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ハッピーライフを目指すJK。


 イル君は三人の遺体を縛り上げ、外に停めてある車に放り込み、私達に手を振って出て行った。


 イル君には三人分の蘇生薬を持たせてあげたので警察に行ってから生き返らせるのかもしれない。


 人が簡単に生き返れるようになってからというもの殺人罪というのは状況次第でかなり軽くなる世の中だけど、今回はどうだろう。


 悪事に手を染めた組の幹部が組長を殺害して、自分の妹を拉致したところに助けに入って相手を銃殺。


 これってもしかしたら今のご時世だと執行猶予付くんじゃないかな?


 無事に帰ってきてくれるといいけど。

 イル君がどうなったって私は知ったこっちゃないけどさ、やっぱり好きな子が悲しむのは見たくないからね。


「アーニャ、どうする? 今日はやめとく?」


「……ふぅ、予定外の事で時間かかっちゃったな。勿論、このままダンジョン行こう」


 アーニャならそう言うと思ったけど……。


「キャロちゃんは大丈夫? 怖い思いさせてごめんね? はい、これ……」


 大分遅れちゃったけどキャロちゃんに回復薬を使って顔の腫れを治してあげる。


「あっ、ありがとう……ございますわ。わたくし、あまりの事に興奮してしまって……ごめんなさい」


 ……ん? 興奮ってどういう事?


「わたくし、目の前であんなゴクドー展開初めて見ましたの……素敵ですわぁ」


 ……この子の常識とかそういうのを誤解してた私が悪うございました。


 とにかく心配は要らなそうだからこのままダンジョン行っちゃおうかな。


「こじこじもおっけー?」


「おっけーにゃ♪ ナビ子も待ってるにゃ」


「えっ、ナビ子と話してきたの?」


「うん、暇だったからいろいろお話してたのにゃ♪」


 いったいナビ子と二人で何を話してたんだろう?


「会話の内容って聞いてもいい?」


「うーんとね、お姉ちゃんたちの事をどう思ってる? とかいろいろにゃ」


 どーっでもよさそう。

「じゃあとりあえず行ってみますか! こんな血塗れの部屋でうだうだ言っててもしょうがないもんね」


 やっとだ。

 今日は本当に面倒な事に巻き込まれてしまった……。

 全部イル君のせいだけど、イル君はイル君なりに私達を巻き込まないようにって動いてくれたしここは許してあげないとだよね。


 そういえば回復薬あげなかったけど背中の傷大丈夫なのかな?

 それは闇医者のところで一緒に治してくれる……よね?


 そうじゃないと万が一の場合アーニャが殺した事になっちゃうんだから気を付けてもらわないと。


 私達のこれから始まるハッピーライフの障害になるものは全部ぶっ壊していかないとだ。


 私はアーニャと二人で幸せになるんだから。

 勿論キャロちゃんとこじこじも一緒だったら尚更良し!

 

ひとつ事件を乗り越えてお嬢は決意するのでした(* ॑꒳ ॑*)

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