想に」


 私は即座に返事していた。


「やっぱりそいつ殺す。女の敵死すべし!」

ここの村長はただのクズですね(⌒∇⌒)

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