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完結【 だんじょん いん・ざ JK 】 -好きな子がダンジョンにご執心なので私頑張ります-  作者: monaka
第一部:えくすぷろーらーずじぇいけー。

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試験を受けるJK。


「む、なんだお前らは!?」


 近寄っていくと、門の前に居た昔の人っぽい服装の二人が私達に槍を向けてきた。


「えっと……ダンジョンを攻略してる者なんですけどー?」


 そう告げると、なにやら二人でひそひそ話始めた。


「冒険者か?」


「冒険者……って事になるのかな?」


 一応振り向いてアーニャやキャロちゃんたちに確認してみるけど、みんな首をかしげるばかり。


「お前らが冒険者だと言うのなら実力を見せよ。我等が用意したモンスターに見事打ち勝つ事が出来れば中へ招き入れようぞ」


 なんか変な事になってきたなぁ。

 モンスターと戦うのはいいとしてさ、中に入りたいって訳でもないんだけど……。


 だけどアーニャはもうワクワクが止まらないみたいでにっこにこだった。

 その笑顔が可愛いからいっか。


「いいぜ、早くそのモンスターを出せ。それが試験って事だよな?」


「いいだろう。では待っておれ。我等が飼い慣らしたモンスターではあるが十分狂暴なので死んでも恨むでないぞ」


 それを言うならこっちも一つ言っておかないといけない事がある。


「飼ってるモンスターって話だけどさ、戦うって事は殺しちゃうかもだけどそれはいいの? 後でうちのなんとかちゃんを殺すなんて酷い! とか言われても困るからさ」


「ふふふ……おかしな娘だ。無論問題無い。思う存分力を見せよ……準備が出来たぞ。では始め!」


 その言葉が終わると同時に、門番っぽい人達の目の前に黒いモヤが現れて、その中から大きなライオンみたいだけど羽根が生えて尻尾が蛇の生き物が出て来た。


 私はすかさず解説書を取り出す。


【マンティ・ティー・ココア】

 レベル:10

 属性:風

 耐性:氷

 弱点:土


 ◆◆◆◆◆◆◆◆


 とある悪の魔導士がマンティコアというモンスターを作り出そうとして失敗した何か。

 見た目はマンティコアと見分けがつかない程完成度が高いが、知能指数は低くその爪で攻撃する事しか考えていない。

 ライオンの頭を持っているくせに尻尾の蛇からしか食べる事が出来ない。

 そして紅茶とココアが好物。しかしモンスターなので紅茶やココアにありつけることはほぼ無い。

 炎を吹いたりもしないので実力に自信があるのなら正攻法で戦うのも手である。

 戦力的に難しければ、紅茶かココアを用意してやれば戦意を失うのでご用意を。


 ◆◆◆◆◆◆◆◆


 なんだろうなぁ。この説明でもまだまともな方に思えてくる。

 そもそもダンジョン内に紅茶とかココア持ち込んでる馬鹿がどこにいるんだよ……。


「お嬢、どうだ? みんなで一斉にやっちまうか?」


「うーん。多分私だけで大丈夫だよ。あんま強いモンスターじゃないみたい」


 私達のやりとりを聞いて門番がくすくすと笑っている。


 馬鹿な事を言ってる小娘とでも思われてるんだろうか。

 なんか腹立つから思いっきりやってやろ。



ちょっと今までと様子が変わってきました。

ダンジョン第二段階スタートです(^▽^)/

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